6話 生きる意味
【名前変換】
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日、一行はやっと旅路についた。紗夜の体の調子も一日休んで回復し、その日は途中で休憩をしながらも歩き続けた。
紗夜はゆっくりと歩を進めながら、周りの景色が移り変わる様子を眺める。村の外に出たのは、鬼に追われたあの時が初めてだったが、今はこんな風に色々な景色を見ながら歩いていた。
一行が進んでいる森は、木々が濃い緑を湛えている。時折楽しげな声で歌う小鳥が、紗夜たちの頭上を舞った。
特に感じる所のないまま歩き続け、正中にあった太陽は、いつの間にか西へと傾いている。それから野宿の場所を定め、邪見とりんと食事を共にし、あっという間に夜を迎えた。
辺りはすっかり暗くなり、赤い火が暗闇に浮かび上がる。邪見とりんは昼のうちに遊び回っていたので、紗夜よりも疲れているらしい。まだそんなに遅くない刻限に、すやすやと寝入ってしまったのだった。
それから数刻後…
紗夜はもう何度目かの寝返りを打った。
歩き疲れているはずなのに、まったく眠気がしない。紗夜は何を考えるわけでもなく、しばらくぼんやりしていた。
やがて、少し風にあたりたいと思い、のろのろと体を起こす。
ちらりと殺生丸を見ると、静かに目を閉じて木の根元に腰を下ろしている。三人を起こさないよう気を配りながら、紗夜はそっと森の奥に歩いて行った。
「……………」
殺生丸はふと瞳を開け、暗がりへと入り込んでいく紗夜の背を見つめた。
・