人さらいの男
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夕暮れの蝶屋敷。汗だくになるまで走り込みをしてクタクタになった清治は、すっかり薄暗くなった縁側にゴロンと横になった。
茜色の空を眺めていると、善逸の事が心配になってくる。柱がついているので滅多な事はないと思うが、それでも何が起こるか分からない。昼間別れたきり、もう会えなくなるかもしれないのだ。
善逸は稀有な人だ。見た目もそうだが、特殊な方法で潜在能力を解放させている。そして自分の能力を自分自身が一番把握していない。
(師範、今頃どこで何をしてはるんやろ……)
女装をすると言っていたが、宇髄にド下手な化粧を施されて、奇怪な娘姿へと変貌を遂げた事はもちろん知り得ない。
(師範のあんな筋肉ムキムキの脚……。着物の裾から見えたらバレるやろうな。伊之助はんは化粧せぇへんでもいけはるやろうけど。でもなぁ……あん人声があれやし喋ったらアカンやろうな。炭治郎はんは……うーん、喉仏が目立ちはるし、あの肉刺 だらけの手を見られてもうたら多分アカンで……。それにあのデコの痣、あれやと買い手がつかんちゃうか?)
自分だったらもっと上手く化けるのに……と思うが、背丈の事を言われたらそれはもうどうしようもない。だるま落としのように小槌で丁度良く小さくできるわけもないのだ。
「皇さん、お風呂が沸きましたよ。どうぞお入りください」
「あっ、どうも」
なほに促され、体を起こす。すると、サッと黒い影がやって来た。
「カアッ、カアッ!」
何かと思えば、カラスが庭に下り立ったのだった。
「煉獄槇寿郎様カラノ文ダ」
またしても槇寿郎の鎹鴉・緋龍である。
「ん? 早速返事か。よし、桑島さんの居場所がやっと分かるぞ。えーっと……」
期待したが、槇寿郎でもやはり桑島の所在は分からないと言う。
「皇さん、早目にお入りくださいね。すぐに夕餉になりますから。さぁ、チュン太郎ちゃんもご飯ですよ。今日はお野菜もありますからね」
「チュン!」
なほは庭にいたチュン太郎を肩に乗せて部屋に入って行った。御主人様が留守の間はここで滞在し、必要に応じて任務先へ向かうという事のようだ。
(……師範の鎹雀、一緒に行かんかったんやな。そうや! この雀だったら知っとるんやないか!?)
「すみません、その雀に訊きたい事があります!」
清治は湯浴みへ向かうより先に、なほの後を追った。
茜色の空を眺めていると、善逸の事が心配になってくる。柱がついているので滅多な事はないと思うが、それでも何が起こるか分からない。昼間別れたきり、もう会えなくなるかもしれないのだ。
善逸は稀有な人だ。見た目もそうだが、特殊な方法で潜在能力を解放させている。そして自分の能力を自分自身が一番把握していない。
(師範、今頃どこで何をしてはるんやろ……)
女装をすると言っていたが、宇髄にド下手な化粧を施されて、奇怪な娘姿へと変貌を遂げた事はもちろん知り得ない。
(師範のあんな筋肉ムキムキの脚……。着物の裾から見えたらバレるやろうな。伊之助はんは化粧せぇへんでもいけはるやろうけど。でもなぁ……あん人声があれやし喋ったらアカンやろうな。炭治郎はんは……うーん、喉仏が目立ちはるし、あの
自分だったらもっと上手く化けるのに……と思うが、背丈の事を言われたらそれはもうどうしようもない。だるま落としのように小槌で丁度良く小さくできるわけもないのだ。
「皇さん、お風呂が沸きましたよ。どうぞお入りください」
「あっ、どうも」
なほに促され、体を起こす。すると、サッと黒い影がやって来た。
「カアッ、カアッ!」
何かと思えば、カラスが庭に下り立ったのだった。
「煉獄槇寿郎様カラノ文ダ」
またしても槇寿郎の鎹鴉・緋龍である。
「ん? 早速返事か。よし、桑島さんの居場所がやっと分かるぞ。えーっと……」
期待したが、槇寿郎でもやはり桑島の所在は分からないと言う。
「皇さん、早目にお入りくださいね。すぐに夕餉になりますから。さぁ、チュン太郎ちゃんもご飯ですよ。今日はお野菜もありますからね」
「チュン!」
なほは庭にいたチュン太郎を肩に乗せて部屋に入って行った。御主人様が留守の間はここで滞在し、必要に応じて任務先へ向かうという事のようだ。
(……師範の鎹雀、一緒に行かんかったんやな。そうや! この雀だったら知っとるんやないか!?)
「すみません、その雀に訊きたい事があります!」
清治は湯浴みへ向かうより先に、なほの後を追った。
