籠球男子による排球への影響
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試合を最後まで見た。
きーちゃんは、俺や姉が望むような形へと歩み始めたと思う。
目線をコート内で涙を溢すきーちゃんへと戻した。
泣いているきーちゃんをファンやら二軍は冷ややかに、憮然として見つめ、中には侮辱する。
お前ら顔は覚えたからな。明日の朝起きたらあわてふためき泣くがいい。
俺からのプレゼントを楽しみにしていろと内心黒くなっていれば泣いてるきーちゃんの背中をはたき叱咤する笠松さんがいた。
今まで彼処は俺の場所だったんだけど、これを見ると皆、進んでるんだなーと思ってしまう。
『……―俺も、進…なきゃ、な』
火神くんと、誠凛と互いに笑い喜びあうテツくんは眩しすぎて何かが滲み、目の前が霞む。
手に持ったまま忘れてた携帯が振動してなにか伝えた。
なにかとみればそれは黄緑色のいつもつかってるアプリからの通知で、名前はおは朝電波。
さっき返事するの忘れてたや
画面を見つめると、ここに来てるようで。今は会いたい気分じゃないし、誰かと話したい気分でもない。
鞄に携帯を閉まって静かに誰にも声をかけず体育館を出ていった。
なのに何故、どうしてこうなったのか
誰か説明してはくれないか
「かわいーねー、どこの高校?」
にこにこと善意たっぷりの笑顔を向けられはて、どうしたものか
久々に早く起きて行動したからか帰りのバス内でうたた寝てしまい気づけば終着点一歩手前。目的の停車場は5、6つ前でここはどこかの高校の前だった。次のバスまでは運が悪く30分待たねばならない。
とりあえず新幹線の時間を見れば大丈夫そうで一安心し息を吐く。
バス停横のベンチに腰をおろし携帯をいじっていれば声をかけられた。目の前には茶髪の少し長めな毛先を遊ばせた白ジャージの人がたっている。
「そこの学校の子じゃないでしょ?ここから乗るなんて学生ぐらいなのに珍しいね」
俺は何も言っていないのに次々と言葉を投げ掛けてきては回収し次を投げてくる。
すっかり俺の隣に座り友達感覚で話されてて、参んだけど。一体どうしろと?
「綺麗な髪。いつから伸ばしてるの?」
女子か
このイケメンオーラはきーちゃんっぽく、優男風な感じは初期の“主将”に似てる。
「ん?」
故に耐性はあるから動じはしないけど、笑顔で微笑まれてもとても困る。
『……』
「………」
じーとにらめっこでもするかのように微笑を向けられてもどうしろっていうの?
仕方なく、視界の端に映ってたバッグを指差す。
話題を振れば目の前のこの人はにこりと笑みを溢してみせた。
「これ?ああ、部活の試合帰りなんだよね。俺バレー部なんだけどさ」
おお、なんだかバレー部との遭遇率がこれから上がりそう。今まではバスケ部との遭遇率のが高かったのにな。そうか、これが中学との違いか!…いや、違うし。
ノリつっこみは本来俺の仕事じゃないのにやめてくれ
「もしかしてバレーに興味あったり?」
喋るのは億劫で小さく頷く。
「そうなんだー!俺セッターっていって指示だす役してるんだけどねー」
嬉々としてバレーのことを語り始めた。
質問はされないし、でも聞いたのはこっちだから頷く。随分と楽しそうでバレーが好きなんだろうと思う。
「これボールでね」
バックから取り出したバレーボールを右手に乗せ遊び始めた。
「ちょっと固くて痛いから最初は痣ばっかできるけどすぐ慣れるから」
ジャージの袖を捲り笑顔を見せてくる。
そうなんですかと意味を込めて頷いた。
「身体中打ち身だらけでできたばっかのときは赤いくらいだからいいんだけど治りかけは変な色になるんだよー」
青とか青紫とかと指折り色を数え笑う。
はぁ、楽しそうでなによりだ。はやくバスは来ないだろうか
「でね―…え、なにあれ」
なにか話を続けようとした彼は目を奪われたそれに絶句する。
俺も首を傾げ顔を向けた。
『…………』
あれははたして公共道路を走ってよいものなのだろうか
見つめた先には自転車の後ろにリアカーを繋げたものが走っていて、え、違反じゃないの?
