師範の一閃
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──頼む、斬れてくれ!
渾身の一投。清治 の願いは通じたのか、日輪刀は意思を持っていたかのように上手く狙い通りに飛んで行き、吊るされた善逸の足首ギリギリを斬った。
────シィィィィィィィィ……
その瞬間、意識がないはずの善逸から呼吸の「音」が吐き出される。
そのまま頭からドサリと落下すると思いきや、ゆっくりと宙返りをしながら善逸は両足で静かに着地した。
「清治……あとは俺に任せろ」
善逸は自分の羽織を拾い上げると、意識なく横たわる清治の体に掛けてやる。
「ンッ!? ……ハーッハッハッハッハ!」
木の上の姥鬼は、取るに足らないと見ていた鬼狩りが正気を取り戻したのを見てニタリと笑った。
「ほぅ、今度はお前が相手かぇ」
そのままスルスルと幹を伝って降りて来る。
「それにしても変ちくりんな頭の色をしよるな」
「それはお互い様。そういやアンタのそのつげ櫛だけど、ずいぶん高そうなのを持ってるんだな」
白髪のザンバラ乱れ髪に無造作に挿された櫛。姥鬼は嬉しそうに絡んだ毛ごとそれをブチブチと引き剝がす。
「ほう、男のくせに分かるのかぇ」
「そりゃあね。昔俺が女の子に贈った物と同じだからさ。そういうのはかわいい女の子にしか似合わないはずなんだけど?」
「おーおー、こりゃ拾い物じゃ。いやいや、何も捕って喰ったわけじゃないわい。そう怒るな……ヒィッヒ」
ニヤリと目を光らせた姥鬼は、何かを思い出すようにペロリペロリと舌舐めずりをした。
「わしを殺して取り返すか……? 欲しいならくれてやってもええぞ?」
「いらねえよ。女の子にあげた物を返してほしいなんて、そんなケチな男がどこにいるんだよ」
────シィィィィィィィィィ……
善逸は静かに前傾姿勢をとった。
渾身の一投。
────シィィィィィィィィ……
その瞬間、意識がないはずの善逸から呼吸の「音」が吐き出される。
そのまま頭からドサリと落下すると思いきや、ゆっくりと宙返りをしながら善逸は両足で静かに着地した。
「清治……あとは俺に任せろ」
善逸は自分の羽織を拾い上げると、意識なく横たわる清治の体に掛けてやる。
「ンッ!? ……ハーッハッハッハッハ!」
木の上の姥鬼は、取るに足らないと見ていた鬼狩りが正気を取り戻したのを見てニタリと笑った。
「ほぅ、今度はお前が相手かぇ」
そのままスルスルと幹を伝って降りて来る。
「それにしても変ちくりんな頭の色をしよるな」
「それはお互い様。そういやアンタのそのつげ櫛だけど、ずいぶん高そうなのを持ってるんだな」
白髪のザンバラ乱れ髪に無造作に挿された櫛。姥鬼は嬉しそうに絡んだ毛ごとそれをブチブチと引き剝がす。
「ほう、男のくせに分かるのかぇ」
「そりゃあね。昔俺が女の子に贈った物と同じだからさ。そういうのはかわいい女の子にしか似合わないはずなんだけど?」
「おーおー、こりゃ拾い物じゃ。いやいや、何も捕って喰ったわけじゃないわい。そう怒るな……ヒィッヒ」
ニヤリと目を光らせた姥鬼は、何かを思い出すようにペロリペロリと舌舐めずりをした。
「わしを殺して取り返すか……? 欲しいならくれてやってもええぞ?」
「いらねえよ。女の子にあげた物を返してほしいなんて、そんなケチな男がどこにいるんだよ」
────シィィィィィィィィィ……
善逸は静かに前傾姿勢をとった。
