籠球男子による排球への影響
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ひよひよ…じゃなかった。ふわふわと風に靡き視界の中にピンクが紛れた。綺麗だけど今は少し邪魔。髪をくくってまた歩き出す。
勧誘の嵐なんてそんな大層なものではないけれど、廊下にいるホルンを持った女子やジャージ姿のビラ配り中の男子の声かけ、チラシを避けて目的地の第二体育館へとついた。
『…………』
見つめる先には見たことのないようなあるような、よくわからないけど恐らく同い年の男子生徒二人がいがみ合ってた。
修羅場?ここまできて見たくないなぁ。
二人だけしかまだここに来てないようで、扉の近くに座り込む。
報告、報告。
俺からすれば普通だけど、周りからは痙攣してるんですかって言われるキーボード入力でスマホをいじる。
LINEの通知が次から次へときてうっさくてたまんない。
「あの」
皆まだホームルーム中じゃないの、なんで携帯いじれんの?
「ねぇ」
一回落ちると送れば一気にノシと返された。
携帯をしまって顔をあげる。
「……」
『…………』
さっきから呼び掛けてくださってたメガネ女子の先輩と目があった。じーと観察するようで、にらめっこでもするように互いに目を逸らさない。
「………」
『……………』
「潔子さぁぁぁぁぁんん!?」
にらめっこが終わったのは坊主の先輩が嘆きながらこっちに走ってきたからだった。
斜め上から泣き黒子のある先輩が覗き込んでくる。
「一年生?」
『………一年生です』
「あ、えっと、選手?マネ?」
『……多分…マネです』
「……うん、…女バレはあっち、だよ」
『…、……男バレのマネージャーになりたいです』
「…………え…?」
泣き黒子の先輩は大きな瞳を三度隠すように瞬きして首を傾げた。よく見るその顔に息を小さく吐く。
間違えてるなんて、おこだよ。おこ。
ゆっくりと立ち上がって、自然と先輩を見下ろした。
『……一年…も―ぃ、つばき、です。マネージャ…希望です』
「…………あ、はい、えと、あの」
何故かあわあわとされてしまった。
「背、高いね」
相手を見下ろすのはあまり慣れなくて、なんか凄く困るから中腰になる。
『……多分、189cm…です』
3月に測ってからまだそんなに経ってないからあんまり変わってないはずだ
「でっか!」
坊主の先輩が目を丸くして近づいてくる。
「選手じゃないのかよ!」
『……バレー…したこと、ないんで。』
「そう?ポテンシャル高そうなのに――…」
「勝負しろ!」
なんか騒がしいなぁ…
「ちょっと出てくる」
「潔子さんいってらっしゃいませ!」
女子の先輩が体育館を出ていくのと入れ替わりでヅラの教頭が入ってくる。
一年の二人が喧嘩してるようで、教頭はバレー部を目の敵にしてて、部長さんは参ったと笑顔をひきつらせた。
泣き黒子先輩も坊主の先輩も部長さんの隣へ行ってしまう。
中腰が面倒になってきてまた座り込んだ。
ここの学校、なんで―――部ないんだろ。
あ、入部希望者がいなくて人数集まんないから廃部になったんだった。
オレンジの髪をした男子がはね飛ばしたボールが飛んできて、咄嗟に掴もうと思ったら大きさになれていないせいでタップパスをしてしまう。
よりスピードを上げたボールは教頭にあたりヅラが舞って部長さんな頭に乗った。
あ、やっちゃった
「澤村くん、……そこの君もちょっと来たまえ」
ひきつった顔で手招かれて仕方なく立ち上がった。
「…本当にすみません」
問題にしたくないバレー部と目の敵にしてる教頭の利害があうわけなく、教頭は怒り心頭だった。
「バレー部の責任問題にされたいのかな?」
「え、いや、」
『………事故でしょ?』
「「!」」
黙ってたのに唐突に声を出したらびびられた。
『………球技系の部活でボール、が飛んでくるのなんて当たり前じゃないですか。………それを承知で見物来た、んですよね。』
「き、君っ」
『そうじゃないなら、冷やかし、ですか?』
「お、おいっ!」
顔を赤くする教頭と、目を丸くした部活さん。
下に目線があるから怖くもなんともないけど
『………そもそも、俺はバレー部じゃない…のでバレー部の責任にはならないでしょ…?』
「飛んできたのはバレーボールだが?」
『…………飛んだのは、教頭先生のヅラですけど?』
「ぶふっ」
部長さんが吹き出した瞬間に教頭がきっと睨み付けて、我に返ったように口を結った。
「停学にでもされたいのか…!」
おこっていうか、激おこっていう
スマホを取り出してスクロールした。
『知ってますよ?』
語尾を上げて教頭を見据える。
『教頭先生ってシークレットブーツ履いてますよね?175cmから10cmのブーツ履いてるから165cm。身長のピークは高校二年生の169cm。そこからは衰退の一途。ヅラを被り出したのは28歳頃から生え際が減退する形で額が延長しはじめたから。1万9580円+送料870円のカツラのつけ心地はいいがですか?
