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真冬の、とても寒いある日。
2-A教室――……
「ねえ片桐、何か顔、赤くない?」
「え…そうかなあ…?」
休み時間、顔を見るなりツナにそう言われ、音羽は首を傾げる。
ツナの隣にいた山本と獄寺も頷いた。
「ああ、確かにいつもよりちょっと赤いかもな」
「熱でもあるんじゃねーか?」
「うーん……でもしんどくないよ」
言いながら自分の首筋に触れてみる。
しかし元々手も冷たいし、熱く感じるのは当たり前なので、熱があるかどうかはよく分からない。
「今日の体育、休んどいたほうがいいんじゃない?」
「ああ、今日マラソンだしな」
ツナと山本は心配そうにそう言った。
今日の4時間目の体育は、男女合同のマラソンだ。マラソンは元々好きじゃないので、音羽も出来ることなら休みたい。
しかし、マラソンは休めば、別日の放課後に居残りで走らなければいけないのだ。
放課後はいつも雲雀と過ごしているので、せっかくのその時間をマラソンに充てたくない。
熱があるんじゃないか?と言われれば、何となくそんなような気もしてくるもので。
少し体がだるい気がしてくるのを感じつつも、音羽は三人に微笑んだ。
「ううん、大丈夫!心配してくれてありがとう」
「そ、そう…?無理しないでね」
「だるかったらちゃんと休めよ」
「だな、無茶するなよ」
「うん」
三人の言葉に笑顔で頷きを返したとき、チャイムが鳴って、休み時間の終わりを告げた。
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