籠球男子による排球への影響
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―とあるLINEグループ
「ねぇ、もし試合でめっちゃくちゃ集中して自分だけ狙われたらみんなはどうする?」
「全員ひねり潰す」
「全員抜く」
「その前に打つのだよ」
「真似て倍返しっス」
「僕なら跪かせるね」
「うわぁ、聞く相手間違ったかもー」
「あれ?テツくんは?」
「悩んでました。」
「そうですね、僕ならきっと―――…」
新コーチ、鵜飼さん。なんて呼んだらいいのか少し悩んでからコーチと呼ぶことにした。
毛が伸びでプリンになってる金髪をカチューシャで後ろにならしてるコーチを眺める。
真面目とは遠そうな外見とは違って、目が真っ直ぐなこの人は前任監督の血縁者で孫にあたるらしいが前任の方のことを俺はよく知らないため首を傾げただけだ。
このコーチは先生が日参して口説き落としたという。あ、口説き落とすっていっても深い意味はないと思うけど。
そんなコーチは先生に紹介されて、六時半から練習試合を開始することを高らかと宣言した。
「こんにちは、よろしくね」
金髪強面のコーチに言われて体育館近くで待っていると嶋田マート(仮)さんと数名がジャージ姿でいらっしゃってお辞儀をして案内する。
卒業生らしいから案内もクソもないだろうに
「でっかいねー」
「190はあるよね」
「それでマネジなんだ」
「もったいないっ」
後ろで繰り広げられる会話にはぁと相槌もどきを打つ。
この学校あまり背の高い人いないから目立つだけであって別に俺が凄く大きいわけじゃない
“逆コナン”や“巨神兵”、“妖精”の名をほしいままにしてる――くんを見せたらどうなるんだろうと想像して一人楽しくなる。
「にしても、後輩と対戦なんて心が踊るな!」
嶋田マートさんの言葉にほかのOBたちも頷いて花を咲かせる。
俺や彼らにもいつか、後輩、同輩、先輩とこうやって笑い合える日が来るのだろうか
俺はそこまでではないものの、結局レギュラー入りしてから卒業するまで埋まることのなかった彼らと周りの差にそれはないかと息を吐いてついた体育館の戸の横に立った。
「おー!懐かしい!」
別に羨ましいなんて、そんなこと思ってはない
「得点よろしくね」
得点板をからから押して所定位置に置けば一緒に押してた清水さんがバレー部、俺は町内会の担当と指示して頷いた。
コートの中を見つめるとコーチがまだ人数を工面しているところで時計はもう十分足らずで半だ。
「お前は?」
「っ、」
「、こいつはちょっと」
一人取り残されたみたいに佇んでた西谷さんに目をつけたところを部長さんが苦笑いで間に入ってた。
怪我かと聞き返すコーチに言葉を濁せば町内会チームになら、と西谷さんは振り返らず向こうのコートに走っていく。
ひと通りマネージャー業務も終わっていたからノートを持って何かにらめっこしてる清水さんを横目に自前のファイルを取り出した。
一人ひとり、俺なりにだけどこの球技について勉強、理解して、このチームを眺めた結果をまとめたノートをファイリングしてあるこれは烏野高校に合わせて黒色の表紙。
「あと二人…」
中学の頃はユニカラーで白だったりする。
「あ!旭さん!」
今日の試合を通して、変更点があればすぐ書き込めるように東峰さんのページを開いて目を通してから白紙のページを開いた。
「もう一回、俺にトスをあげさせてくれ」
東峰さん、西谷さん、菅原さんを入れた町内会チーム対烏野高校は一進一退を繰り返してた。
安定した菅原さんのトスと余裕を見せる町内会の方々に西谷さんのレシーブ。とにかく早さと鋭さが武器の影山くんと日向くん、高身長をいかしてる月島くんのブロックや勢いに乗る田中さんのスパイクも点につながってた。
東峰さんの打ったスパイクが三人に阻まれて跳ね返ってくる。
「っ」
飛び込むようにして右手を伸ばした西谷さんがボールをもう一度上げた。
構えた菅原さんが誰に上げるか視線を這わせる。
「トスを呼んでくれ!エース!!」
