ひろいもの
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少年と言っても決して軽くはなく、森を下るのはよういではなかった。
用心していても足元は滑るし、枝は当たるし。
やっとのことで里まで降りると着物は泥だらけ顔は傷だらけで。
(この子には何もなかったのだからいいか)
さくらは自分のことよりも、あれからずっと気絶している少年が気がかりだった。
あと少し、少年を抱き直しよろけながらも灯りのついた家をめざした。
︙
「せ、せんせ…」
ドンドンと戸を叩くと久しぶりに見る"間抜け顔"を覗かせた。
「お、おいさくら!!」
「先生これ、このこ、助けてあげて」
そう言って少年を渡すと、疲れと安堵感でその場でへたり座る。
「おい、大丈夫か!?おい、ギンコー!!」
中へ入る化野と入れ替わるように"間抜け顔その2"が出てきた。
「おい、大丈夫か?」
しゃがんで目を合わせるギンコに少し安心してさくらは眉を下げた。
「し、死ぬかと思った……」
ギンコはポンと頭を撫でさくらを抱きかかえ中へ入った。
用心していても足元は滑るし、枝は当たるし。
やっとのことで里まで降りると着物は泥だらけ顔は傷だらけで。
(この子には何もなかったのだからいいか)
さくらは自分のことよりも、あれからずっと気絶している少年が気がかりだった。
あと少し、少年を抱き直しよろけながらも灯りのついた家をめざした。
︙
「せ、せんせ…」
ドンドンと戸を叩くと久しぶりに見る"間抜け顔"を覗かせた。
「お、おいさくら!!」
「先生これ、このこ、助けてあげて」
そう言って少年を渡すと、疲れと安堵感でその場でへたり座る。
「おい、大丈夫か!?おい、ギンコー!!」
中へ入る化野と入れ替わるように"間抜け顔その2"が出てきた。
「おい、大丈夫か?」
しゃがんで目を合わせるギンコに少し安心してさくらは眉を下げた。
「し、死ぬかと思った……」
ギンコはポンと頭を撫でさくらを抱きかかえ中へ入った。