番外編18:都合の良い媚薬
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「だが、ここまでだ」
他人に見つかったら誤解され兼ねない姿勢を保ったまま、ロールシャッハは夢主の頭を優しく撫で始める。彼女の腕や膝がどんなにさすってきても、彼は子供の頭だけを何度も何度も撫で続けた。
それがとても心地良く、夢主は目を瞑りすっかり大人しくなっていた。やがて呼吸も整い、どんな気よりも眠気が勝り始める。
十数分後、ロールシャッハは目蓋がすっかり重くなった夢主を横抱きにしてリビングを後にし、彼女を女子部屋の前で降ろし立たせた。
「寝ろ。良いな」
「……はい」
とんだ失態をしでかしてしまった。
その相手がただの想い人ならまだしも、性犯罪者や娼婦始め好色者に特に厳しいロールシャッハだ。どんな顔をして良いかわからず、夢主は自分の爪先を見続ける。
が、彼が自室に戻ってしまう前に勇気を振り絞って呼び止めた。
「あの」
確認しておきたいことがあるからだ。しかしその発言は、今夜のことを全く反省していないと捉えられても仕方が無い我が儘。
「もし…また、眠れなくなった時は……してくれますか?今日みたいに…」
「無茶を言うな」
返事は即答だった。
それだけ言い残し、男は部屋に引っ込んでしまった。
どういう意味で無茶なのか。明日になったらもう教えてくれないだろう。
他人に見つかったら誤解され兼ねない姿勢を保ったまま、ロールシャッハは夢主の頭を優しく撫で始める。彼女の腕や膝がどんなにさすってきても、彼は子供の頭だけを何度も何度も撫で続けた。
それがとても心地良く、夢主は目を瞑りすっかり大人しくなっていた。やがて呼吸も整い、どんな気よりも眠気が勝り始める。
十数分後、ロールシャッハは目蓋がすっかり重くなった夢主を横抱きにしてリビングを後にし、彼女を女子部屋の前で降ろし立たせた。
「寝ろ。良いな」
「……はい」
とんだ失態をしでかしてしまった。
その相手がただの想い人ならまだしも、性犯罪者や娼婦始め好色者に特に厳しいロールシャッハだ。どんな顔をして良いかわからず、夢主は自分の爪先を見続ける。
が、彼が自室に戻ってしまう前に勇気を振り絞って呼び止めた。
「あの」
確認しておきたいことがあるからだ。しかしその発言は、今夜のことを全く反省していないと捉えられても仕方が無い我が儘。
「もし…また、眠れなくなった時は……してくれますか?今日みたいに…」
「無茶を言うな」
返事は即答だった。
それだけ言い残し、男は部屋に引っ込んでしまった。
どういう意味で無茶なのか。明日になったらもう教えてくれないだろう。