「む、」
それを見つめていればその名前を付けがたい物体に乗っていたほうの男性が顔をあげた。
「高尾止めるのだよ!」
因みにその物体はリアカーがついている自転車で、リアカーは引っ張らなければ動かず、自転車は漕がなければ動かない。
俺と目が合いお汁粉を軽く喉に詰まらせ噎せてから声をあげた彼はリアカーに乗っており、汗だくになって漕いでいたのは黒髪の男子高校生。急に止まるよう告げられた男子高校生は「は!?」と驚きつつ足を止めた。
リアカーに乗っていたほうの奇抜な髪色をした男子がリアカーから降りる。
「なにあれ、チャリ…リアカー?」
隣で先程まで饒舌だった人は好奇と疑心で笑いながら眉間に皺を寄せる。
俺も眉をひそめたいが、乗っていた人物がこちらに足早に向かってきていた。
人影ににふらふらと…ひらひらと?挙げた手を振ってみせた。
「桃井、貴様何故先に帰っているのだよ」
むっとした顔の旧友ミドリンは腕を組みながら俺を見下ろす。最後に会ったときよりもちょっと身伸びてる気がした。
「緑間ぁー」
自転車を漕いでいたほうの男子高校生がやっとおいつき隣に並ぶ。
「え、誰この子」
「桃井なのだよ」
ミドリンよ、それはあまりにも適当すぎはしないか
目を丸くする男子高校生に頭をさげれば向こうも下げて、笑った。
「俺高尾和成、バスケ部一年、真ちゃんの相棒やってまーす☆」
好物はキムチ、特技はバク転でっすと言われそこまで聞いていないと返さなかった俺は偉いのではないだろうか
「うるさい」
依然としてむっとしてるミドリンは眼鏡を一度あげ直してから俺の隣へと目を向けた。
「桃井、こちらの方は誰なのだよ」
俺も知らない。返答にあぐねてればミドリンはまたかと息を吐いて俺に目を戻した。
「桃井、駅まで送ろう。」
説明しなくともこの時間のこの場所にいる理由を察してくれたようで。ミドリンが手を差し伸べた。
「バスもう10分でくるけど?」
今の今まで空気と化していた隣の方がにこりと笑んでミドリンを牽制する。
なんだか重いなこの空気
しかしなんだ。
この魔王スマイル(命名テツくん)は本当にどこでもやる人いるな
「バスで迂回するよりも直接駅に向かったほうが効率が良いに決まっているのだよ」
ぼーとしていれば隣の人にミドリンが眼鏡を上げながら対抗してて、なにをしてるのか
「お、おい緑間…」
にらみあってはいないけど、どちらかといえば見つめあってる二人に高尾くんは挙動不審になってからこちらに振り向き苦笑いを見せる。
「えーと、桃井?は緑間と同中なの?」
きーちゃんよろしくな高尾くんの笑顔での問いかけにゆるく頭を上下させ肯定してみせる。
「へー、もしかしてバスケ部?」
もう一度うなずけば高尾くんは笑みを隠してぐっと近づいてきた。前髪を持ち上げられ、風で隠れていた顔が晒される。高尾くんの猛禽類を彷彿させる特徴的でよく見えそうな目が俺を観察してきた。かと思えば、鋭く光を放っていた瞳を丸くして口の端を痙攣させる。
「あ、え?うそ、もしかして桃井って」
「つばきっっっちちぃいいいい!!!」
誰だ、人の名前をでかい声で叫んでる奴は。
ちらりと目線を横にずらせば、バス停に停車した乗用車からきーちゃんが降りてきた。なんでここにいるのか5分ほど問い詰めさせてくれ。
「もー!なんで先に帰っちゃうんスかー!」
どうやら向こうも帰宅途中のようだ。乗用車の中には以前にも御会いしたことがあるマネージャーさんが見えたから会釈しておく。
「折角駅まで一緒に帰れると思ってたのにー!」
