鬼灯日加栄帳
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
︙
「それで、何をご所望で?」
女の後についていくと質素な民家に着いた。
花街の派手さとはかけ離れた佇まい。
「…その、鬼灯をくださいな…」
「…鬼灯を飲むとはどういうことか知っていますか?それに私の噂は知ってるでしょう」
「ええ、なぜ必要なのかの訳。鬼灯さんが納得できないと処方はしない。そして高額の処方料」
「よくご存知で。詳しい話を聞こう」
「ええ…」
︙
妊娠に気づいたのは最近なんです。
そういうことはしていないし、体調を崩していて、花街から遠ざかった生活をしていたのです。
初めはなにか悪いものを食べたのかと思っていたんです。吐き気と、寒気が収まらずにずっと横になっていました。ええ、この家で。
そうするとみるみるうちに腹が膨れてきて、腹の中で何かが動いて、そういう覚えがないものですから気持ち悪くて。
︙
「本当に見に覚えばないのか?」
「ええ…」
そう言って彼女は袖で口を抑え、えずいた。
「大丈夫?」
「っ…はい…」
「とりあえず今は薬は出せないね。」
「そ、そんな」
「まあ、一つ言えるとしたら、それはヒトではないね」
優しく女の腹を撫でた刹那、ドクンドクンと脈打つように腹が揺れた。
「!!」
「ほらこの動き赤子じゃないのはわかるね?」
ウンウンと壊れたからくりのように頷いている女恐怖心から失神しそうである。
「それで、何をご所望で?」
女の後についていくと質素な民家に着いた。
花街の派手さとはかけ離れた佇まい。
「…その、鬼灯をくださいな…」
「…鬼灯を飲むとはどういうことか知っていますか?それに私の噂は知ってるでしょう」
「ええ、なぜ必要なのかの訳。鬼灯さんが納得できないと処方はしない。そして高額の処方料」
「よくご存知で。詳しい話を聞こう」
「ええ…」
︙
妊娠に気づいたのは最近なんです。
そういうことはしていないし、体調を崩していて、花街から遠ざかった生活をしていたのです。
初めはなにか悪いものを食べたのかと思っていたんです。吐き気と、寒気が収まらずにずっと横になっていました。ええ、この家で。
そうするとみるみるうちに腹が膨れてきて、腹の中で何かが動いて、そういう覚えがないものですから気持ち悪くて。
︙
「本当に見に覚えばないのか?」
「ええ…」
そう言って彼女は袖で口を抑え、えずいた。
「大丈夫?」
「っ…はい…」
「とりあえず今は薬は出せないね。」
「そ、そんな」
「まあ、一つ言えるとしたら、それはヒトではないね」
優しく女の腹を撫でた刹那、ドクンドクンと脈打つように腹が揺れた。
「!!」
「ほらこの動き赤子じゃないのはわかるね?」
ウンウンと壊れたからくりのように頷いている女恐怖心から失神しそうである。