西谷さんの叫びに東峰さんが唇を噛む。
目はコートで動きまわる彼らに向けたまま、手元ではボールペンを滑らせた。
「もう一回、決まるまで!」
ふむ、影山くんはSと。
ちなみに、姉はシャーペン派なんだけど、俺は途中で折れたりするとそこで集中が途切れたりして嫌だからボールペン派。
姉は下書きはあまりしないけど俺は逆で今も他の人が見たら眉をひそめるどころじゃない乱雑に文字を書き並べてた。
「スガァァァっ!」
大きな声に思わず肩を揺らしたのは俺だけじゃなく、試合中の彼らも。清水さんに至っては抱きかかえてるノートに皺が寄ってた。
「もう一本!」
ただ、驚いてたけど誰もが穏やかに笑んでたからこれは傾向として悪くない
嶋田マートさんに上げようとしてたトスを菅原さんは歯噛みしてから丁寧なトスを上げる。
以前の試合でも見た、東峰さんにここぞというとき上げるネットから少し離したトス。
東峰さんが右手で押し出すようにカラフルなボールは月島くんと影山くんの手を弾いてコートに叩きつけられた。
ボールペンを持ってる手で一枚めくって加点。
青春してるなぁ、この人たち。
なんて他人事に思えるのは俺は当事者じゃないからあたりまえか
「それでもお前はかっこ悪いと思うのか!」
「っ、思わない!」
青春してるなぁ(本日二回目)
最近同じことを一日の中で何回も思うようになってる気がする。
ボキャブラリーの少なさが暴露されてる気がして辛い
囮と呼ばれることに誇りを持ちはじめた日向くんともたせた影山くんの変人速攻で一点追加し清水さんが一枚めくった。
きっと本人たちは今至って真面目で真面目すぎて周りが見えてないんだろうな。
俺達の中学時代もあんなかんじだったのか。青と赤の人たちは特にこんな感じだったから今度あったら聞いてみよう
昔のことを思い出して笑い合うなんて、それも青春の醍醐味だ。
だから彼らも今にも吹き出しそうにかたかたしてる町内会チームのみなさんに後で指差して笑われるといい。
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「ねぇ、もし試合でめっちゃくちゃ集中して自分だけ狙われたらみんなはどうする?」
「全員ひねり潰す」
「全員抜く」
「その前に打つのだよ」
「真似て倍返しっス」
「僕なら跪かせるね」
「うわぁ、聞く相手間違ったかもー」
「あれ?テツくんは?」
「悩んでました。」
「そうですね、僕ならきっと―――…」
新コーチ、鵜飼さん。なんて呼んだらいいのか少し悩んでからコーチと呼ぶことにした。
毛が伸びでプリンになってる金髪をカチューシャで後ろにならしてるコーチを眺める。
真面目とは遠そうな外見とは違って、目が真っ直ぐなこの人は前任監督の血縁者で孫にあたるらしいが前任の方のことを俺はよく知らないため首を傾げただけだ。
このコーチは先生が日参して口説き落としたという。あ、口説き落とすっていっても深い意味はないと思うけど。
そんなコーチは先生に紹介されて、六時半から練習試合を開始することを高らかと宣言した。
「こんにちは、よろしくね」
金髪強面のコーチに言われて体育館近くで待っていると嶋田マート(仮)さんと数名がジャージ姿でいらっしゃってお辞儀をして案内する。
卒業生らしいから案内もクソもないだろうに
「でっかいねー」
「190はあるよね」
「それでマネジなんだ」
「もったいないっ」
後ろで繰り広げられる会話にはぁと相槌もどきを打つ。
この学校あまり背の高い人いないから目立つだけであって別に俺が凄く大きいわけじゃない
“逆コナン”や“巨神兵”、“妖精”の名をほしいままにしてる――くんを見せたらどうなるんだろうと想像して一人楽しくなる。
「にしても、後輩と対戦なんて心が踊るな!」
嶋田マートさんの言葉にほかのOBたちも頷いて花を咲かせる。
俺や彼らにもいつか、後輩、同輩、先輩とこうやって笑い合える日が来るのだろうか
俺はそこまでではないものの、結局レギュラー入りしてから卒業するまで埋まることのなかった彼らと周りの差にそれはないかと息を吐いてついた体育館の戸の横に立った。
