番外編15:都合の悪い強盗
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「で、いくらなんだ?」
「きゃ!?」
「!?」
背後からの悲鳴にロールシャッハが振り向くと、一般客だと思っていた男が目つきを変えパートナーの両手を封じている。コンビニ強盗には協力者が居たのだ。
「そこまでだ、妙なマスク野郎。まずは相棒を放してもらおうか?」
夢主は痛みに顔を少し歪めながらも仲間に目を向けた。
「エドくん、やっぱり協力してもらっても良い?」
「え…?あっそうか!」
雑誌の棚の側で怯えていたエドは今度こそディスクを手に取った。
「ハルク!!ディー・スマ」
「おっと」
が、夢主を拘束している男は空いている片手でエドのディスクを取り上げた。
「どういう仕組みか知らねぇが、さっき見てたぞ。これを投げればお仲間を呼び出せるらしいな。しかもあのハルクだって?おっかねえ玩具持ってやがる」
「ハ、ハルクを返せ!うわぁっ!?」
男は緑色の見慣れない装置を眺めるのを止め、エドの襟首を掴み簡単に持ち上げてしまった。
「さあ、形勢逆転だ。人質を傷つけられたくな」
目線を戻す際に右ストレートを食らい、犯人はそのまま大の字に倒れ動かなくなった。
拘束されていた方の犯人はレジ台の上で伸びており、店員は最初に刃物を向けられたときと同じポーズからまだ動けないままでいた。
このコンビニ店内にBGMはかかっていないため、しばし静寂が場を支配する。
「帰るぞ」
何事も無かったかのようにロールシャッハは一言だけ放った。ポケットに手を入れた彼の腕には、エドが選んだ雑誌を入れた薄いレジ袋がちゃっかり引っ提げられている。
「はいっ!」
夢主だけが元気良く返事をした。
買った物をエドに渡すとロールシャッハはさっさと店を出て行き、夢主もその後をついて行く。
「……」
労せず犯罪者を制圧したロールシャッハにも当然のごとく気持ちを切り替えた夢主にもエドは呆気にとられてしまい、静まり返ったコンビニ店内に置いていかれてしまった。
「エド。俺達も帰るぞ」
「あ、う、うん!」
ハルクに言われて我に返り自動ドアをくぐると、先に出た2人は並んでゆっくり前を歩いていた。
「きゃ!?」
「!?」
背後からの悲鳴にロールシャッハが振り向くと、一般客だと思っていた男が目つきを変えパートナーの両手を封じている。コンビニ強盗には協力者が居たのだ。
「そこまでだ、妙なマスク野郎。まずは相棒を放してもらおうか?」
夢主は痛みに顔を少し歪めながらも仲間に目を向けた。
「エドくん、やっぱり協力してもらっても良い?」
「え…?あっそうか!」
雑誌の棚の側で怯えていたエドは今度こそディスクを手に取った。
「ハルク!!ディー・スマ」
「おっと」
が、夢主を拘束している男は空いている片手でエドのディスクを取り上げた。
「どういう仕組みか知らねぇが、さっき見てたぞ。これを投げればお仲間を呼び出せるらしいな。しかもあのハルクだって?おっかねえ玩具持ってやがる」
「ハ、ハルクを返せ!うわぁっ!?」
男は緑色の見慣れない装置を眺めるのを止め、エドの襟首を掴み簡単に持ち上げてしまった。
「さあ、形勢逆転だ。人質を傷つけられたくな」
目線を戻す際に右ストレートを食らい、犯人はそのまま大の字に倒れ動かなくなった。
拘束されていた方の犯人はレジ台の上で伸びており、店員は最初に刃物を向けられたときと同じポーズからまだ動けないままでいた。
このコンビニ店内にBGMはかかっていないため、しばし静寂が場を支配する。
「帰るぞ」
何事も無かったかのようにロールシャッハは一言だけ放った。ポケットに手を入れた彼の腕には、エドが選んだ雑誌を入れた薄いレジ袋がちゃっかり引っ提げられている。
「はいっ!」
夢主だけが元気良く返事をした。
買った物をエドに渡すとロールシャッハはさっさと店を出て行き、夢主もその後をついて行く。
「……」
労せず犯罪者を制圧したロールシャッハにも当然のごとく気持ちを切り替えた夢主にもエドは呆気にとられてしまい、静まり返ったコンビニ店内に置いていかれてしまった。
「エド。俺達も帰るぞ」
「あ、う、うん!」
ハルクに言われて我に返り自動ドアをくぐると、先に出た2人は並んでゆっくり前を歩いていた。