16話 繋がる心
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「嘘……」
「そんな……」
骸の亡骸を見ながら、音羽達は呆然と立ち尽くしていた。
「生きたまま捕獲は出来なかったが、仕方ねーな」
リボーンがそう言っていると、倒れていたビアンキが体を起こした。
「ついに…骸を倒したのね…」
「よかった!ビアンキの意識が戻った!」
「…肩貸してくれない?」
「………?」
ビアンキの様子を見て、ツナが首を傾げる。
獄寺は手を貸そうと、ビアンキの側に行った。
「しょーがねーなー…きょ、今日だけだからな」
「!!獄寺君!!いっちゃだめだ!!」
「「え?」」
ツナの大きな制止の声に、音羽も獄寺もリボーンも、目を丸くしてツナを見る。
「どうかしたの?ツナも肩を貸して……」
「え…!?あ…うん……」
「…沢田君…?」
音羽は雲雀の体を寝かせながら、ツナを見た。が、ツナは釈然としない様子で、ビアンキを見つめている。
「いいっスよ十代目は。これくらいの怪我、大丈夫っスから」
「すまないわね…隼人」
獄寺がそう言いながら、ビアンキに手を差し出した、そのとき。
ビッ!!
骸の三叉槍を握ったビアンキの手が、鋭く獄寺に向けて突きつけられた。獄寺はすぐさま体を引くが、その頬には小さなかすり傷が出来ている。
「なっ、何しやがんだ!!]
「!」
「ビアンキさん…!?」
「まあ、私ったら…!」
「ビアン――……!」
言いかけて、ツナが口を噤む。
「何やってんだビアンキ」
リボーンはぴょんと跳ねてビアンキの元へ行くと、彼女の顔を小さな手で叩いた。
「しっかりしろ。刺したのは弟だぞ」
「私…なんてことを……―――
したのかしら!!」
ビアンキはバッと体を起こすと、三叉槍をリボーンめがけて振り下ろす。
「「「!!!」」」
リボーンはそれを軽々とかわし、地面に着地した。
「こいつは厄介だな」
「まさか…マインドコントロール…!?」
「ちげーな。何かに憑かれてるみてーだ」
「そんなことが……」
「何言ってるの、私よ」
ビアンキは薄く笑みを浮かべてこちらを見ているが、その瞳は笑っていない。
―――やっぱりちがう…ビアンキじゃない。この不自然な感じ…前にも……。
あ………――――――
「…ろくどう…むくろ…?」
「!!」
ツナの呟きに、音羽は空気が変わるのを感じた。
「クフフ」
ビアンキが俯いて、薄笑いを浮かべる。
そして、再び顔を上げた彼女の右目は、骸の瞳と同じ、赤い“六”が浮かんだ瞳だった。
「また会えましたね」
声はビアンキなものの、口調はまるきり六道骸で、ツナと獄寺は悲鳴を上げる。
「で、でたぁぁ!!」
「祟りだぁぁ!!」
「そんなバカな事、あるわけねーぞ」
「で、でも…骸は死んでるし…!」
ツナは床に倒れ伏す骸を確認した。
ビアンキは三叉槍を握りしめたまま、ゆらりと立ち上がる。
「クフフ、まだ僕にはやるべきことがありましてね…。地獄の底から舞い戻ってきましたよ」
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