籠球男子による排球への影響
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なんで俺は女に間違われるんだろう。
俺の双子の姉は、贔屓目なしでも可愛らしいし、それに美人だと思う。…が、俺はそんなことない。というかまず男で、みんなほどじゃないけど背もそこそこあって、筋肉だってつきにくいからムキムキとかゴリマッチョってほどじゃないけどバランスよくつけてるつもり。
だから
「嘘だァァァァ」
ひぐらし好きなのかってくらいに叫んでるこの及川徹さんの反応にちょっとおこである。
「及川てめぇ遅れてきたくせになに騒いでんだ!」
「だっていわちゃぁぁぁん」
目の前で行われる及川徹さんと岩泉一さんのやりとりに、先日見た海常高校の風景を思い出した。
あ、さっききたやつ返してないや、―…まぁいっか
「大丈夫?」
清水さんが首を傾げてくるから小さく首を縦に振る。
「俺の初恋いいいい」
「うぜぇっ」
岩泉さんの手により及川さんは引き摺られていき視界から消えた。
イケメン=うざいみたいな方式でもあるのかな。
同じくイケメンのきーちゃんからきつづけてるラインがうざくてポケットに落とした。
「桃井、大王様と知りあい?なんだな!」
『……………や、知ら―ない、よ』
「初恋ってなんだし」
ツッコミどころ満載の及川さんの消えていった方を見て影山くんがとてつもなく残念そうに息を吐く。
君の先輩どうなってるのあれ
うちの先輩も“手が早かった”けどそれはバイオレンス的な意味で決して不純異性遊行為のためじゃかった。
及川さんとやらは、きーちゃんときーちゃんのところのあの森山さんという人を足したような性格なのかな
「バレーではすごい人だから、うん」
自分に言い聞かせるように呟く影山くんにお疲れ様と肩を叩こうかと思った。
「桃井、女顔だもんね」
「ツバッキー可愛いし!」
仮にも自分より背の高い男子高校生に可愛いとか、すごいね
『………………おん…な顔、じゃない…よ……?』
「十分きれいな顔してるデショ」
「ツバッキーの顔は女子!」
立てられた親指を逆にしてやりたい。
よく、身長の話題になると―くんが言ってた呪文を唱えてやろうか
“僕サッカー苦手です。どうしよお母さん、転びそう”の略
たしかに影山くんの言うとおり、バレーになると及川さんはすごかった。
素人目の俺でもよくわかる、キレがあって鋭く早いジャンプサーブは的確に狙った月島くんに吸い込まれるようにしてあたり、返しきれず跳ねてた。
「今日の及川さんなんか覇気迫ってね?」
「気にしたら負け」
試合に出てた青葉城西側の一年生たちがそんな先輩の姿を見て感心したり、冷めた目を送ったり。
「桃井、悪いんだけどこれ、冷やしててもらってもいい?」
清水さんに渡された保冷剤は衝撃を与えると冷えるもので、試合の終わり頃合いをはかって用意しろとのことらしい。
一つ一つポケット型のタオルにいれて、最後の一個を入れると同時に試合終了のホイッスルが鳴った。
「うーん、負けちゃった」
及川さんの笑顔がなんとも言えず不気味。
さて帰ろう。
対戦校にお辞儀して体育館を出る。
影山くんと同じ中学だった子との確執がなくなって、少しだけ羨ましかった。
「もーもちゃん!お疲れ様!」
声をかけられ携帯から顔を上げる。
にやにや…間違えた、にこにこと笑って手をふられ、お辞儀すれば日向くんがうげっと声を上げた。
「飛雄ちゃんもお疲れ様」
「っす、」
及川さんの影山くんを見る目は、どこか一軍、二軍の先輩たちがカラフルな彼らを見るときの目とダブる。
羨望や憧れを通り越した、妬みと畏怖の目。
ぶふっと手の中の携帯が揺れて、画面に表示された名前を見ると本家サッカー苦手な彼。
いや、たぶんサッカーもすごくできるんだろうけど
『………?』
硬派な彼には珍しく、個チャ。
内容が長くて開くと夏に行われるバスケの大会、IHについて。
“京都の学校”に 進んだ彼は関西地区の予選が始まったらしい。
続く内容にはIHの間のことで、全部目を通してから知らないよと返した。
ぶぶっ、ぶぶっ、と何度も来る通知に息を深く吐いて、通知の一覧を見ると今も通知の更新を続けてるのが一番上に。ひとつ飛んで三番目にきーちゃん。
二番目は“静岡に進んだあの子”。
開くと「来るな!」「返事しろ!」と焦った様子のコメントが入ってた。
