ひろいもの
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風呂との扉越しにさくらに尋ねる。
「湯加減はどうだ?」
「ん、丁度いい、先生ありがとうね」
「お、おう。それでなさくら。着替えないんだろ?俺の着物貸すからな、置いておくからな」
恥ずかしさからかずらずらと言葉を並べ、着替えを扉の前に置いて化野は立ち去った。
「??」
人の気配がなくなった頃にそっと扉を開くと濃紺の着物と白いシャツが置かれていた。
(これ着ろって?)
︙
土間の襖が遠慮しがちに開かれる。
ほんのり赤いさくらは濃紺の着物をまとっていた。
「よし!!」
化野は両手で拳を握り喜んだ。
「先生…」
「化野…」
二人の冷たい視線が化野に突き刺さる。
「…着心地はどうだ?」
「ん、大きいけど大丈夫よ、先生ありがとう。それでギンコも 襯衣 ありがとうね」
きれいに畳まれた 襯衣 を受け取り蟲煙草をふかす。
"結果"に満足した化野は茶を入れに行った。
「…なんでそっちなんだよ…」
「…あらギンコ拗ねちゃったの?」
珍しいギンコの反応を面白がるように顔を覗く。目が合ったと思ったらフイと顔を背ける。
「…ほら、旅人さんから着替え貸してもらったら困るでしょ。先生は何着も持ってるし、理に適ってるでしょ」
理に適ってるだけ、さくららしい答えに口の端を少し上げる。
「ただね、着物が大きいから前がはだけやすくてさぁ…」
少し懐が開き白い胸元が見える。
襟を正して帯を引き締める。
色気のあるさくらに蟲煙草を落としそうになる。
「!化野の前では絶対にそれするなよ!!」
「おう俺がどうしたって〜」
にやけ顔の化野が襖から顔を覗かせる。
「おい。まだこっち来るな!」
「2人ともうるさい…」
「湯加減はどうだ?」
「ん、丁度いい、先生ありがとうね」
「お、おう。それでなさくら。着替えないんだろ?俺の着物貸すからな、置いておくからな」
恥ずかしさからかずらずらと言葉を並べ、着替えを扉の前に置いて化野は立ち去った。
「??」
人の気配がなくなった頃にそっと扉を開くと濃紺の着物と白いシャツが置かれていた。
(これ着ろって?)
︙
土間の襖が遠慮しがちに開かれる。
ほんのり赤いさくらは濃紺の着物をまとっていた。
「よし!!」
化野は両手で拳を握り喜んだ。
「先生…」
「化野…」
二人の冷たい視線が化野に突き刺さる。
「…着心地はどうだ?」
「ん、大きいけど大丈夫よ、先生ありがとう。それでギンコも
きれいに畳まれた
"結果"に満足した化野は茶を入れに行った。
「…なんでそっちなんだよ…」
「…あらギンコ拗ねちゃったの?」
珍しいギンコの反応を面白がるように顔を覗く。目が合ったと思ったらフイと顔を背ける。
「…ほら、旅人さんから着替え貸してもらったら困るでしょ。先生は何着も持ってるし、理に適ってるでしょ」
理に適ってるだけ、さくららしい答えに口の端を少し上げる。
「ただね、着物が大きいから前がはだけやすくてさぁ…」
少し懐が開き白い胸元が見える。
襟を正して帯を引き締める。
色気のあるさくらに蟲煙草を落としそうになる。
「!化野の前では絶対にそれするなよ!!」
「おう俺がどうしたって〜」
にやけ顔の化野が襖から顔を覗かせる。
「おい。まだこっち来るな!」
「2人ともうるさい…」
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