ついすて

寂しい子供だ。構ってもらえないことに腹を立てて暴れて、それでも無視されて、すべて諦めてしまった子供の相手は難しい。伸ばされた手を弾けば嬉しそうに目を輝かせたくせに、施そうとすればあっさりと背を向ける。それを他人は傲慢と呼ぶのかも知れないけれど、俺にはそれが更に構ってもらうために気を引こうとしてる子供にしか見えなかった。
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