番外編15:都合の悪い強盗
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エドと夢主は月に一度発売される、ヒーロー特集の雑誌を買いに市街地まで出ていた。
エドはその雑誌のリピーターで、彼の運営するホームページ内で欠かさず紹介している。一方夢主はロールシャッハについて書かれている記事だけが目当てで、その雑誌を立ち読みならしたことがある程度だ。
たまの休日を利用し2人は大きな本屋をいくつか回ったが、どの店に行っても売り切れだった。
「人気だからなぁ…」
それは販売促進している張本人が発売当日に購入できない程だ。
「仕方ないよ、もう一件行ってみよう」
「でも、ここからだと結構遠いよ。夢主の体は大丈夫なの?ロールシャッハをディスクに戻したばかりなんでしょ?」
悪党によって夢主の体に埋め込まれたバイオコードは、彼女の体力が持つ限りロールシャッハをディスクから解放し続けることができる。逆に言えば、夢主の体力に限界が来た時点でロールシャッハを狭いディスクの中に封印しなければならないのだ。そして、それは今朝実行したばかりだ。
しかし他の子供達にはそれぞれ外せない用事があり、エドに付き添えるのは消耗しきった夢主しか居なかった。
「大丈夫だよ!買い物くらいなら…」
年端も行かない子供に独り東京の街を歩かせる訳にはいかない。と言うより、夢主もまた外せない用事で自発的にエドについて来ていた。
目的の雑誌には、大尊敬するヒーロー様の姿が珍しく掲載されているという情報を耳に入れてしまったのだ。是非自らの手で買いに行きたい。
「無理しちゃだめだよ、今日はもう帰ろう。前もってネット予約していなかった僕が悪いんだし。また来月になったら買えるから…」
目当ての写真が一番の動機だったが、気を遣いながらも肩を落とすエドに何とか協力してやりたい気持ちだってある。夢主は一つの案を編み出した。
「そうだ、じゃあ帰り際にコンビニ寄ってみようか」
「コンビニ?」
「新しく発売される本なら、コンビニに売ってることもあるんだよ。置いてあるかどうかはわからないけどね」
「そっか!」
エドの笑顔を見て夢主も一安心だ。帰り道の途中にあるコンビニが本日最後のチャンスとなった。
エドはその雑誌のリピーターで、彼の運営するホームページ内で欠かさず紹介している。一方夢主はロールシャッハについて書かれている記事だけが目当てで、その雑誌を立ち読みならしたことがある程度だ。
たまの休日を利用し2人は大きな本屋をいくつか回ったが、どの店に行っても売り切れだった。
「人気だからなぁ…」
それは販売促進している張本人が発売当日に購入できない程だ。
「仕方ないよ、もう一件行ってみよう」
「でも、ここからだと結構遠いよ。夢主の体は大丈夫なの?ロールシャッハをディスクに戻したばかりなんでしょ?」
悪党によって夢主の体に埋め込まれたバイオコードは、彼女の体力が持つ限りロールシャッハをディスクから解放し続けることができる。逆に言えば、夢主の体力に限界が来た時点でロールシャッハを狭いディスクの中に封印しなければならないのだ。そして、それは今朝実行したばかりだ。
しかし他の子供達にはそれぞれ外せない用事があり、エドに付き添えるのは消耗しきった夢主しか居なかった。
「大丈夫だよ!買い物くらいなら…」
年端も行かない子供に独り東京の街を歩かせる訳にはいかない。と言うより、夢主もまた外せない用事で自発的にエドについて来ていた。
目的の雑誌には、大尊敬するヒーロー様の姿が珍しく掲載されているという情報を耳に入れてしまったのだ。是非自らの手で買いに行きたい。
「無理しちゃだめだよ、今日はもう帰ろう。前もってネット予約していなかった僕が悪いんだし。また来月になったら買えるから…」
目当ての写真が一番の動機だったが、気を遣いながらも肩を落とすエドに何とか協力してやりたい気持ちだってある。夢主は一つの案を編み出した。
「そうだ、じゃあ帰り際にコンビニ寄ってみようか」
「コンビニ?」
「新しく発売される本なら、コンビニに売ってることもあるんだよ。置いてあるかどうかはわからないけどね」
「そっか!」
エドの笑顔を見て夢主も一安心だ。帰り道の途中にあるコンビニが本日最後のチャンスとなった。