番外編21:都合の良い見分け方
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夢主は学校から帰ってきていつものようにリビングに入ろうとしたが、
「少しここで待っていろ」
一緒に帰宅したロールシャッハに何故か止められてしまった。
断る理由は特に無いので、彼に言われた通り一足遅く扉をくぐる。すると、全く同じ格好をした6人の仲間が入り口を囲むように立っていて夢主を出迎えた。
「!?」
体型こそばらつきがあるものの、全員がトレンチコートに縦縞ズボンと中折れハット、そして左右対称模様が動き続ける白黒マスクを着用している。
「本物のロールシャッハは誰でしょ~かっ?」
「バカッ!声出したら意味無いでしょ!?」
一際声の高いロールシャッハがアキラにそっくりなロールシャッハを叱りつけた。
「正解したら、彼等から貴方に素敵なプレゼントがあるそうよ」
ロールシャッハ達の一歩後ろで軽く苦笑いしながらペッパーが補足説明をしてくれた。普段パートナーの肩や頭に乗っているアベンジャーズも、今だけは彼女の隣のテーブルの上で待機している。
しかし、興奮しきった夢主は本物を言い当てるどころではない。
「いっぱ、い…」
「え?」
「ロールシャッハさんが、一杯!かわ…カッコいい!カッコいいです!」
男性に向けた言葉を選ぶ辺り、気を遣う余裕は意外と残っていそうだ。
「ま…まず、まずは並んで……横に、並んでっそう!そう!イイ!!」
夢主は彼等を横一列に並ばせた。ロールシャッハ達から目を逸らさずに端末に内蔵されたカメラを機動させ、震える指でシャッターを切る。無論、一枚きりでは終わらない。
「今度はポケットに両手を入れてくださ…ハァイッ!」
「こんなんでも嬉しいんだ…」
「こんなんでもって何だよ、夢主が喜んでんだから良いじゃんか」
「結果オーライね」
しゃがれていない子供の声により、彼女は冷静を一気に取り戻した。
「少しここで待っていろ」
一緒に帰宅したロールシャッハに何故か止められてしまった。
断る理由は特に無いので、彼に言われた通り一足遅く扉をくぐる。すると、全く同じ格好をした6人の仲間が入り口を囲むように立っていて夢主を出迎えた。
「!?」
体型こそばらつきがあるものの、全員がトレンチコートに縦縞ズボンと中折れハット、そして左右対称模様が動き続ける白黒マスクを着用している。
「本物のロールシャッハは誰でしょ~かっ?」
「バカッ!声出したら意味無いでしょ!?」
一際声の高いロールシャッハがアキラにそっくりなロールシャッハを叱りつけた。
「正解したら、彼等から貴方に素敵なプレゼントがあるそうよ」
ロールシャッハ達の一歩後ろで軽く苦笑いしながらペッパーが補足説明をしてくれた。普段パートナーの肩や頭に乗っているアベンジャーズも、今だけは彼女の隣のテーブルの上で待機している。
しかし、興奮しきった夢主は本物を言い当てるどころではない。
「いっぱ、い…」
「え?」
「ロールシャッハさんが、一杯!かわ…カッコいい!カッコいいです!」
男性に向けた言葉を選ぶ辺り、気を遣う余裕は意外と残っていそうだ。
「ま…まず、まずは並んで……横に、並んでっそう!そう!イイ!!」
夢主は彼等を横一列に並ばせた。ロールシャッハ達から目を逸らさずに端末に内蔵されたカメラを機動させ、震える指でシャッターを切る。無論、一枚きりでは終わらない。
「今度はポケットに両手を入れてくださ…ハァイッ!」
「こんなんでも嬉しいんだ…」
「こんなんでもって何だよ、夢主が喜んでんだから良いじゃんか」
「結果オーライね」
しゃがれていない子供の声により、彼女は冷静を一気に取り戻した。