仲直りの鰻
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縁側でずっと考え事をしていた清治の元に、琵琶子がやって来た。
「清治サン、オ知ラセ、オ知ラセ~‼」
口に咥えた文を受け取ると、早速開いてみる。任務の知らせか、蝶屋敷から出て行ける理由があるのなら、こんなに嬉しい事はない。
「……‼」
給金が付与されるとある。思っていた知らせとは違ったが、その明細を見て清治の顔色はパッと明るくなった。
「琵琶子‼ やったぞ! やっとお金が手に入る!」
「ンマー、良カッタデスネ。アタシニモ何カ買ッテチョーダイ!」
「いいよ。何がいい?」
「飾リ紐トカ、何カ女ノ子ッポイノ、首ニ着ケタイ」
飾りを着けた鎹鴉は珍しくない。見た目では誰の鴉か判別がつかない事もあり、印となる物を身に着けている鴉もいる。
「分かったよ。今度用意しておく」
「ワーイ。青ガイイ! 清治サンノ羽織ト同ジ色」
「青か……。でも俺はもう──」
「ジャー、ヨロシク! アタシ、今夜ハ『鴉ノ集イ』ガアッテ、ミンナデ御褒美ゴ飯食ベルノー!」
用が済んだ琵琶子は急いで飛んで行く。どうやら鎹鴉にも給金の代わりに御褒美があるらしい。
「あっ、獪岳さんの家の住所を調べといてくれ!」
「カァー! 分カッタァ!」
「ホンマに分かったんか? しっかし何や、鴉の集いって……。そんな会があるんか……。えらい嬉しそうやったな」
清治はもう一度明細を見た。望外に付与され、つい口元が緩んでしまう。何はともあれ、給金が入った事でますます蝶屋敷を出て行く目途が立つ。
(よし。早速お金を下ろしに行って、まずは化粧品屋のツケを払いに行こう。それから獪岳さんの所へ行こか)
腰を上げた瞬間、隊服に黄色い羽織を羽織った善逸が廊下を歩いてやって来る。
「清治、一緒に町へ行かないか?」
「……えっ?」
「今日は任務ないんだろ? 俺と一緒に飯食いに行こう」
善逸には笑顔がなかったが、その口調はさっきとは違って穏やかだった。
「アオイちゃんには外で食べるって伝えといたからさ。な、いいだろ? また任務が始まると、時間を合わせる事もできなくなるかもしれないし」
「…………」
なぜ誘ってくるのか分からない。清治はすぐに返事をできないまま善逸の顔をじっと見ていた。
さっきの剣幕はない。いつもの善逸で、何事もなかったような感じだ。何か企みがあるようにも見えない。
「……分かりました」
「よし。じゃあ少し早いけど、早速行こう」
善逸と外食するのは初めてである。また言い訳に付き合わされるのかと思うと気が重い。だが別れを告げるには良い機会だと思った。
「清治サン、オ知ラセ、オ知ラセ~‼」
口に咥えた文を受け取ると、早速開いてみる。任務の知らせか、蝶屋敷から出て行ける理由があるのなら、こんなに嬉しい事はない。
「……‼」
給金が付与されるとある。思っていた知らせとは違ったが、その明細を見て清治の顔色はパッと明るくなった。
「琵琶子‼ やったぞ! やっとお金が手に入る!」
「ンマー、良カッタデスネ。アタシニモ何カ買ッテチョーダイ!」
「いいよ。何がいい?」
「飾リ紐トカ、何カ女ノ子ッポイノ、首ニ着ケタイ」
飾りを着けた鎹鴉は珍しくない。見た目では誰の鴉か判別がつかない事もあり、印となる物を身に着けている鴉もいる。
「分かったよ。今度用意しておく」
「ワーイ。青ガイイ! 清治サンノ羽織ト同ジ色」
「青か……。でも俺はもう──」
「ジャー、ヨロシク! アタシ、今夜ハ『鴉ノ集イ』ガアッテ、ミンナデ御褒美ゴ飯食ベルノー!」
用が済んだ琵琶子は急いで飛んで行く。どうやら鎹鴉にも給金の代わりに御褒美があるらしい。
「あっ、獪岳さんの家の住所を調べといてくれ!」
「カァー! 分カッタァ!」
「ホンマに分かったんか? しっかし何や、鴉の集いって……。そんな会があるんか……。えらい嬉しそうやったな」
清治はもう一度明細を見た。望外に付与され、つい口元が緩んでしまう。何はともあれ、給金が入った事でますます蝶屋敷を出て行く目途が立つ。
(よし。早速お金を下ろしに行って、まずは化粧品屋のツケを払いに行こう。それから獪岳さんの所へ行こか)
腰を上げた瞬間、隊服に黄色い羽織を羽織った善逸が廊下を歩いてやって来る。
「清治、一緒に町へ行かないか?」
「……えっ?」
「今日は任務ないんだろ? 俺と一緒に飯食いに行こう」
善逸には笑顔がなかったが、その口調はさっきとは違って穏やかだった。
「アオイちゃんには外で食べるって伝えといたからさ。な、いいだろ? また任務が始まると、時間を合わせる事もできなくなるかもしれないし」
「…………」
なぜ誘ってくるのか分からない。清治はすぐに返事をできないまま善逸の顔をじっと見ていた。
さっきの剣幕はない。いつもの善逸で、何事もなかったような感じだ。何か企みがあるようにも見えない。
「……分かりました」
「よし。じゃあ少し早いけど、早速行こう」
善逸と外食するのは初めてである。また言い訳に付き合わされるのかと思うと気が重い。だが別れを告げるには良い機会だと思った。