ぷんぷんと可愛いかんじでわざとらしくきーちゃんが怒っていると隣で笑顔だった名前なき人があれ?と首を傾げた。
「モデルの黄瀬くんじゃん」
「ん?あ!アンタは!」
どうやらモデル繋がりだか芸能繋がりで顔見知りというやつらしい。ミドリンが不機嫌+訝しげに二人を見ていて、たまに口を開いている。
ぼんやりと三人のやりとりを眺めているとバスが50メートルほど手前の信号にひっかかっているのが見えた。
もう来るだろう
ちらりと再び視線を戻せばミドリン、きーちゃん、なんとかさんがまだなにか話して…いがみ合って?いて、付き合っていたら新幹線に間に合いそうにない。
きーちゃんのマネージャーさんも高尾くんも困り果て苦笑いをしてる。
信号が青にかわり、バスが走ってきた。立ち上がって目の前に止まったバスへと乗り込む。中は意外にも空いていて、近くの空いてる席に腰かけた。窓の外へ目線を移すと、高尾くんが唯一俺に気づいてて驚いている。
扉がしまり、発車のアナウンスが流れはじめた。
進み始めたバスのなかから窓越しに外の高尾くんに手を振り、姿が見えなくなったところで手をおろす。
明日からまた学校は疲れそうだ。ちょっと憂鬱かなーと思いながらバスに揺られていると、睡魔がまた襲ってきた。
久々に遠出したら疲れた。
ここで寝たらまた乗り過ごしそうで、それでも最近環境の変化で寝不足気味なのが祟ってかとても眠い。
単純計算しても駅まではあと30分はかかる。
起きていられるわけがない。
少しでも気まぎらすか
.
きーちゃんは、俺や姉が望むような形へと歩み始めたと思う。
目線をコート内で涙を溢すきーちゃんへと戻した。
泣いているきーちゃんをファンやら二軍は冷ややかに、憮然として見つめ、中には侮辱する。
お前ら顔は覚えたからな。明日の朝起きたらあわてふためき泣くがいい。
俺からのプレゼントを楽しみにしていろと内心黒くなっていれば泣いてるきーちゃんの背中をはたき叱咤する笠松さんがいた。
今まで彼処は俺の場所だったんだけど、これを見ると皆、進んでるんだなーと思ってしまう。
『……―俺も、進…なきゃ、な』
火神くんと、誠凛と互いに笑い喜びあうテツくんは眩しすぎて何かが滲み、目の前が霞む。
手に持ったまま忘れてた携帯が振動してなにか伝えた。
なにかとみればそれは黄緑色のいつもつかってるアプリからの通知で、名前はおは朝電波。
さっき返事するの忘れてたや
画面を見つめると、ここに来てるようで。今は会いたい気分じゃないし、誰かと話したい気分でもない。
鞄に携帯を閉まって静かに誰にも声をかけず体育館を出ていった。
なのに何故、どうしてこうなったのか
誰か説明してはくれないか
「かわいーねー、どこの高校?」
にこにこと善意たっぷりの笑顔を向けられはて、どうしたものか
久々に早く起きて行動したからか帰りのバス内でうたた寝てしまい気づけば終着点一歩手前。目的の停車場は5、6つ前でここはどこかの高校の前だった。次のバスまでは運が悪く30分待たねばならない。
とりあえず新幹線の時間を見れば大丈夫そうで一安心し息を吐く。
バス停横のベンチに腰をおろし携帯をいじっていれば声をかけられた。目の前には茶髪の少し長めな毛先を遊ばせた白ジャージの人がたっている。
「そこの学校の子じゃないでしょ?ここから乗るなんて学生ぐらいなのに珍しいね」
俺は何も言っていないのに次々と言葉を投げ掛けてきては回収し次を投げてくる。
すっかり俺の隣に座り友達感覚で話されてて、参んだけど。一体どうしろと?
