ひろいもの
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「んで、拾ってきた、と」
「…」
ちらりと顔を見ると傷だらけ、着物にも少年のものだかの血がにじみついている。
濡れた手ぬぐいでさくらの顔を拭う。
「…ギンコ痛い…自分でやるからいい」
「…そうか…風呂湧いているから入ってくるといい」
「…でも」
「着物も汚れているしな、疲れてるだろうし…」
「私着替えが…」
︙
「包帯が持ち合わせてないからってねぇ…」
少年の足に巻かれた花柄の布を外す。
応急処置としては完璧。流石さくらだと感心する。
が自分の着物を割いて包帯にするかね。女なんて特に自分の着物を大事にするもんだろう。そういうところを俺は好いてるんだがな。
太ももから膝にかけての裂傷。
どうしたらこんな傷をもらうんだか。
脱脂綿に消毒液を浸し傷を清める。
少年の顔が険しくなりまぶたが動く。
「…っ」
「おう、目覚めたか、少し痛いだろうが我慢しな」
化野はそう言うと少し強めに脱脂綿を押し当てた。
︙
「おう、どうだった」
「流石さくら応急処置は完璧でそんなに酷くはなっていなかった」
「そうか…」
「だが、あの傷は何なんだろうな」
「酷いのか?」
「まあ…それにあの容姿、お前の本業かもしれんな」
「…」
返事の代わりに煙を吐き出す。
「あと、これがなぁ」
化野は桶から血に染まった花柄の布を取り出した。
「あ」
「多分さくらのだと思うのだが…」
「なるほどね、それで着替えがねえってことかい」
「…でさくらは?」
「風呂だ」
「…」
ちらりと顔を見ると傷だらけ、着物にも少年のものだかの血がにじみついている。
濡れた手ぬぐいでさくらの顔を拭う。
「…ギンコ痛い…自分でやるからいい」
「…そうか…風呂湧いているから入ってくるといい」
「…でも」
「着物も汚れているしな、疲れてるだろうし…」
「私着替えが…」
︙
「包帯が持ち合わせてないからってねぇ…」
少年の足に巻かれた花柄の布を外す。
応急処置としては完璧。流石さくらだと感心する。
が自分の着物を割いて包帯にするかね。女なんて特に自分の着物を大事にするもんだろう。そういうところを俺は好いてるんだがな。
太ももから膝にかけての裂傷。
どうしたらこんな傷をもらうんだか。
脱脂綿に消毒液を浸し傷を清める。
少年の顔が険しくなりまぶたが動く。
「…っ」
「おう、目覚めたか、少し痛いだろうが我慢しな」
化野はそう言うと少し強めに脱脂綿を押し当てた。
︙
「おう、どうだった」
「流石さくら応急処置は完璧でそんなに酷くはなっていなかった」
「そうか…」
「だが、あの傷は何なんだろうな」
「酷いのか?」
「まあ…それにあの容姿、お前の本業かもしれんな」
「…」
返事の代わりに煙を吐き出す。
「あと、これがなぁ」
化野は桶から血に染まった花柄の布を取り出した。
「あ」
「多分さくらのだと思うのだが…」
「なるほどね、それで着替えがねえってことかい」
「…でさくらは?」
「風呂だ」