13話 誓い
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黒曜ランドに乗り込んだツナ達は、さっそく敵に遭遇した。
土砂に埋まったガラス張りの元動植物園で、山本は片腕を負傷したものの、何とか敵に勝利した。
敵は、黒曜中の制服を着た男子。
動物の歯をカートリッジとして取り換えると、その動物の能力が使えるという、何とも野性的、且つ厄介な相手だった。
戦いの終わった山本と、そしてリボーンに突き落とされたツナは、動植物園から地上へと引き上げてもらう。
山本は腕の傷をビアンキに治療して貰い、ツナは砂だらけになった服を払った。
そうしていると、リボーンが一枚の写真を取り出しながら言った。
「ディーノの情報によると、今倒したのが主要メンバーの城島犬だ。この写真を見てみろ」
「これが敵の三人組!?」
ツナが渡された写真を見てみると、あのメガネの男・柿本千種と、先ほど倒した城島犬が映っている。
そして、二人を両脇にして、背の高い、鋭い目付きの男が、真ん中に映っていた。
「真ん中に居る奴が、六道骸だ」
リボーンの声を聴きながら、ツナは六道骸をまじまじと見る。
傷だらけの体も、殺気立った目も、いかにも凶悪そうな殺し屋である。
こんな奴と戦うのかと思うと、ツナは青ざめるしかなかった。
「これでいいわ」
「どもっス」
ビアンキが山本の腕に包帯を巻き終えて、山本はいつもの笑顔を浮かべて礼を言う。
「……」
ツナはそれを見て、眉を顰めた。
――また怖くて動けなくて、山本に迷惑かけちゃったよ…。本当こういうシチュエーションむいてないよな…へこむなあ…。
山本は野球があるのに、大会も近いのに、自分の腕を犠牲にして、敵を倒してくれた。
それなのに、自分はまた何も出来なかった…。
罪悪感と、自分の情けなさに、ツナの胸は締め付けられる。
しかし、山本はというと、いつも通りあっけらかんとしていて、リボーンに壊れたバットを交換して貰っていた。
「まっでも、メガネヤローはまだ寝てるらしいし、アニマルヤローは倒したし、意外と簡単に骸をぶっ飛ばせそうですよ」
獄寺がにっと笑ってそう言うと、下のほうがププッ、と笑い声が響いてくる。
「めでてー連中だぜ!!」
「!」
声の先は、先ほどツナと山本が落ちていた動植物園からだ。
「アニマルヤローだ」
「さっき完璧に気を失ってたのにー!」
ツナと獄寺は穴のそばに行って、中を覗き込む。
城島犬は、先ほど山本にロープで縛られた状態のままで、顔だけ上を向けてこちらを見上げていた。
「ひっかかったなー!お前達に口割らねーために、オポッサムチャンネル使ったんだよん!」
死んだフリをする動物の能力を使ったらしい犬は、得意げに言う。
彼はべろりと舌を出して、こちらを挑発するような目を向けてきた。
「でも、よーく考えてみたら、お前達に何言っても問題ないじゃん!だから、一個だけ良い事教えてやるびょん!
骸さんの狙いは、お前達だけじゃない」
「!!どういう事だ!?」
犬の言葉に全員が驚き、獄寺が怒鳴る。
「骸さんを倒したら言ってもいいびょん!でも、ぜってー骸さんは倒せねーからな!全員、顔見る前におっ死ぬびょーん!」
「んだと、教えやがれ!砂まくぞコラ!」
獄寺がむかつきながらそう言うと、いつの間にか岩を持ったビアンキが側に来る。
「甘いわ、ハヤト」
ビアンキは、躊躇いもなく岩を穴へと放り投げた。
「キャン!」
ゴッ!という鈍い音がしたかと思うと、犬の悲鳴に似た声が聞こえる。
「ヒクヒクしてるけど、あれも死んだフリかしら」
そう言って無表情に穴を覗き込むビアンキに、ツナと獄寺は震えた。
――やっぱこの人怖えーー!!!しかも、骸の目的聞けなくなったーー!!!
「だが、奴の言う通り、六道骸を侮らねーほうがいいぞ」
震えるツナに、リボーンはまた写真を手渡して、冷静に言う。
「奴は幾度となく、マフィアや警察によって絶対絶命の危機に陥ってるんだ。だが、その度に人を殺して、それを潜り抜けてきた。
脱獄も、死刑執行前日だったしな」
「この人、何してきたのーー!?六道骸、やっぱ怖えー!」
ツナは恐怖を募らせて、写真の男を見つめた。
六道骸――…彼の目的は、一体何なのだろう。
そして、狙いは自分たちだけではないとは…?
募ってばかりの疑問を解決するには、先へ進むしかない――…
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