焦りようが面白くて、なんて返そうかなと考える。
「桃ちゃん、ラインやってる?」
急にかけられた声に顔を上げた。
目の前にイケメンのドアップで心臓に悪い。
「あ。やってるじゃん!じゃあ俺コード出すから交換交換。はい」
あれよあれよ、きーちゃんのようなテンポの早さに気づけば新しい友だちと表示されてた。
また人増やしちゃったよ
「これでいつでも桃ちゃんと連絡取れるね!」
「及川いつまでやってんだてめぇ!」
「及川さんミーティングですよ!」
「なんで僕まで走らないといけないんだろ」
飛んできた岩泉さんとその後ろにさっき影山くんと話してた二人の同級生。
「桃ちゃん今度デートしようね!」
「あほか及川」
「現実見てください及川さん」
「ほんと大きいんだね…」
「身長何センチあんの?!」
「ツバッキーはこの間の身体測定で191cmだったんだぜ!」
「なんで山口が桃井の自慢してんの」
まったくだ
ごめんツッキーと笑ってる山口を他所に、周りは各々反応をとってみせた。
「でっか!桃井そんなおっきかったの!?全然そんな感じしてなかった!」
「え、4月聞いた時より伸びてる気がする…」
「やっぱ牛乳か、牛乳がいいのか…」
日向くん、それは俺を普段どう見てるの
菅原さん、それ禁句ですやめてください
影山くん、ごめん、俺牛乳苦手
一人ひとりに頭の中でツッコミを入れて、どうしたら身長の伸びを止められるのか帰ったら調べようか悩む。
あ、その前に今日の青葉城西についてまとめなきゃか
あと始まったとかいうIH予選の出場校とか主力選手とかレギュラーとかとかとか。今はバレー部のマネジといっても、かれこれ三年は続けてきたバスケの情報収集は欠かせられないよね
どうしてもバスケ優先に物事を考えてしまうのは習性みたいな
携帯が揺れて画面に来た通知を眺めれば「既読無視すんなばかぁぁぁ」と書いてあった。
そういえば中学の時「最近は既読無視は犯罪らしいですよ」とテツくんが漫画を片手にそんなことを言ってたような、言ってなかったような気がする。
「桃ちゃん!じゃあまた連絡するね!」
笑顔で岩泉さんに引きずられながら手を振られ、ゆるく持ち上げた手を振り返せば及川さんははしゃいで影山くんを呆れさせてた。
「………よ、よし、帰って反省会するぞ!」
気を取り直したかのような部長さんの声がひびき、少しバラバラに聞こえた返事。
なるほど、これが及川さんの影響力。
強豪校つよい(確信)
(他校生徒三名名(内訳:三年一人、一年二人)の労力、及び一名(下記参照)の疲労を増やす)
―とあるグループLINE
参加メンバー四人
桃ちゃんじゃなくて桃くんです
桃の姉の方
僕は影だっ
なるなるなーるね最強
「ねぇ聞いて(´・ω・`)」
「また怒らせちゃったの?」
「さすが、よくわかってるぅ」
「ふぅーっ」
「カッコイイー↑↑」
「惚れてもいいんスよ!」
「某モデル風」
「あ、もう惚れてる相手いるんで遠慮しておきます」
「(´・ω・`)」
「―ここまで茶番―」
「―ここから本題―」
「やりきってくれるみんなまじ最高」
「えっへんっ」
「それ以上胸はらなくても大きry忙しくて未読無視からの既読無視のコンボをかましちゃった…」
「どうしたらいいと思う?」
「それは…」
「あららー」
「笑えばいいと思うよ((キリッ」
「………」
「……………」
「…あれ?」
「つばき?」
「………………」
「うわぁぁん、冗談だよー。°(°´ω`°)°。」
「ちゃんと理由説明して謝ったらいいと思うよ!!」
「彼も意地張ってるだけだと思いますから、桃井さんの言うとおり説明をしてみてはどうでしょうか」
「俺も既読無視とかよくしちゃうし、忙しいならしょうがないじゃん?理由ゆったら納得してくれるんじゃね?」
「ちょっと落ちてた」
「それもう三時間前からやってるんだけど…」
「着拒、メアド変更、ブロックの三段構えだからそれ以前の問題のようです」
「え、今回まじおこ?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない。」
「静岡なう(ゝω∂)☆」
「あ(察し)」
「あ(察し)」
「あ(察し)」
「みんなには内緒でよろしくね(はぁと)」
「画像を送信しました【床と組み敷かれて顔の見えない灰色の髪の男の後頭部】」
「(´ー人ー`)黙祷」
「(´ー人ー`)黙祷」
「………がんばっ」
.
