番外編18:都合の良い媚薬
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これは絶対にあり得ない状況だ。
「ハァンっ!?」
我に返り飛び起きると愛しのヒーローは消え去り、夢主の目の前は真っ暗になった。
「……あ」
いきなり暗くなったのではなく、元々寝室の照明が落とされていただけだ。先程の壁は、壁ではなくシーツ。夢主はベッドの上で上体を起こしていた。
夢のような出来事は本当に夢だったのだ。
「はぁ…」
恐らく今日の夕食に出た料理で精が付いてしまい、願望に拍車がかかったのだろう。夢主はまず、己の理性の低さに頭を抱えた。
次に、夢の内容を思い返してみた。夢で助かったような、惜しかったような。
「……」
否、実に惜しかった。
まだ震えが止まらない指先で乾いた唇をなぞる。確かに、ここに柔らかいものが触れた気がしたのだが。
ふと反対側の壁の方へ顔を向けると、月明かりがジェシカの寝顔を優しく照らしていた。布団にくるまったまま特にこれといった動きは見られない、夢主が上げた奇声にビクともしない程熟睡しているようだ。幸い、何かあったのかと廊下で騒ぎ出す仲間の声もしない。
誰にも迷惑をかけていないことに夢主は一安心し、再び床についた。
「……」
が、興奮が治まらない。
このまま横になっていても絶対に眠れる気がしない。時間も時間なので、ジェシカを起こさないようにそっと部屋から出た。
「ハァンっ!?」
我に返り飛び起きると愛しのヒーローは消え去り、夢主の目の前は真っ暗になった。
「……あ」
いきなり暗くなったのではなく、元々寝室の照明が落とされていただけだ。先程の壁は、壁ではなくシーツ。夢主はベッドの上で上体を起こしていた。
夢のような出来事は本当に夢だったのだ。
「はぁ…」
恐らく今日の夕食に出た料理で精が付いてしまい、願望に拍車がかかったのだろう。夢主はまず、己の理性の低さに頭を抱えた。
次に、夢の内容を思い返してみた。夢で助かったような、惜しかったような。
「……」
否、実に惜しかった。
まだ震えが止まらない指先で乾いた唇をなぞる。確かに、ここに柔らかいものが触れた気がしたのだが。
ふと反対側の壁の方へ顔を向けると、月明かりがジェシカの寝顔を優しく照らしていた。布団にくるまったまま特にこれといった動きは見られない、夢主が上げた奇声にビクともしない程熟睡しているようだ。幸い、何かあったのかと廊下で騒ぎ出す仲間の声もしない。
誰にも迷惑をかけていないことに夢主は一安心し、再び床についた。
「……」
が、興奮が治まらない。
このまま横になっていても絶対に眠れる気がしない。時間も時間なので、ジェシカを起こさないようにそっと部屋から出た。