ゑひもせす
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どのくらい見つめ合っただろう。
一対ニ、さくらの目には威圧される。
俺も男だ。
好きな女が濡れたまま目の前に座っているんだ。
我慢比べじゃないが俺が先に動いた。
背中に手を回しそっと抱きしめるとさくらの柔らかな異国の花の匂いがした。
「茉莉花 の香り」
そう、茉莉花。
そう言って首に張り付いた髪の毛を耳にかけ俺の顔を埋めた。
息を吸うたびにさくらの匂いが鼻をくすぐる。
「くすぐったい」
「…」
さくらは俺の腹に指をつたわせ、昔に刺された傷痕をなぞった。くすぐったい。
「まだ痛む?このとき本当に心配したんだから」
「ん…」
あのときは本当に大変だったな。ずっと泣き止まないさくらを見たのは後にも先にもこれが最後だったな。
そんなことを思い出しながら、俺は久しぶりの人の温もりにうとりとしていた
さくらは赤子をあやすように頭をなでた。
「よしよし」
ふいに口元があたたかい
まどろみのふちから一気に現実に戻された。
「ん…?」
「ふふ、お前が可愛くてね、つい」
つい、じゃねえよ…
「嫌だった?」
「…嫌じゃねえよ」
栗色の瞳が揺れたのを見逃さなかった。
こういうのは少し強引な方がいい。
下唇を甘噛しぷつりと開いた唇に舌を入れる。
「ふ、ぁ…」
体をこわばらせても知らねえよ、先にしたのはそっちだろうよ。
何時してたろうか。
焚き火は弱く揺らめき、雨止まず。
濃緑色の森の中。
二人は未だゆめのなか。
一対ニ、さくらの目には威圧される。
俺も男だ。
好きな女が濡れたまま目の前に座っているんだ。
我慢比べじゃないが俺が先に動いた。
背中に手を回しそっと抱きしめるとさくらの柔らかな異国の花の匂いがした。
「
そう、茉莉花。
そう言って首に張り付いた髪の毛を耳にかけ俺の顔を埋めた。
息を吸うたびにさくらの匂いが鼻をくすぐる。
「くすぐったい」
「…」
さくらは俺の腹に指をつたわせ、昔に刺された傷痕をなぞった。くすぐったい。
「まだ痛む?このとき本当に心配したんだから」
「ん…」
あのときは本当に大変だったな。ずっと泣き止まないさくらを見たのは後にも先にもこれが最後だったな。
そんなことを思い出しながら、俺は久しぶりの人の温もりにうとりとしていた
さくらは赤子をあやすように頭をなでた。
「よしよし」
ふいに口元があたたかい
まどろみのふちから一気に現実に戻された。
「ん…?」
「ふふ、お前が可愛くてね、つい」
つい、じゃねえよ…
「嫌だった?」
「…嫌じゃねえよ」
栗色の瞳が揺れたのを見逃さなかった。
こういうのは少し強引な方がいい。
下唇を甘噛しぷつりと開いた唇に舌を入れる。
「ふ、ぁ…」
体をこわばらせても知らねえよ、先にしたのはそっちだろうよ。
何時してたろうか。
焚き火は弱く揺らめき、雨止まず。
濃緑色の森の中。
二人は未だゆめのなか。