俺の双子の姉は、贔屓目なしでも可愛らしいし、それに美人だと思う。…が、俺はそんなことない。というかまず男で、みんなほどじゃないけど背もそこそこあって、筋肉だってつきにくいからムキムキとかゴリマッチョってほどじゃないけどバランスよくつけてるつもり。
だから
「嘘だァァァァ」
ひぐらし好きなのかってくらいに叫んでるこの及川徹さんの反応にちょっとおこである。
「及川てめぇ遅れてきたくせになに騒いでんだ!」
「だっていわちゃぁぁぁん」
目の前で行われる及川徹さんと岩泉一さんのやりとりに、先日見た海常高校の風景を思い出した。
あ、さっききたやつ返してないや、―…まぁいっか
「大丈夫?」
清水さんが首を傾げてくるから小さく首を縦に振る。
「俺の初恋いいいい」
「うぜぇっ」
岩泉さんの手により及川さんは引き摺られていき視界から消えた。
イケメン=うざいみたいな方式でもあるのかな。
同じくイケメンのきーちゃんからきつづけてるラインがうざくてポケットに落とした。
「桃井、大王様と知りあい?なんだな!」
『……………や、知ら―ない、よ』
「初恋ってなんだし」
ツッコミどころ満載の及川さんの消えていった方を見て影山くんがとてつもなく残念そうに息を吐く。
君の先輩どうなってるのあれ
うちの先輩も“手が早かった”けどそれはバイオレンス的な意味で決して不純異性遊行為のためじゃかった。
及川さんとやらは、きーちゃんときーちゃんのところのあの森山さんという人を足したような性格なのかな
「バレーではすごい人だから、うん」
自分に言い聞かせるように呟く影山くんにお疲れ様と肩を叩こうかと思った。
「桃井、女顔だもんね」
「ツバッキー可愛いし!」
仮にも自分より背の高い男子高校生に可愛いとか、すごいね
『………………おん…な顔、じゃない…よ……?』
「十分きれいな顔してるデショ」
「ツバッキーの顔は女子!」
立てられた親指を逆にしてやりたい。
よく、身長の話題になると―くんが言ってた呪文を唱えてやろうか
“僕サッカー苦手です。どうしよお母さん、転びそう”の略
たしかに影山くんの言うとおり、バレーになると及川さんはすごかった。
素人目の俺でもよくわかる、キレがあって鋭く早いジャンプサーブは的確に狙った月島くんに吸い込まれるようにしてあたり、返しきれず跳ねてた。
「今日の及川さんなんか覇気迫ってね?」
「気にしたら負け」
試合に出てた青葉城西側の一年生たちがそんな先輩の姿を見て感心したり、冷めた目を送ったり。
「桃井、悪いんだけどこれ、冷やしててもらってもいい?」
清水さんに渡された保冷剤は衝撃を与えると冷えるもので、試合の終わり頃合いをはかって用意しろとのことらしい。
一つ一つポケット型のタオルにいれて、最後の一個を入れると同時に試合終了のホイッスルが鳴った。
「うーん、負けちゃった」
及川さんの笑顔がなんとも言えず不気味。
さて帰ろう。
対戦校にお辞儀して体育館を出る。
影山くんと同じ中学だった子との確執がなくなって、少しだけ羨ましかった。
「もーもちゃん!お疲れ様!」
声をかけられ携帯から顔を上げる。
にやにや…間違えた、にこにこと笑って手をふられ、お辞儀すれば日向くんがうげっと声を上げた。
「飛雄ちゃんもお疲れ様」
「っす、」
及川さんの影山くんを見る目は、どこか一軍、二軍の先輩たちがカラフルな彼らを見るときの目とダブる。
羨望や憧れを通り越した、妬みと畏怖の目。
ぶふっと手の中の携帯が揺れて、画面に表示された名前を見ると本家サッカー苦手な彼。
いや、たぶんサッカーもすごくできるんだろうけど
『………?』
硬派な彼には珍しく、個チャ。
内容が長くて開くと夏に行われるバスケの大会、IHについて。
“京都の学校”に 進んだ彼は関西地区の予選が始まったらしい。
続く内容にはIHの間のことで、全部目を通してから知らないよと返した。
ぶぶっ、ぶぶっ、と何度も来る通知に息を深く吐いて、通知の一覧を見ると今も通知の更新を続けてるのが一番上に。ひとつ飛んで三番目にきーちゃん。
二番目は“静岡に進んだあの子”。
開くと「来るな!」「返事しろ!」と焦った様子のコメントが入ってた。
焦りようが面白くて、なんて返そうかなと考える。
「桃ちゃん、ラインやってる?」
