番外編25:都合の良いヒロイン
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ロールシャッハをD・セキュアしたことによりやや持ち直した夢主は、ローリー・ジュスペクツィクのモデルとなった女性に全てを話した。何故ロールシャッハが日本を離れないのか。何故夢主がロールシャッハのディスクを扱えるのか。何故2人は知り合ったのか。
聞き分けが悪そうな相手だと危惧していたが、案外すんなりと納得してくれた。むしろ、誘拐事件のくだりで貴女は犯人に乱暴されなかったのかと何度も話を中断してきたことの方が苦労した。
「ダンも水くさいわね、言ってくれれば良かったのに……わかったわ。ロールシャッハ、貴方は体が元に戻るまでは、日本でこの子のことをちゃんと守ること!」
「言われるまでもない」
揺るぎない態度で放たれたその言葉はロールシャッハファンを完全に復活させた。
「笑うな」
「勿体ないこと言うのね。今のは貴方にしか見せない、最高の笑顔よ?」
ピシャリと叱られたが、他人からのキザなセリフがこそばゆくて再度はにかんでしまう。
「余計なことばかり。だから女は嫌いだ」
「あら、その子だって女よ。正直に言いなさいな、貴方は都合の悪いことまで全部言っちゃう私のことが嫌いなだけでしょ」
「帰るぞ、夢主。これ以上この女に耳を貸すな」
「さーて、用事無くなっちゃった。せっかくだから日本を観光していきたいわね。夢主だっけ、案内してくれる?」
「見てくれ通り、こいつは売女だ」
「貴方まだそれ口癖にしてるのね。こんな人ほっときましょ」
夢主は十分実感できた。この怖いもの知らずのヒーローにも、ちゃんと天敵が存在するのだと。いつもより怒り肩なのは威嚇姿勢か。
「ああそうだ、体調悪いのよね。ならそこのカフェで休憩しましょ!」
「帰るぞ。笑うな」
もしホログラムとして拘束されていなかったら、彼はこの場からさっさと立ち去っていたに違いない。
聞き分けが悪そうな相手だと危惧していたが、案外すんなりと納得してくれた。むしろ、誘拐事件のくだりで貴女は犯人に乱暴されなかったのかと何度も話を中断してきたことの方が苦労した。
「ダンも水くさいわね、言ってくれれば良かったのに……わかったわ。ロールシャッハ、貴方は体が元に戻るまでは、日本でこの子のことをちゃんと守ること!」
「言われるまでもない」
揺るぎない態度で放たれたその言葉はロールシャッハファンを完全に復活させた。
「笑うな」
「勿体ないこと言うのね。今のは貴方にしか見せない、最高の笑顔よ?」
ピシャリと叱られたが、他人からのキザなセリフがこそばゆくて再度はにかんでしまう。
「余計なことばかり。だから女は嫌いだ」
「あら、その子だって女よ。正直に言いなさいな、貴方は都合の悪いことまで全部言っちゃう私のことが嫌いなだけでしょ」
「帰るぞ、夢主。これ以上この女に耳を貸すな」
「さーて、用事無くなっちゃった。せっかくだから日本を観光していきたいわね。夢主だっけ、案内してくれる?」
「見てくれ通り、こいつは売女だ」
「貴方まだそれ口癖にしてるのね。こんな人ほっときましょ」
夢主は十分実感できた。この怖いもの知らずのヒーローにも、ちゃんと天敵が存在するのだと。いつもより怒り肩なのは威嚇姿勢か。
「ああそうだ、体調悪いのよね。ならそこのカフェで休憩しましょ!」
「帰るぞ。笑うな」
もしホログラムとして拘束されていなかったら、彼はこの場からさっさと立ち去っていたに違いない。