番外編25:都合の良いヒロイン
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パートナーの子供が危機に瀕していたというのに、彼は今までどこをほっつき歩いていたのか。
「ロールシャッハさん!」
「え?貴方達…え?どういうこと?」
夢主の恩人は子供とヒーローの顔を何度も交互に見たが、蠢く黒い模様を目の当たりにして本来の目的を思い出した。
「ていうかロールシャッハ、やっと見つけた!貴方日本で何してるのよ!?」
「……」
ロールシャッハはただ俯いてだんまりを決め込む。
「またお口チャックな訳?たまには貴方らしくないことでもしてみたら?」
「……」
いつもはあんなに毅然としていて尊敬できるヒーローが、今はなんだか小さく見えてしまう。叱られている子供とその母親の図だ。
「…えっと、お知り合いですか?」
場の空気がこれ以上無く冷たい。話だけでも進めさせようと夢主はロールシャッハに発言を催促したが、彼が重たい口を開く前にお喋り女が答えた。
「彼氏の相棒だもの、よく知っているわ。あのね、貴方が抜けたお陰でダンは毎日大変なんだから!」
「本人の口からそんなことは聞いていない」
ロールシャッハは話し相手とは一切目を合わせずに言い訳を吐き出した。
「ええ、ええ、そうでしょうね。彼はハッキリ言えなかっただろうと思って、だから私が来たの!」
この対話を側で聞いているだけの夢主は、自分の嫌な予感が当たらないでほしいと願った。
「ロールシャッハ、ニューヨークに戻ってきて」
そういう時に限ってドンピシャなのだ。
「ロールシャッハさん!」
「え?貴方達…え?どういうこと?」
夢主の恩人は子供とヒーローの顔を何度も交互に見たが、蠢く黒い模様を目の当たりにして本来の目的を思い出した。
「ていうかロールシャッハ、やっと見つけた!貴方日本で何してるのよ!?」
「……」
ロールシャッハはただ俯いてだんまりを決め込む。
「またお口チャックな訳?たまには貴方らしくないことでもしてみたら?」
「……」
いつもはあんなに毅然としていて尊敬できるヒーローが、今はなんだか小さく見えてしまう。叱られている子供とその母親の図だ。
「…えっと、お知り合いですか?」
場の空気がこれ以上無く冷たい。話だけでも進めさせようと夢主はロールシャッハに発言を催促したが、彼が重たい口を開く前にお喋り女が答えた。
「彼氏の相棒だもの、よく知っているわ。あのね、貴方が抜けたお陰でダンは毎日大変なんだから!」
「本人の口からそんなことは聞いていない」
ロールシャッハは話し相手とは一切目を合わせずに言い訳を吐き出した。
「ええ、ええ、そうでしょうね。彼はハッキリ言えなかっただろうと思って、だから私が来たの!」
この対話を側で聞いているだけの夢主は、自分の嫌な予感が当たらないでほしいと願った。
「ロールシャッハ、ニューヨークに戻ってきて」
そういう時に限ってドンピシャなのだ。