雷親父
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翌朝早く、鳥の鳴き声で目が覚めた清治は、隣で背を向けて寝ている桑島を起こさないよう、まだ薄暗い外へ静かに出た。
深呼吸をすれば肺には冷たい空気が取り込まれるが、吐き出せば白い息になる。低い山だが花もほころぶ春とは言え、まだまだ冬の名残りがある。
寝起きの身には澄んだ空気が気持ちいい。稜線からだんだん明るくなってくる空を見て、清治は同じように吉原でも朝を迎えているのだと、あの欲に塗れた場所で過ごす仲間たちに思いを馳せた。
昨夜は戦闘になっただろうか。話ではかなり慎重に探っているようだったので、すぐに鬼と何かあったとは思えないが、音柱の三人の妻たちが無事かどうかは清治も気になっている。今度琵琶子が来たら探らせて、毎日状況を報告させるつもりだ。
「チュンチュン!」
チュン太郎もまた朝が早い。どうやらさっきからずっと間断なくさえずっていたのはチュン太郎だったようだ。
朝餉前に少し走るのが日課だが、その準備としていつものように四肢を伸ばしたり縮めたり、軽くその場で足踏みしたりして跳躍する。すると、チュン太郎は木から地面へと下り立ち、一緒になってピョンピョン跳ねだした。
「一緒に鍛錬か? よし、どっちが早くあの木まで行けるか競走だ!」
清治とチュン太郎は、昨日見かけた枯れ木まで駆けっこをした。当然チュン太郎は飛んでの参加である。
元気な笑い声とさえずりに起こされた桑島は、駆けて行く二人の後ろ姿を見て目を細めた。
かつての教え子二人も、こんな風に仲が良ければ良かった。基本的な事は同じ鍛錬を課していたが、二人は普段から目を合わせなかったどころか、共に何かをするという事がなかった。
鬼殺隊に入った今でもそれは変わらないようで、一緒に任務に就いたという話も耳にしない。
二人仲良く、怪我のないように、というのが桑島が心に秘めた唯一の願いである。
「よーっし! 雀に勝った! 俺には羽なんてないのに勝ったぞ!」
「チュン! チュンッチュンッ‼」
「いや、俺が先に木に触れたんだぞ!」
「チューンッ‼」
ほんのわずかな差だったにも拘わらず、我が先だと喧嘩になっている。清治もチュン太郎も気が強いので、譲る気配は一切ない。
「これ、朝から揉めるな」
「あっ、桑島先生おはようございます!」
「すぐに朝餉の支度をしよう。腹が減っておるじゃろ」
「俺も手伝います! こう見えて料理はちょっと得意なんですよ」
「じゃあ味噌汁でも作ってもらおうかの」
「お安い御用です。豆腐はありますか? 豆腐の味噌汁なんてどうでしょう」
清治は自信満々に袖を捲り上げた。
深呼吸をすれば肺には冷たい空気が取り込まれるが、吐き出せば白い息になる。低い山だが花もほころぶ春とは言え、まだまだ冬の名残りがある。
寝起きの身には澄んだ空気が気持ちいい。稜線からだんだん明るくなってくる空を見て、清治は同じように吉原でも朝を迎えているのだと、あの欲に塗れた場所で過ごす仲間たちに思いを馳せた。
昨夜は戦闘になっただろうか。話ではかなり慎重に探っているようだったので、すぐに鬼と何かあったとは思えないが、音柱の三人の妻たちが無事かどうかは清治も気になっている。今度琵琶子が来たら探らせて、毎日状況を報告させるつもりだ。
「チュンチュン!」
チュン太郎もまた朝が早い。どうやらさっきからずっと間断なくさえずっていたのはチュン太郎だったようだ。
朝餉前に少し走るのが日課だが、その準備としていつものように四肢を伸ばしたり縮めたり、軽くその場で足踏みしたりして跳躍する。すると、チュン太郎は木から地面へと下り立ち、一緒になってピョンピョン跳ねだした。
「一緒に鍛錬か? よし、どっちが早くあの木まで行けるか競走だ!」
清治とチュン太郎は、昨日見かけた枯れ木まで駆けっこをした。当然チュン太郎は飛んでの参加である。
元気な笑い声とさえずりに起こされた桑島は、駆けて行く二人の後ろ姿を見て目を細めた。
かつての教え子二人も、こんな風に仲が良ければ良かった。基本的な事は同じ鍛錬を課していたが、二人は普段から目を合わせなかったどころか、共に何かをするという事がなかった。
鬼殺隊に入った今でもそれは変わらないようで、一緒に任務に就いたという話も耳にしない。
二人仲良く、怪我のないように、というのが桑島が心に秘めた唯一の願いである。
「よーっし! 雀に勝った! 俺には羽なんてないのに勝ったぞ!」
「チュン! チュンッチュンッ‼」
「いや、俺が先に木に触れたんだぞ!」
「チューンッ‼」
ほんのわずかな差だったにも拘わらず、我が先だと喧嘩になっている。清治もチュン太郎も気が強いので、譲る気配は一切ない。
「これ、朝から揉めるな」
「あっ、桑島先生おはようございます!」
「すぐに朝餉の支度をしよう。腹が減っておるじゃろ」
「俺も手伝います! こう見えて料理はちょっと得意なんですよ」
「じゃあ味噌汁でも作ってもらおうかの」
「お安い御用です。豆腐はありますか? 豆腐の味噌汁なんてどうでしょう」
清治は自信満々に袖を捲り上げた。
