7話 早すぎる別れ
【名前変換】
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次の日…―
紗夜は昨日より軽い足取りで歩いていた。なぜなら昨日まで着ていた分厚い打掛を脱いだからである。
脱いでも手荷物が増え、重いばかりだからと思い、着たままでいたのだが、りんが阿吽に乗せればいいと提案してくれたのでそうすることにした。
そのため、今は一番下に白小袖、その上に薄い藍色の小袖を重ね、一番上には白地に鮮やかな群青色と浅葱色の花模様が織り込まれた小袖を着ている。
公家として、そこそこの身分だった紗夜は、打掛がない格好など初めてだった。
だが、動きやすく、体の負担は一気に軽減したので、それを不服に思う事はなかったのであった。
しばし歩いた後。
丁度良い具合に木陰がある、開けたところに出て、一行は休息を取ることになった。殺生丸はすぐに何処かに行ってしまったが、前々からよくあることだと聞いていたので特に気にはならなかった。
「ねえねえ、お花探しに行こう!」
紗夜と邪見が木陰に座るなり、りんが言った。当然、邪見が眉をひそめる。
「おい、今休憩になったばかりじゃぞ?」
「あっ、そうか!紗夜ちゃんも疲れてるよね?じゃあゆっくり休んでて!邪見さまと行ってくるから!」
「なっ!わしだって疲れて―」
「ほら、行くよ邪見さまっ」
そうして、強制的に邪見はりんに引きずられて行った。邪見には申し訳ないが、紗夜も事実少し疲れていたので助かった。
りんは近頃から、紗夜のことを“お姉ちゃん”ではなく、“紗夜ちゃん”と呼ぶようになった。
それは、彼女が自分に心を開いてくれている表れなのだろう。紗夜もりんといると、気持ちが少し軽くなることに気付いていた。
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