生憎俺は通販のカツラは必要ないのでわからないです。いっそ………―――』
「わ、わかった、問題にしないから、もうやめてくれっ」
『…あ……そ…ですか』
つまんないの
飽きちゃったから携帯をしまい教頭の後ろ、校舎の合間から見える山の輪郭を捉えないように見つめた。
空がもうオレンジになってる。
「今回は、お咎めはないらしい」
胸を撫で下ろした皆さんをまた体育館の入り口の横に座って見つめる。
部長さんが静かに怒ってるのに一年の二人はまだいい争ってて、泣き黒子先輩と坊主の先輩はこっちに音を立てず逃げてきた。
「あーぁ、大変なことになってる」
「お前呼び出されたけど大丈夫だったのかよ」
『………問題…は、ありませんでした。』
髪を結んでいたゴムを外して手首につけてから頬杖をついた。
あ、一年生追い出された
「で、君は?」
『………マネージャ…希望、で、見学してました』
部長さんが見下ろす。
この笑顔あんましよくない
「マネージャー?」
怪訝そうにした部長さん。
「お願いします!!」
大きな声と扉を叩く音が響いて部長さんが5cmだけ扉を開けて外を覗いた。
一年生はごねてたけど閉め出された。
「邪魔はいったけど、マネ希望なー?」
『………募集、してないですか?』
「あー…」
言葉を濁す部長さん。
隣で扉がまた開いて、荷物を持った女子の先輩が入ってきた。
「潔子さん!荷物お持ちします!」
坊主の先輩はあしらわれるどころか無視されて、女子の先輩は部長さんの隣に立つ。
「マネージャー希望よね」
『…はい』
女子の先輩は荷物を隣に置いて中腰になり目線を合わせてきた。
「清水潔子。三年。マネージャーは私だけだから、助かるわ」
『…、…お願いします』
俺、やったことない部活のマネージャー業なんて出来るかな
「説明するから着いてきて」
『………』
立ち上がって先を歩く清水先輩についていくことにした。
(影響、特になし)
―とあるLINEグループ
「やばばぁ」
「どうした」
「どうしたー」
「どうしたの?」
「どうしたのー」
「どうしたんですか?」
「どうしたんスか?」
「どうしたのだよ」
「この学校バスケ部ない」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「無言よくない」
「だからバレー部のマネージャーになった」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「だから無言いくない」
「帰ってこい」
「帰ってこいよ」
「帰ってきなさい」
「帰ってきましょう」
「帰ってくるのだよ」
「帰ってくるっス」
「帰ってきてよ」
「凄くかわいい先輩に呼ばれてるからおちる」
「、可愛い先輩についてkwsk」
「んー?可愛い先輩についてkwsk」
「ちょ、可愛い先輩についてkwsk」
「なっ、可愛い先輩についてkwsk」
「は?可愛い先輩についてkwsk」
「え、可愛い先輩についてkwsk」
「…可愛い先輩についてkwsk」
「可愛いよ」
「じゃーねー」
「のしのし」
「ノシ」
「ノシだ」
「のし」
「ノシです」
「ノシっス」
「ノシなのだよ」
「ノシノシー」
.
