仲直りの鰻
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炭治郎が眠る病室では、背負い箱に閉じこもったままの禰豆子に善逸と伊之助が話しかけていた。禰豆子は逃げるようにここへやって来て、箱に入って出て来なくなってしまったのだ。
「ねぇぇぇぇずこちゃぁぁぁぁん、怖い思いさせてごめんねぇぇぇぇぇぇ!」
善逸は箱に抱きついて泣いている。怖かっただろうと思って禰豆子を慰めたいものの、禰豆子は心を閉ざすように箱の扉を閉じてしまった。
「ビービー泣くなよベソ逸。うっせぇなぁ」
「だぁぁぁってさぁぁぁっ! 清治に禰豆子ちゃんが殺されるところだったんだからね!? 禰豆子ちゃんが死んだら俺も死ぬぅぅぅぅ! 禰豆子ちゃんがいなければ生きてる意味なんてないんだよぉぉぉ!」
あまりのうるささに、さすがの伊之助も耳を塞ぐ。
「禰豆公が寝れねぇじゃねぇか。いい加減、静かにしろよバカ」
「お前にバカって言われるのだけは嫌だぁぁぁ! 絶対俺よりお前の方がバカなのに! 読み書きもできないくせに! うわぁぁぁぁんっ‼ 禰豆子ちゃぁぁぁん、伊之助が俺の事バカって言ったぁぁぁ‼ そんな事ないよ、善逸さんは誰よりも賢いし強いし優しくて素敵な人。大好き♡ ……って言ってほしいよぉぉぉぉ‼ ナデナデでもいいからさぁッ‼ 俺を慰めてー‼」
「何だコイツ……。そんな嘘八百を言わせるつもりか。とんでもなく気持ち悪ィ野郎だぜ……」
さっきまで怖い顔をして清治に刀を突きつけていたと思ったら、今度はビエビエと泣いている。
バカはもう放っておこう……。嫌になったのか、伊之助はどこかへ行ってしまった。
「ふぇぇぇん……もう終わりだよ禰豆子ちゃん。……俺、もう鬼殺隊にいられないかもしんない」
清治を殺すつもりで日輪刀を手にしたが、結局刃の向きを変えていた。清治の体は斬り刻まれる事はなかったが、痣ができてしまった。
「こんなの隊律違反だよね。……まぁ鬼殺隊を抜けるのは嬉しい事だけどさ、俺としては禰豆子ちゃんを放っておけないわけよ。また清治みたいな融通の利かないおバカな奴が禰豆子ちゃんに襲いかかって来るかもって思うと、俺は絶対に許せないわけ! 炭治郎は怪我ばっかで禰豆子ちゃんを守れないし、伊之助はあの通り無茶苦茶だし……。だからね、俺は考えたんだけど、もし俺が辞めさせられちゃったら、俺と一緒にどこかに行って住まない? 山奥とかだったら人目も避けれるし、何かあっても日輪刀があるから守ってあげれるし‼ ねっ!? いいよね!? 木こりでも猟師でも椎茸栽培でも何でもして一生懸命働くから! それか──」
善逸の夢物語は続く続く……。──が、箱の中の禰豆子からはうんともすんとも、ガリっとも返事がない。
「……なぁんて。分かってんだ。禰豆子ちゃんは炭治郎と一緒にいたいよね。家族だもんね。離れたくないよね。いいなぁ家族。俺もどこかに家族がいないかな。俺の場合はさ、新しく家族を作る事しかできないわけだけど……。でもこの世界には、きっと俺と血が繋がっている人がいるはずだって信じてるんだ」
家族──。善逸にとっては永遠の憧れだ。何を考えていても結局はそこに行きつく、永遠に解決できない課題だ。
善逸にとっての家族は桑島と獪岳。そして新たに清治という弟ができた。
その清治を今日は殺そうとした。師が弟子を殺すなど、絶対にあってはならない事だ。
(清治……)
善逸はしばらくの間何かを考えると、禰豆子にもう一度話しかけた。
「……禰豆子ちゃん、俺ちょっと出掛けてくる。炭治郎の事、頼むね」
「…………」
カリっと音がした。今から清治に謝りに行こうと思っている。このまま家族と拗れた関係でいたくない。謝罪を受け入れてもらえるかは分からないが、禰豆子が背中を押してくれたように感じて嬉しくなった。
