番外編24:都合の悪い苦言
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2人のダークヒーローが初めてアベンジャーズ基地を訪問した頃の空気とは大分違い、今は皆で和気藹々としている。
その中心に居るのは久々に顔を見せに来たナイトオウル。隣に座るロールシャッハは持ち合わせていない彼の人柄は、この和やかな雰囲気作りに一役かっている。
今も、主に子供達に向け優しい口調で問いかけた。
「どうだい?ロールシャッハはみんなに迷惑をかけていないか?」
「保護者のつもりか?やめろ」
ソファの背もたれから体を離し良い姿勢を保つナイトオウルとは対照的に、ロールシャッハはコートのポケットに両手を突っ込み深々と腰かけている。
「うん。ロールシャッハ、前と比べてちょっと優しくなった気がする」
不機嫌そうな彼を無視してアキラは素直な感想を口にした。
「そうなのかい?」
「ええ。お風呂にも入るようになったし!たま~にだけどね」
「聞き分けも、まあ、前よりは悪くないよな」
ジェシカとクリスの意見も相違無いようだ。
「へえ、意外だな」
ナイトオウルは半分驚き、半分面白がって相棒を見やる。左右対称模様がくしゃくしゃだ。
「見るな」
テーブルの上に勢揃いしているアベンジャーズもどこか嬉しそうだ。そして最早お決まりのように、ホログラム状態の小さなアイアンマンがロールシャッハに追い打ちをかける。
「特に夢主にはベッタベタだぞ~?平気だって言うのに、毎日学校の送り迎えなんかしちゃってさ!」
「アキラ、その赤ディスクをかち割るから寄越せ」
「こういう冗談も言うようになったしな!」
「今すぐ寄越せ」
ロールシャッハはソファから立ち上がってアイアンマンのパートナーに迫った。もう模様はくしゃくしゃではない。
「ト、トニー!俺は冗談に聞こえないよー!」
「逃げるな」
「アキラ!俺を守ってくれ!」
子供は広いリビング中をパタパタと走り回り、大人は大股でしつこく追いかける。
「みんな見てないで助けて~!」
「アキラに乱暴は止して、ロールシャッハ!」
「自業自得だろ」
「ロールシャッハを怒らせたのはアイアンマンでしょ?アキラは悪くないよ…」
「もぉ~慌ただしいわねー、せっかくナイトオウルが来てくれてんのに」
何だかんだで4人が追いかけっこを止めに入る。置いてけぼりにされた客人は苦笑いしながらその微笑ましい様子を遠巻きに眺めていた。
「ナイトオウルさん。ちょっと良いですか?」
彼は、極めてぶっきらぼうな友が新しい仲間達に馴染めていると確認できただけで満足だった。
「お聞きしたいことが、ありまして」
しかし、正面に立つ夢主の真剣な面持ちから、帰りはもう少し先になりそうだと察した。
「……わかった。みんな、僕達はちょっと席を外すよ。構わず続けててくれ」
2人が一緒に部屋を出て行く姿を子供達が目で追っている隙に、ロールシャッハは目的の物を引ったくった。
その中心に居るのは久々に顔を見せに来たナイトオウル。隣に座るロールシャッハは持ち合わせていない彼の人柄は、この和やかな雰囲気作りに一役かっている。
今も、主に子供達に向け優しい口調で問いかけた。
「どうだい?ロールシャッハはみんなに迷惑をかけていないか?」
「保護者のつもりか?やめろ」
ソファの背もたれから体を離し良い姿勢を保つナイトオウルとは対照的に、ロールシャッハはコートのポケットに両手を突っ込み深々と腰かけている。
「うん。ロールシャッハ、前と比べてちょっと優しくなった気がする」
不機嫌そうな彼を無視してアキラは素直な感想を口にした。
「そうなのかい?」
「ええ。お風呂にも入るようになったし!たま~にだけどね」
「聞き分けも、まあ、前よりは悪くないよな」
ジェシカとクリスの意見も相違無いようだ。
「へえ、意外だな」
ナイトオウルは半分驚き、半分面白がって相棒を見やる。左右対称模様がくしゃくしゃだ。
「見るな」
テーブルの上に勢揃いしているアベンジャーズもどこか嬉しそうだ。そして最早お決まりのように、ホログラム状態の小さなアイアンマンがロールシャッハに追い打ちをかける。
「特に夢主にはベッタベタだぞ~?平気だって言うのに、毎日学校の送り迎えなんかしちゃってさ!」
「アキラ、その赤ディスクをかち割るから寄越せ」
「こういう冗談も言うようになったしな!」
「今すぐ寄越せ」
ロールシャッハはソファから立ち上がってアイアンマンのパートナーに迫った。もう模様はくしゃくしゃではない。
「ト、トニー!俺は冗談に聞こえないよー!」
「逃げるな」
「アキラ!俺を守ってくれ!」
子供は広いリビング中をパタパタと走り回り、大人は大股でしつこく追いかける。
「みんな見てないで助けて~!」
「アキラに乱暴は止して、ロールシャッハ!」
「自業自得だろ」
「ロールシャッハを怒らせたのはアイアンマンでしょ?アキラは悪くないよ…」
「もぉ~慌ただしいわねー、せっかくナイトオウルが来てくれてんのに」
何だかんだで4人が追いかけっこを止めに入る。置いてけぼりにされた客人は苦笑いしながらその微笑ましい様子を遠巻きに眺めていた。
「ナイトオウルさん。ちょっと良いですか?」
彼は、極めてぶっきらぼうな友が新しい仲間達に馴染めていると確認できただけで満足だった。
「お聞きしたいことが、ありまして」
しかし、正面に立つ夢主の真剣な面持ちから、帰りはもう少し先になりそうだと察した。
「……わかった。みんな、僕達はちょっと席を外すよ。構わず続けててくれ」
2人が一緒に部屋を出て行く姿を子供達が目で追っている隙に、ロールシャッハは目的の物を引ったくった。