勧誘の嵐なんてそんな大層なものではないけれど、廊下にいるホルンを持った女子やジャージ姿のビラ配り中の男子の声かけ、チラシを避けて目的地の第二体育館へとついた。
『…………』
見つめる先には見たことのないようなあるような、よくわからないけど恐らく同い年の男子生徒二人がいがみ合ってた。
修羅場?ここまできて見たくないなぁ。
二人だけしかまだここに来てないようで、扉の近くに座り込む。
報告、報告。
俺からすれば普通だけど、周りからは痙攣してるんですかって言われるキーボード入力でスマホをいじる。
LINEの通知が次から次へときてうっさくてたまんない。
「あの」
皆まだホームルーム中じゃないの、なんで携帯いじれんの?
「ねぇ」
一回落ちると送れば一気にノシと返された。
携帯をしまって顔をあげる。
「……」
『…………』
さっきから呼び掛けてくださってたメガネ女子の先輩と目があった。じーと観察するようで、にらめっこでもするように互いに目を逸らさない。
「………」
『……………』
「潔子さぁぁぁぁぁんん!?」
にらめっこが終わったのは坊主の先輩が嘆きながらこっちに走ってきたからだった。
斜め上から泣き黒子のある先輩が覗き込んでくる。
「一年生?」
『………一年生です』
「あ、えっと、選手?マネ?」
『……多分…マネです』
「……うん、…女バレはあっち、だよ」
『…、……男バレのマネージャーになりたいです』
「…………え…?」
泣き黒子の先輩は大きな瞳を三度隠すように瞬きして首を傾げた。よく見るその顔に息を小さく吐く。
間違えてるなんて、おこだよ。おこ。
ゆっくりと立ち上がって、自然と先輩を見下ろした。
『……一年…も―ぃ、つばき、です。マネージャ…希望です』
「…………あ、はい、えと、あの」
何故かあわあわとされてしまった。
「背、高いね」
相手を見下ろすのはあまり慣れなくて、なんか凄く困るから中腰になる。
『……多分、189cm…です』
3月に測ってからまだそんなに経ってないからあんまり変わってないはずだ
「でっか!」
坊主の先輩が目を丸くして近づいてくる。
「選手じゃないのかよ!」
『……バレー…したこと、ないんで。』
「そう?ポテンシャル高そうなのに――…」
「勝負しろ!」
なんか騒がしいなぁ…
「ちょっと出てくる」
「潔子さんいってらっしゃいませ!」
女子の先輩が体育館を出ていくのと入れ替わりでヅラの教頭が入ってくる。
一年の二人が喧嘩してるようで、教頭はバレー部を目の敵にしてて、部長さんは参ったと笑顔をひきつらせた。
泣き黒子先輩も坊主の先輩も部長さんの隣へ行ってしまう。
中腰が面倒になってきてまた座り込んだ。
ここの学校、なんで―――部ないんだろ。
あ、入部希望者がいなくて人数集まんないから廃部になったんだった。
オレンジの髪をした男子がはね飛ばしたボールが飛んできて、咄嗟に掴もうと思ったら大きさになれていないせいでタップパスをしてしまう。
よりスピードを上げたボールは教頭にあたりヅラが舞って部長さんな頭に乗った。
あ、やっちゃった
「澤村くん、……そこの君もちょっと来たまえ」
ひきつった顔で手招かれて仕方なく立ち上がった。
「…本当にすみません」
問題にしたくないバレー部と目の敵にしてる教頭の利害があうわけなく、教頭は怒り心頭だった。
「バレー部の責任問題にされたいのかな?」
「え、いや、」
『………事故でしょ?』
「「!」」
黙ってたのに唐突に声を出したらびびられた。
『………球技系の部活でボール、が飛んでくるのなんて当たり前じゃないですか。………それを承知で見物来た、んですよね。』
「き、君っ」
『そうじゃないなら、冷やかし、ですか?』
「お、おいっ!」
顔を赤くする教頭と、目を丸くした部活さん。
下に目線があるから怖くもなんともないけど
『………そもそも、俺はバレー部じゃない…のでバレー部の責任にはならないでしょ…?』
「飛んできたのはバレーボールだが?」
『…………飛んだのは、教頭先生のヅラですけど?』
「ぶふっ」
部長さんが吹き出した瞬間に教頭がきっと睨み付けて、我に返ったように口を結った。
「停学にでもされたいのか…!」
おこっていうか、激おこっていう
スマホを取り出してスクロールした。
『知ってますよ?』
語尾を上げて教頭を見据える。
『教頭先生ってシークレットブーツ履いてますよね?175cmから10cmのブーツ履いてるから165cm。身長のピークは高校二年生の169cm。そこからは衰退の一途。ヅラを被り出したのは28歳頃から生え際が減退する形で額が延長しはじめたから。1万9580円+送料870円のカツラのつけ心地はいいがですか?