「おー!懐かしい!」
別に羨ましいなんて、そんなこと思ってはない
「得点よろしくね」
得点板をからから押して所定位置に置けば一緒に押してた清水さんがバレー部、俺は町内会の担当と指示して頷いた。
コートの中を見つめるとコーチがまだ人数を工面しているところで時計はもう十分足らずで半だ。
「お前は?」
「っ、」
「、こいつはちょっと」
一人取り残されたみたいに佇んでた西谷さんに目をつけたところを部長さんが苦笑いで間に入ってた。
怪我かと聞き返すコーチに言葉を濁せば町内会チームになら、と西谷さんは振り返らず向こうのコートに走っていく。
ひと通りマネージャー業務も終わっていたからノートを持って何かにらめっこしてる清水さんを横目に自前のファイルを取り出した。
一人ひとり、俺なりにだけどこの球技について勉強、理解して、このチームを眺めた結果をまとめたノートをファイリングしてあるこれは烏野高校に合わせて黒色の表紙。
「あと二人…」
中学の頃はユニカラーで白だったりする。
「あ!旭さん!」
今日の試合を通して、変更点があればすぐ書き込めるように東峰さんのページを開いて目を通してから白紙のページを開いた。
「もう一回、俺にトスをあげさせてくれ」
東峰さん、西谷さん、菅原さんを入れた町内会チーム対烏野高校は一進一退を繰り返してた。
安定した菅原さんのトスと余裕を見せる町内会の方々に西谷さんのレシーブ。とにかく早さと鋭さが武器の影山くんと日向くん、高身長をいかしてる月島くんのブロックや勢いに乗る田中さんのスパイクも点につながってた。
東峰さんの打ったスパイクが三人に阻まれて跳ね返ってくる。
「っ」
飛び込むようにして右手を伸ばした西谷さんがボールをもう一度上げた。
構えた菅原さんが誰に上げるか視線を這わせる。
「トスを呼んでくれ!エース!!」
西谷さんの叫びに東峰さんが唇を噛む。
目はコートで動きまわる彼らに向けたまま、手元ではボールペンを滑らせた。
「もう一回、決まるまで!」
ふむ、影山くんはSと。
ちなみに、姉はシャーペン派なんだけど、俺は途中で折れたりするとそこで集中が途切れたりして嫌だからボールペン派。
姉は下書きはあまりしないけど俺は逆で今も他の人が見たら眉をひそめるどころじゃない乱雑に文字を書き並べてた。
「スガァァァっ!」
大きな声に思わず肩を揺らしたのは俺だけじゃなく、試合中の彼らも。清水さんに至っては抱きかかえてるノートに皺が寄ってた。
「もう一本!」
ただ、驚いてたけど誰もが穏やかに笑んでたからこれは傾向として悪くない
嶋田マートさんに上げようとしてたトスを菅原さんは歯噛みしてから丁寧なトスを上げる。
以前の試合でも見た、東峰さんにここぞというとき上げるネットから少し離したトス。
東峰さんが右手で押し出すようにカラフルなボールは月島くんと影山くんの手を弾いてコートに叩きつけられた。
ボールペンを持ってる手で一枚めくって加点。
青春してるなぁ、この人たち。
なんて他人事に思えるのは俺は当事者じゃないからあたりまえか
「それでもお前はかっこ悪いと思うのか!」
「っ、思わない!」
青春してるなぁ(本日二回目)
最近同じことを一日の中で何回も思うようになってる気がする。
ボキャブラリーの少なさが暴露されてる気がして辛い
囮と呼ばれることに誇りを持ちはじめた日向くんともたせた影山くんの変人速攻で一点追加し清水さんが一枚めくった。
きっと本人たちは今至って真面目で真面目すぎて周りが見えてないんだろうな。
俺達の中学時代もあんなかんじだったのか。青と赤の人たちは特にこんな感じだったから今度あったら聞いてみよう
昔のことを思い出して笑い合うなんて、それも青春の醍醐味だ。
だから彼らも今にも吹き出しそうにかたかたしてる町内会チームのみなさんに後で指差して笑われるといい。
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