あんスタ
『くそ、予想以上に厳しいな…』
身は一つしかないのにやらないといけないことは俺が四人いたとしても十分とは言えない量で、まとめた内容を見てもう一度息を吐いた。
俺達は今回巻き込まれないようS1に出る気はないし、そもそも出ないことが手伝いになる。
だからこそ、これは置いといてもいいかと思っていたのに
『まさかあの人がTrickSterに手を貸すなんて』
いや、前からその予兆はあったけどそのためにわざわざ舞台に上がるなんて思ってなかった。
完璧に予測不足だった俺が悪いとはいえ、これは身が持つ気がしない、
『とりあえずイースター祭は無事終わりそうだからValkyrieとSwitchは一旦休むはずだし…泉さんは最近落ち着いてるからたぶんS1まで連絡しなくて平気…月永さんは一回様子確認から考えて、深海さんはいま流星隊でばたばたしてるから当面放置。日々樹さん含むfine.は休止してるから…』
優先順位を決めて動かないと全部ダメになる。
やっぱり一番気にかけておくのは向こうもなかなか声をかけてこない上に俺も手を出しづらいところにいる朔間さんだ。
『まずあの空間が閉鎖的すぎる…遊木くんに探りいれる…?いや、流石にそれは怪しすぎるか。ちっ、もっとあそこらへんと交流深めとくべきだったな…』
ああ、纏まらない。髪を一度かき混ぜて、コーヒーを飲んでみてもまったくすっきりしないし、なんだか眠気まで襲ってきて息を吐く。
『ああ…もう…』
体を倒して目をつむる。思っていたよりも体は疲れていたようですぐに意識が沈んでいった。
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