「綺麗な髪。いつから伸ばしてるの?」
女子か
このイケメンオーラはきーちゃんっぽく、優男風な感じは初期の“主将”に似てる。
「ん?」
故に耐性はあるから動じはしないけど、笑顔で微笑まれてもとても困る。
『……』
「………」
じーとにらめっこでもするかのように微笑を向けられてもどうしろっていうの?
仕方なく、視界の端に映ってたバッグを指差す。
話題を振れば目の前のこの人はにこりと笑みを溢してみせた。
「これ?ああ、部活の試合帰りなんだよね。俺バレー部なんだけどさ」
おお、なんだかバレー部との遭遇率がこれから上がりそう。今まではバスケ部との遭遇率のが高かったのにな。そうか、これが中学との違いか!…いや、違うし。
ノリつっこみは本来俺の仕事じゃないのにやめてくれ
「もしかしてバレーに興味あったり?」
喋るのは億劫で小さく頷く。
「そうなんだー!俺セッターっていって指示だす役してるんだけどねー」
嬉々としてバレーのことを語り始めた。
質問はされないし、でも聞いたのはこっちだから頷く。随分と楽しそうでバレーが好きなんだろうと思う。
「これボールでね」
バックから取り出したバレーボールを右手に乗せ遊び始めた。
「ちょっと固くて痛いから最初は痣ばっかできるけどすぐ慣れるから」
ジャージの袖を捲り笑顔を見せてくる。
そうなんですかと意味を込めて頷いた。
「身体中打ち身だらけでできたばっかのときは赤いくらいだからいいんだけど治りかけは変な色になるんだよー」
青とか青紫とかと指折り色を数え笑う。
はぁ、楽しそうでなによりだ。はやくバスは来ないだろうか
「でね―…え、なにあれ」
なにか話を続けようとした彼は目を奪われたそれに絶句する。
俺も首を傾げ顔を向けた。
『…………』
あれははたして公共道路を走ってよいものなのだろうか
見つめた先には自転車の後ろにリアカーを繋げたものが走っていて、え、違反じゃないの?
「む、」
それを見つめていればその名前を付けがたい物体に乗っていたほうの男性が顔をあげた。
「高尾止めるのだよ!」
因みにその物体はリアカーがついている自転車で、リアカーは引っ張らなければ動かず、自転車は漕がなければ動かない。
俺と目が合いお汁粉を軽く喉に詰まらせ噎せてから声をあげた彼はリアカーに乗っており、汗だくになって漕いでいたのは黒髪の男子高校生。急に止まるよう告げられた男子高校生は「は!?」と驚きつつ足を止めた。
リアカーに乗っていたほうの奇抜な髪色をした男子がリアカーから降りる。
「なにあれ、チャリ…リアカー?」
隣で先程まで饒舌だった人は好奇と疑心で笑いながら眉間に皺を寄せる。
俺も眉をひそめたいが、乗っていた人物がこちらに足早に向かってきていた。
人影ににふらふらと…ひらひらと?挙げた手を振ってみせた。
「桃井、貴様何故先に帰っているのだよ」
むっとした顔の旧友ミドリンは腕を組みながら俺を見下ろす。最後に会ったときよりもちょっと身伸びてる気がした。
「緑間ぁー」
自転車を漕いでいたほうの男子高校生がやっとおいつき隣に並ぶ。
「え、誰この子」
「桃井なのだよ」
ミドリンよ、それはあまりにも適当すぎはしないか
目を丸くする男子高校生に頭をさげれば向こうも下げて、笑った。
「俺高尾和成、バスケ部一年、真ちゃんの相棒やってまーす☆」
好物はキムチ、特技はバク転でっすと言われそこまで聞いていないと返さなかった俺は偉いのではないだろうか
「うるさい」
依然としてむっとしてるミドリンは眼鏡を一度あげ直してから俺の隣へと目を向けた。