生憎俺は通販のカツラは必要ないのでわからないです。いっそ………―――』
「わ、わかった、問題にしないから、もうやめてくれっ」
『…あ……そ…ですか』
つまんないの
飽きちゃったから携帯をしまい教頭の後ろ、校舎の合間から見える山の輪郭を捉えないように見つめた。
空がもうオレンジになってる。
「今回は、お咎めはないらしい」
胸を撫で下ろした皆さんをまた体育館の入り口の横に座って見つめる。
部長さんが静かに怒ってるのに一年の二人はまだいい争ってて、泣き黒子先輩と坊主の先輩はこっちに音を立てず逃げてきた。
「あーぁ、大変なことになってる」
「お前呼び出されたけど大丈夫だったのかよ」
『………問題…は、ありませんでした。』
髪を結んでいたゴムを外して手首につけてから頬杖をついた。
あ、一年生追い出された
「で、君は?」
『………マネージャ…希望、で、見学してました』
部長さんが見下ろす。
この笑顔あんましよくない
「マネージャー?」
怪訝そうにした部長さん。
「お願いします!!」
大きな声と扉を叩く音が響いて部長さんが5cmだけ扉を開けて外を覗いた。
一年生はごねてたけど閉め出された。
「邪魔はいったけど、マネ希望なー?」
『………募集、してないですか?』
「あー…」
言葉を濁す部長さん。
隣で扉がまた開いて、荷物を持った女子の先輩が入ってきた。
「潔子さん!荷物お持ちします!」
坊主の先輩はあしらわれるどころか無視されて、女子の先輩は部長さんの隣に立つ。
「マネージャー希望よね」
『…はい』
女子の先輩は荷物を隣に置いて中腰になり目線を合わせてきた。
「清水潔子。三年。マネージャーは私だけだから、助かるわ」
『…、…お願いします』
俺、やったことない部活のマネージャー業なんて出来るかな
「説明するから着いてきて」
『………』
立ち上がって先を歩く清水先輩についていくことにした。
(影響、特になし)
―とあるLINEグループ
「やばばぁ」
「どうした」
「どうしたー」
「どうしたの?」
「どうしたのー」
「どうしたんですか?」
「どうしたんスか?」
「どうしたのだよ」
「この学校バスケ部ない」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「無言よくない」
「だからバレー部のマネージャーになった」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「だから無言いくない」
「帰ってこい」
「帰ってこいよ」
「帰ってきなさい」
「帰ってきましょう」
「帰ってくるのだよ」
「帰ってくるっス」
「帰ってきてよ」
「凄くかわいい先輩に呼ばれてるからおちる」
「、可愛い先輩についてkwsk」
「んー?可愛い先輩についてkwsk」
「ちょ、可愛い先輩についてkwsk」
「なっ、可愛い先輩についてkwsk」
「は?可愛い先輩についてkwsk」
「え、可愛い先輩についてkwsk」
「…可愛い先輩についてkwsk」
「可愛いよ」
「じゃーねー」
「のしのし」
「ノシ」
「ノシだ」
「のし」
「ノシです」
「ノシっス」
「ノシなのだよ」
「ノシノシー」
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