番外編14:都合の良いパーカー
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人質を失いふりだしに戻ったセレブリティ5はいつもの手段に頼ろうと、腰に携えている装置を各々取り出した。
「くっ!モードック、ディー・ス」
しかしそれは叶わなかった。
何処からか白いネバネバしたものが飛んできて、振り上げられたディスクはティムの利き手ごと覆われてしまう。他のヴィランのディスクも地に着くこと無く次々と封じられていく。
「ちょっ何よコレ!?」
「誰だ!?」
「良い子のみんなも悪い大人のみんなも、この顔を忘れちゃいないよね~?」
声がした海の家の方に全員が目を向けると、白い浜ではよく目立つ色のヒーロースーツを身にまとった細身の男が、何やら腰をぐっと落とし妙なポーズを決めていた。
「ビーチにはあんまり似合ってない男、スパイダーマン!なーんちゃって」
「スパイダーマン!」
「ニューヨークのヒーローが、な、何故ここに!?」
突如現れた助っ人はスマートブレインの問いには答えず、軽い調子でお喋りを続行する。
「日本の夏あっつ~。僕ってこういう場所での戦いに向いてないよね。コスチューム蒸れるし、入道雲にぶら下がってスイング移動なんてできないし。ヤシの木くらい欲しかったなあ。それでも、僕等が有利なことには変わりない。ほらほら良いの?臨機応変に次の作戦考えるよりも、さっさとピンチから脱した方が身の為じゃない?でしょ、アイアンマン」
「フン、全く以てその通りだな」
アキラ達はアベンジャーズのディスクを構え悪党5人を睨みつける。形勢は完全に逆転した。
「チッ……覚えていろよ!」
お決まりの捨てゼリフを忘れずに、セレブリティ5はワープ装置を使ってこの場から姿を消した。
敵が逃亡したことで気が抜けた夢主は力無くひざを突き、重力のままに腰を落とす。
そこへようやくロールシャッハと血相を変えたペッパーが走って来た。
「夢主!」
「ひどい怪我!何があったの!?」
「あっれー?遅かったねロールシャッハ。思い切り殴れる悪党御一行様はもうお帰りになったよ」
子供達とペッパーが血を流す夢主を囲む。ロールシャッハは皆をかき分けるようにしてパートナーに近付こうとした。
「下がってろ」
「ストップストップ!下がるのは貴方の方だ。そんな手で傷口に触れたらばい菌が入っちゃうでしょ?手当は僕がやりますから!」
「……ム」
スパイダーマンに叱られてしまったロールシャッハは何も言えず、トレンチコートのポケットに両手を突っ込んで少しだけ俯いた。
「くっ!モードック、ディー・ス」
しかしそれは叶わなかった。
何処からか白いネバネバしたものが飛んできて、振り上げられたディスクはティムの利き手ごと覆われてしまう。他のヴィランのディスクも地に着くこと無く次々と封じられていく。
「ちょっ何よコレ!?」
「誰だ!?」
「良い子のみんなも悪い大人のみんなも、この顔を忘れちゃいないよね~?」
声がした海の家の方に全員が目を向けると、白い浜ではよく目立つ色のヒーロースーツを身にまとった細身の男が、何やら腰をぐっと落とし妙なポーズを決めていた。
「ビーチにはあんまり似合ってない男、スパイダーマン!なーんちゃって」
「スパイダーマン!」
「ニューヨークのヒーローが、な、何故ここに!?」
突如現れた助っ人はスマートブレインの問いには答えず、軽い調子でお喋りを続行する。
「日本の夏あっつ~。僕ってこういう場所での戦いに向いてないよね。コスチューム蒸れるし、入道雲にぶら下がってスイング移動なんてできないし。ヤシの木くらい欲しかったなあ。それでも、僕等が有利なことには変わりない。ほらほら良いの?臨機応変に次の作戦考えるよりも、さっさとピンチから脱した方が身の為じゃない?でしょ、アイアンマン」
「フン、全く以てその通りだな」
アキラ達はアベンジャーズのディスクを構え悪党5人を睨みつける。形勢は完全に逆転した。
「チッ……覚えていろよ!」
お決まりの捨てゼリフを忘れずに、セレブリティ5はワープ装置を使ってこの場から姿を消した。
敵が逃亡したことで気が抜けた夢主は力無くひざを突き、重力のままに腰を落とす。
そこへようやくロールシャッハと血相を変えたペッパーが走って来た。
「夢主!」
「ひどい怪我!何があったの!?」
「あっれー?遅かったねロールシャッハ。思い切り殴れる悪党御一行様はもうお帰りになったよ」
子供達とペッパーが血を流す夢主を囲む。ロールシャッハは皆をかき分けるようにしてパートナーに近付こうとした。
「下がってろ」
「ストップストップ!下がるのは貴方の方だ。そんな手で傷口に触れたらばい菌が入っちゃうでしょ?手当は僕がやりますから!」
「……ム」
スパイダーマンに叱られてしまったロールシャッハは何も言えず、トレンチコートのポケットに両手を突っ込んで少しだけ俯いた。