「桃井、こちらの方は誰なのだよ」
俺も知らない。返答にあぐねてればミドリンはまたかと息を吐いて俺に目を戻した。
「桃井、駅まで送ろう。」
説明しなくともこの時間のこの場所にいる理由を察してくれたようで。ミドリンが手を差し伸べた。
「バスもう10分でくるけど?」
今の今まで空気と化していた隣の方がにこりと笑んでミドリンを牽制する。
なんだか重いなこの空気
しかしなんだ。
この魔王スマイル(命名テツくん)は本当にどこでもやる人いるな
「バスで迂回するよりも直接駅に向かったほうが効率が良いに決まっているのだよ」
ぼーとしていれば隣の人にミドリンが眼鏡を上げながら対抗してて、なにをしてるのか
「お、おい緑間…」
にらみあってはいないけど、どちらかといえば見つめあってる二人に高尾くんは挙動不審になってからこちらに振り向き苦笑いを見せる。
「えーと、桃井?は緑間と同中なの?」
きーちゃんよろしくな高尾くんの笑顔での問いかけにゆるく頭を上下させ肯定してみせる。
「へー、もしかしてバスケ部?」
もう一度うなずけば高尾くんは笑みを隠してぐっと近づいてきた。前髪を持ち上げられ、風で隠れていた顔が晒される。高尾くんの猛禽類を彷彿させる特徴的でよく見えそうな目が俺を観察してきた。かと思えば、鋭く光を放っていた瞳を丸くして口の端を痙攣させる。
「あ、え?うそ、もしかして桃井って」
「つばきっっっちちぃいいいい!!!」
誰だ、人の名前をでかい声で叫んでる奴は。
ちらりと目線を横にずらせば、バス停に停車した乗用車からきーちゃんが降りてきた。なんでここにいるのか5分ほど問い詰めさせてくれ。
「もー!なんで先に帰っちゃうんスかー!」
どうやら向こうも帰宅途中のようだ。乗用車の中には以前にも御会いしたことがあるマネージャーさんが見えたから会釈しておく。
「折角駅まで一緒に帰れると思ってたのにー!」
ぷんぷんと可愛いかんじでわざとらしくきーちゃんが怒っていると隣で笑顔だった名前なき人があれ?と首を傾げた。
「モデルの黄瀬くんじゃん」
「ん?あ!アンタは!」
どうやらモデル繋がりだか芸能繋がりで顔見知りというやつらしい。ミドリンが不機嫌+訝しげに二人を見ていて、たまに口を開いている。
ぼんやりと三人のやりとりを眺めているとバスが50メートルほど手前の信号にひっかかっているのが見えた。
もう来るだろう
ちらりと再び視線を戻せばミドリン、きーちゃん、なんとかさんがまだなにか話して…いがみ合って?いて、付き合っていたら新幹線に間に合いそうにない。
きーちゃんのマネージャーさんも高尾くんも困り果て苦笑いをしてる。
信号が青にかわり、バスが走ってきた。立ち上がって目の前に止まったバスへと乗り込む。中は意外にも空いていて、近くの空いてる席に腰かけた。窓の外へ目線を移すと、高尾くんが唯一俺に気づいてて驚いている。
扉がしまり、発車のアナウンスが流れはじめた。
進み始めたバスのなかから窓越しに外の高尾くんに手を振り、姿が見えなくなったところで手をおろす。
明日からまた学校は疲れそうだ。ちょっと憂鬱かなーと思いながらバスに揺られていると、睡魔がまた襲ってきた。
久々に遠出したら疲れた。
ここで寝たらまた乗り過ごしそうで、それでも最近環境の変化で寝不足気味なのが祟ってかとても眠い。
単純計算しても駅まではあと30分はかかる。
起きていられるわけがない。
少しでも気まぎらすか
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