「……聞いてくれてありがと。じゃあ行って来るね」
善逸は炭治郎の病室を飛び出した。
「ねぇぇぇぇずこちゃぁぁぁぁん、怖い思いさせてごめんねぇぇぇぇぇぇ!」
善逸は箱に抱きついて泣いている。怖かっただろうと思って禰豆子を慰めたいものの、禰豆子は心を閉ざすように箱の扉を閉じてしまった。
「ビービー泣くなよベソ逸。うっせぇなぁ」
「だぁぁぁってさぁぁぁっ! 清治に禰豆子ちゃんが殺されるところだったんだからね!? 禰豆子ちゃんが死んだら俺も死ぬぅぅぅぅ! 禰豆子ちゃんがいなければ生きてる意味なんてないんだよぉぉぉ!」
あまりのうるささに、さすがの伊之助も耳を塞ぐ。
「禰豆公が寝れねぇじゃねぇか。いい加減、静かにしろよバカ」
「お前にバカって言われるのだけは嫌だぁぁぁ! 絶対俺よりお前の方がバカなのに! 読み書きもできないくせに! うわぁぁぁぁんっ‼ 禰豆子ちゃぁぁぁん、伊之助が俺の事バカって言ったぁぁぁ‼ そんな事ないよ、善逸さんは誰よりも賢いし強いし優しくて素敵な人。大好き♡ ……って言ってほしいよぉぉぉぉ‼ ナデナデでもいいからさぁッ‼ 俺を慰めてー‼」
「何だコイツ……。そんな嘘八百を言わせるつもりか。とんでもなく気持ち悪ィ野郎だぜ……」
さっきまで怖い顔をして清治に刀を突きつけていたと思ったら、今度はビエビエと泣いている。
バカはもう放っておこう……。嫌になったのか、伊之助はどこかへ行ってしまった。
「ふぇぇぇん……もう終わりだよ禰豆子ちゃん。……俺、もう鬼殺隊にいられないかもしんない」
清治を殺すつもりで日輪刀を手にしたが、結局刃の向きを変えていた。清治の体は斬り刻まれる事はなかったが、痣ができてしまった。
「こんなの隊律違反だよね。……まぁ鬼殺隊を抜けるのは嬉しい事だけどさ、俺としては禰豆子ちゃんを放っておけないわけよ。また清治みたいな融通の利かないおバカな奴が禰豆子ちゃんに襲いかかって来るかもって思うと、俺は絶対に許せないわけ! 炭治郎は怪我ばっかで禰豆子ちゃんを守れないし、伊之助はあの通り無茶苦茶だし……。だからね、俺は考えたんだけど、もし俺が辞めさせられちゃったら、俺と一緒にどこかに行って住まない? 山奥とかだったら人目も避けれるし、何かあっても日輪刀があるから守ってあげれるし‼ ねっ!? いいよね!? 木こりでも猟師でも椎茸栽培でも何でもして一生懸命働くから! それか──」
善逸の夢物語は続く続く……。──が、箱の中の禰豆子からはうんともすんとも、ガリっとも返事がない。
「……なぁんて。分かってんだ。禰豆子ちゃんは炭治郎と一緒にいたいよね。家族だもんね。離れたくないよね。いいなぁ家族。俺もどこかに家族がいないかな。俺の場合はさ、新しく家族を作る事しかできないわけだけど……。でもこの世界には、きっと俺と血が繋がっている人がいるはずだって信じてるんだ」
家族──。善逸にとっては永遠の憧れだ。何を考えていても結局はそこに行きつく、永遠に解決できない課題だ。
善逸にとっての家族は桑島と獪岳。そして新たに清治という弟ができた。
その清治を今日は殺そうとした。師が弟子を殺すなど、絶対にあってはならない事だ。
(清治……)
善逸はしばらくの間何かを考えると、禰豆子にもう一度話しかけた。
「……禰豆子ちゃん、俺ちょっと出掛けてくる。炭治郎の事、頼むね」
「…………」
カリっと音がした。今から清治に謝りに行こうと思っている。このまま家族と拗れた関係でいたくない。謝罪を受け入れてもらえるかは分からないが、禰豆子が背中を押してくれたように感じて嬉しくなった。
「……聞いてくれてありがと。じゃあ行って来るね」
善逸は炭治郎の病室を飛び出した。