急にかけられた声に顔を上げた。
目の前にイケメンのドアップで心臓に悪い。
「あ。やってるじゃん!じゃあ俺コード出すから交換交換。はい」
あれよあれよ、きーちゃんのようなテンポの早さに気づけば新しい友だちと表示されてた。
また人増やしちゃったよ
「これでいつでも桃ちゃんと連絡取れるね!」
「及川いつまでやってんだてめぇ!」
「及川さんミーティングですよ!」
「なんで僕まで走らないといけないんだろ」
飛んできた岩泉さんとその後ろにさっき影山くんと話してた二人の同級生。
「桃ちゃん今度デートしようね!」
「あほか及川」
「現実見てください及川さん」
「ほんと大きいんだね…」
「身長何センチあんの?!」
「ツバッキーはこの間の身体測定で191cmだったんだぜ!」
「なんで山口が桃井の自慢してんの」
まったくだ
ごめんツッキーと笑ってる山口を他所に、周りは各々反応をとってみせた。
「でっか!桃井そんなおっきかったの!?全然そんな感じしてなかった!」
「え、4月聞いた時より伸びてる気がする…」
「やっぱ牛乳か、牛乳がいいのか…」
日向くん、それは俺を普段どう見てるの
菅原さん、それ禁句ですやめてください
影山くん、ごめん、俺牛乳苦手
一人ひとりに頭の中でツッコミを入れて、どうしたら身長の伸びを止められるのか帰ったら調べようか悩む。
あ、その前に今日の青葉城西についてまとめなきゃか
あと始まったとかいうIH予選の出場校とか主力選手とかレギュラーとかとかとか。今はバレー部のマネジといっても、かれこれ三年は続けてきたバスケの情報収集は欠かせられないよね
どうしてもバスケ優先に物事を考えてしまうのは習性みたいな
携帯が揺れて画面に来た通知を眺めれば「既読無視すんなばかぁぁぁ」と書いてあった。
そういえば中学の時「最近は既読無視は犯罪らしいですよ」とテツくんが漫画を片手にそんなことを言ってたような、言ってなかったような気がする。
「桃ちゃん!じゃあまた連絡するね!」
笑顔で岩泉さんに引きずられながら手を振られ、ゆるく持ち上げた手を振り返せば及川さんははしゃいで影山くんを呆れさせてた。
「………よ、よし、帰って反省会するぞ!」
気を取り直したかのような部長さんの声がひびき、少しバラバラに聞こえた返事。
なるほど、これが及川さんの影響力。
強豪校つよい(確信)
(他校生徒三名名(内訳:三年一人、一年二人)の労力、及び一名(下記参照)の疲労を増やす)
―とあるグループLINE
参加メンバー四人
桃ちゃんじゃなくて桃くんです
桃の姉の方
僕は影だっ
なるなるなーるね最強
「ねぇ聞いて(´・ω・`)」
「また怒らせちゃったの?」
「さすが、よくわかってるぅ」
「ふぅーっ」
「カッコイイー↑↑」
「惚れてもいいんスよ!」
「某モデル風」
「あ、もう惚れてる相手いるんで遠慮しておきます」
「(´・ω・`)」
「―ここまで茶番―」
「―ここから本題―」
「やりきってくれるみんなまじ最高」
「えっへんっ」
「それ以上胸はらなくても大きry忙しくて未読無視からの既読無視のコンボをかましちゃった…」
「どうしたらいいと思う?」
「それは…」
「あららー」
「笑えばいいと思うよ((キリッ」
「………」
「……………」
「…あれ?」
「つばき?」
「………………」
「うわぁぁん、冗談だよー。°(°´ω`°)°。」
「ちゃんと理由説明して謝ったらいいと思うよ!!」
「彼も意地張ってるだけだと思いますから、桃井さんの言うとおり説明をしてみてはどうでしょうか」
「俺も既読無視とかよくしちゃうし、忙しいならしょうがないじゃん?理由ゆったら納得してくれるんじゃね?」
「ちょっと落ちてた」
「それもう三時間前からやってるんだけど…」
「着拒、メアド変更、ブロックの三段構えだからそれ以前の問題のようです」
「え、今回まじおこ?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない。」
「静岡なう(ゝω∂)☆」
「あ(察し)」
「あ(察し)」
「あ(察し)」
「みんなには内緒でよろしくね(はぁと)」
「画像を送信しました【床と組み敷かれて顔の見えない灰色の髪の男の後頭部】」
「(´ー人ー`)黙祷」
「(´ー人ー`)黙祷」
「………がんばっ」
.