番外編14:都合の良いパーカー
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なす術の無いアキラ達がもたついていると、人質を拘束している男が先に動いた。
「フッ…別に、散らすのはコッチの花でも良いんだが」
ジュウベエは刃物を持っていない方の手で夢主の太ももから上着の中の腰、わき腹にかけてゆっくりと撫で上げた。
「ひっ!?」
自分の手の平とは随分と違い、硬く厚い皮膚を持つ男性のそれが素肌を這う感触。恐怖にも似た得体の知れぬ感覚に、夢主の体は勝手にうち震える。
「いやっ……あ…み、見ないで…!」
加えて、仲間からの視線に耐えられず目を瞑り顔を背ける。
ヒカルは無言でアキラの両目を手で覆った。
「おいジュウベエ、あんまり怖がらせんなよ。可哀想だろ?」
隣に立つジョエルは庇う言葉を投げかけるも、その声色は実に楽しげだ。
「それは俺じゃなくて、ダンマリを通しているヒーロー様に聞け」
目の前が見えないままのアキラは居ても立っても居られず、拳を握りしめ叫んだ。
「なんかよくわかんないけど、卑怯者!夢主を今すぐ返せ!」
「あら?元々この子は私達のものだったのよ?それをそっちが横取りしたんでしょ。返してもらうのはむしろこっちよ」
ロゼッタがこねた屁理屈にジェシカが身を乗り出し声を荒げる。
「何言ってんのよ、無理矢理誘拐しといて!」
「フン、相変わらず生意気ね!あんたのディスクから頂こうかしら!?」
「つーかその手退けなさい!この、女の敵!」
「無視すんじゃないわよ!」
ロゼッタに火に油を注ぐことを止めないパートナーを、ホログラム姿のワスプがひとまずなだめる。
「落ち着いてジェシカ、何か方法がある筈よ。でしょ?アイアンマン」
「今考えてるところだ」
大事な仲間が捕らえられ、こちらの動きも封じられている今、具体的な策は浮かばない。
「とっと諦めた方が身のためだぜ。誰の、とは言わないが…」
男の手は見せつけるように夢主の太ももの側面を何度も往復する。
「ん……やっ…」
夢主は自然と出てしまう声を何とか抑えつつ、どこかに抜け道は無いか思考を巡らせた。
他ならぬ自分が仲間の足を引っ張ってしまっている。だが、突破口もまた自分自身にあるのだ。
「フッ…別に、散らすのはコッチの花でも良いんだが」
ジュウベエは刃物を持っていない方の手で夢主の太ももから上着の中の腰、わき腹にかけてゆっくりと撫で上げた。
「ひっ!?」
自分の手の平とは随分と違い、硬く厚い皮膚を持つ男性のそれが素肌を這う感触。恐怖にも似た得体の知れぬ感覚に、夢主の体は勝手にうち震える。
「いやっ……あ…み、見ないで…!」
加えて、仲間からの視線に耐えられず目を瞑り顔を背ける。
ヒカルは無言でアキラの両目を手で覆った。
「おいジュウベエ、あんまり怖がらせんなよ。可哀想だろ?」
隣に立つジョエルは庇う言葉を投げかけるも、その声色は実に楽しげだ。
「それは俺じゃなくて、ダンマリを通しているヒーロー様に聞け」
目の前が見えないままのアキラは居ても立っても居られず、拳を握りしめ叫んだ。
「なんかよくわかんないけど、卑怯者!夢主を今すぐ返せ!」
「あら?元々この子は私達のものだったのよ?それをそっちが横取りしたんでしょ。返してもらうのはむしろこっちよ」
ロゼッタがこねた屁理屈にジェシカが身を乗り出し声を荒げる。
「何言ってんのよ、無理矢理誘拐しといて!」
「フン、相変わらず生意気ね!あんたのディスクから頂こうかしら!?」
「つーかその手退けなさい!この、女の敵!」
「無視すんじゃないわよ!」
ロゼッタに火に油を注ぐことを止めないパートナーを、ホログラム姿のワスプがひとまずなだめる。
「落ち着いてジェシカ、何か方法がある筈よ。でしょ?アイアンマン」
「今考えてるところだ」
大事な仲間が捕らえられ、こちらの動きも封じられている今、具体的な策は浮かばない。
「とっと諦めた方が身のためだぜ。誰の、とは言わないが…」
男の手は見せつけるように夢主の太ももの側面を何度も往復する。
「ん……やっ…」
夢主は自然と出てしまう声を何とか抑えつつ、どこかに抜け道は無いか思考を巡らせた。
他ならぬ自分が仲間の足を引っ張ってしまっている。だが、突破口もまた自分自身にあるのだ。