番外編22:都合の良い災難
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アベンジャーズとアキラ達、そして彼等を追うセレブリティ5がとある浜辺を訪れていた日。某スーパーヴィランも同じ場所、正しくは誰の目も届かない岩場の陰で身を潜めていた。
奴等5人は手筈通り、既に配置に付いている筈…その間、私は夢主とか言うロールシャッハのパートナーの姿となり、奴の注意を引き時間を稼ぐ
アベンジャーズのディスクと実験体を手に入れたら、ロールシャッハをディー・セキュアして引き上げる
「完璧な作戦だ。に、しても…」
ロキは変身後の自分の体を、どこか不満げな表情で見下ろした。
「国籍・年齢上、仕方がないことだが…全くもって貧相な体だ」
水着の上からあちこちをむにむにと無遠慮に触りつつ眉間に皺を寄せる。
まあ、奴を惑わせるには十分か…何せ奴は……お、居たな
標的は簡単に見つかった。天の邪鬼なヒーローは子供達が遊んでいるビーチではなく、ロキが隠れていた岩場の更に向こう側の浜で水平線を眺めている。
ククク、足止めついでに弄んでやるとするか
大きな流木に腰をかけているヒーローの元へ、邪神がビーチサンダルをぱたぱたと鳴らしながら歩み寄る。
「ロールシャッハさん!ここにいらしたんですね」
お、見てる見てる
思惑通りな反応に笑いを堪えながら、偽者は初々しくはにかんでみせる。
「ここからの風景も良いですね~」
「……」
マスクで視線はよくわからんが顔の向きが低いな、この色気の無いボトムが気に入ったのか?
「あの…ど、どうですか?これでも、あんまり派手なのは選ばないように」
「ディスクはどうした」
「……はい?」
ディスクだと?水着については関心無しか?
「何故外している」
「あ…あぁ!ディスクはピーターさんに預けちゃいました。ロールシャッハさんのディスクは汚しちゃいけないと思って」
「そうか」
フ、我ながら機転の利かせ方が絶妙だ
「あの……それで、どうですか?」
夢主もといロキは、元の姿では絶対にしない行動に出る。肩をすくめ、右手は胸の前、もう片手は体の後ろへ。やや頬を染め、目は伏せた上で逸らす。
「私の…その…」
どうだ?うら若き乙女によるこの恥じらいの仕草は?童貞の貴様には眩しすぎるだろう?
「……」
意外と反応が薄いな、つまらん
目の前の男はこちらを(恐らく)凝視しているものの、挙動どころかマスクの模様の蠢き方すら変化無し。
似合っていますかと、皆まで言えとでもいうのか?いや、ここはしおらしく誘い受けとしよう
「やっぱり、似合いませんよね。私には……水着、とか…」
「……」
これでも無反応を通すか
……まさか偽者だとバレている!?
いやそんな筈は無い!この完璧な変身を見破れる者など…しかし……いや、だが…
ロキは人知れず手に汗を握った。
……っ此奴!何故炎天下の中マスクにこだわる!?これでは貴様の表情を読み取れないではないか!
今アベンジャーズに連絡でもされてしまえば、この私が直々に手伝いに来てやった実験体捕獲作戦は失敗に終わる!
いっそ、ここで此奴を始末してしまうか…?
「たまには、良いだろう」
「んぇ?」
勝手に追いつめられていたロキはやっと返された言葉で正気に戻った。
「……」
照れ隠しなのか、ロールシャッハは顔の向きを水着から海の方へ戻してしまう。
「……で、ですよね…ふふ」
フ…フン、このロキを焦らせるとは中々やるな
邪神は自ら墓穴を掘るという危機を運良く回避した。
奴等5人は手筈通り、既に配置に付いている筈…その間、私は夢主とか言うロールシャッハのパートナーの姿となり、奴の注意を引き時間を稼ぐ
アベンジャーズのディスクと実験体を手に入れたら、ロールシャッハをディー・セキュアして引き上げる
「完璧な作戦だ。に、しても…」
ロキは変身後の自分の体を、どこか不満げな表情で見下ろした。
「国籍・年齢上、仕方がないことだが…全くもって貧相な体だ」
水着の上からあちこちをむにむにと無遠慮に触りつつ眉間に皺を寄せる。
まあ、奴を惑わせるには十分か…何せ奴は……お、居たな
標的は簡単に見つかった。天の邪鬼なヒーローは子供達が遊んでいるビーチではなく、ロキが隠れていた岩場の更に向こう側の浜で水平線を眺めている。
ククク、足止めついでに弄んでやるとするか
大きな流木に腰をかけているヒーローの元へ、邪神がビーチサンダルをぱたぱたと鳴らしながら歩み寄る。
「ロールシャッハさん!ここにいらしたんですね」
お、見てる見てる
思惑通りな反応に笑いを堪えながら、偽者は初々しくはにかんでみせる。
「ここからの風景も良いですね~」
「……」
マスクで視線はよくわからんが顔の向きが低いな、この色気の無いボトムが気に入ったのか?
「あの…ど、どうですか?これでも、あんまり派手なのは選ばないように」
「ディスクはどうした」
「……はい?」
ディスクだと?水着については関心無しか?
「何故外している」
「あ…あぁ!ディスクはピーターさんに預けちゃいました。ロールシャッハさんのディスクは汚しちゃいけないと思って」
「そうか」
フ、我ながら機転の利かせ方が絶妙だ
「あの……それで、どうですか?」
夢主もといロキは、元の姿では絶対にしない行動に出る。肩をすくめ、右手は胸の前、もう片手は体の後ろへ。やや頬を染め、目は伏せた上で逸らす。
「私の…その…」
どうだ?うら若き乙女によるこの恥じらいの仕草は?童貞の貴様には眩しすぎるだろう?
「……」
意外と反応が薄いな、つまらん
目の前の男はこちらを(恐らく)凝視しているものの、挙動どころかマスクの模様の蠢き方すら変化無し。
似合っていますかと、皆まで言えとでもいうのか?いや、ここはしおらしく誘い受けとしよう
「やっぱり、似合いませんよね。私には……水着、とか…」
「……」
これでも無反応を通すか
……まさか偽者だとバレている!?
いやそんな筈は無い!この完璧な変身を見破れる者など…しかし……いや、だが…
ロキは人知れず手に汗を握った。
……っ此奴!何故炎天下の中マスクにこだわる!?これでは貴様の表情を読み取れないではないか!
今アベンジャーズに連絡でもされてしまえば、この私が直々に手伝いに来てやった実験体捕獲作戦は失敗に終わる!
いっそ、ここで此奴を始末してしまうか…?
「たまには、良いだろう」
「んぇ?」
勝手に追いつめられていたロキはやっと返された言葉で正気に戻った。
「……」
照れ隠しなのか、ロールシャッハは顔の向きを水着から海の方へ戻してしまう。
「……で、ですよね…ふふ」
フ…フン、このロキを焦らせるとは中々やるな
邪神は自ら墓穴を掘るという危機を運良く回避した。