Main Story
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《其ノ弐拾弐》美しい顔には狂気がある
❀
「おはよーございまぁす!!」
私、とてつもない強靭な切り替えメンタルの持ち主みたいです。
よくよく考えて見たら、朝宮ねねは私の苦痛に歪む顔が見たいだけに決まっているんだ。てか、絶対どこかで見てほくそ笑んでいるに違いない。あの子の思い通りになるのは癪なので、どんな嫌がらせを受けても笑っていよう!私は全然効いてねーからな!アピールをすることに決めた。ガラスに思い切り頭突きという自傷行為を働き、土方さんに看病してもらった翌朝の本日。クソデカ大声のご挨拶から一日の幕開けです。ぎょっとする隊士さんのドン引き顔とか気にしなーい。私は私のスタイル絶対曲げねーから。見てろよ。
「……なんか名前ちゃん、急に元気になったな。昨日まで廃人みてーだったのに」
「……なあやっぱりさ、変な噂流れてたけど…俺には名前ちゃんがどうも後輩イビリするような子には見え……」
「あ、橋本さん佐田山さんおはようございます!あれっ?佐田山さんリーゼントに磨きかかってません?…ツヤツヤピシッ!似合ってます!かっこいい!」
「え?…あっ、そっそーお!?てかそんな所まで見てたの、ありがと名前ちゃん…」
「名前ちゃん俺は?俺俺!昨日眉毛整えたんだけど…」
「いや、流石にその数ミリ単位の変化には気付けねーかな。スパダリじゃないし」
「……っだ、だよねー!!」
アハハハ、と三人の大きな笑い声が響く。良かった、こうやって普通に喋ってくれる人達も居るんだ…。今現状信じてもらえてないなら、信じてもらえるように挽回するしかない。だから私は今まで通り、スーパー元気なやかましキャラで突き通させてもらいます。
その後もその後で、廊下を歩っていたら目の前にクナイが落ちて来たり、雑巾がけ用のバケツに赤い絵の具が入れられてたり、昼食中使おうとした調味料に虫がこんもり入っていたりと、まあ何とも陰湿な嫌がらせが繰り広げられたが、全て笑って切り抜けた。何やっても私が無反応なことに腹を立てているのか、段々と嫌がらせはヒートアップして大胆なものになって来たので、隊士や女中の皆も「…… 名前ちゃんの身の回り、何か変じゃね?」みたいな空気になってきた。…いいぞいいぞ、その調子で、存分に暴れてみなさいクソガキ。
効いてねーから!!!!!!
嘘、流石にクナイは危ねーだろ!!!!
「焦ったー、この厠への所要時間はさすがにデカブツウ〇コ排出したと思われても仕方ないよなー…いや別に誰にもトイレ行くって言ってないけど」
トイレにも危険は付き物。用を足して鍵を開けようとしたら棒かなんかでつっかえて開かなくなって。女子の方に入ってくる隊士は余程の変態じゃない限り居ないので、さすがに参った…と思ったけど。ホント人間っていざと言う時はとんでもない力を発揮出来るんですね。限られた狭いスペースで思いっきり扉を蹴っ飛ばしたら一撃で扉は前に倒れた。…近藤さんごめんね、ちゃんと修理代弁償しますんで。手を洗い終わって自室に戻る途中の渡り廊下で、そそくさと走り逃げる朝宮ねねの後ろ姿を目で捉え、私はわざとらしくこれでもかと大〜きな咳払いをした。
「え゛っっっふん。……あのお、そこの蝙蝠女さーん」
「…………っ何なのよ、アンタ、昨日まであんなにダメージ負ってボロボロです、みたいな顔してたくせに……!!」
「はいー?!!そんな腹黒くて悲劇のヒロイン演じるのに持ってこいな性悪なのに、私の裏の顔も分かんなかったんだあ、意外と単純なんだねー」
「っ………ふざけんじゃないわよ、クソババア!!!」
「うわまたクナイ!?ちょ、コイツマジか……っ」
ポロンッ♪
怒号とともに勢い良く振り翳されたクナイが宙の上でピタッと止まる。無機質な機械音の聞こえた先に、二人同時に目をやると。スマホのカメラを向けていた総悟が、ニヤニヤと私達を舐め回すように見ながら近付いてくる。
「や〜っとこさ●REC撮れたぜィ、リアルタイムの犯行現場。おじょーちゃん随分とまた物騒なモンお持ちで」
「総悟!?……なんで、」
「初めっから言ってるだろィ、俺はどうもソイツがきな臭さプンプン匂わせてるってなァ。俺の目は誤魔化せなかったな天使の皮被った性悪クソ女」
「………っ。お、沖田さんてば…何を仰ってるんですか?これは名前さんの頭上に刺さったクナイを」
「この状況でそんな苦し紛れの言い逃れ通用すると思ってんじゃねーよクソブス。動画撮ってたっつってんのが聞こえなかったか性悪ブスが」
「…………ブス2回言った!怖!」
それにしても、総悟のドンピシャ過ぎる勘と洞察力にはただただ感服です。…ただ一人だけ、気付いてくれていたのが総悟で本当に良かった。今私の心はとてつもなく満たされている。…私の味方はちゃんと居た、分かってくれる人が居た。表情を変えないまま私の目の前に庇うように立ちはだかって、朝宮ねねのクナイを持つ右手を強く平手打ちした総悟。軽い音を立てて床に落ちたそれの行方を目で追うと、総悟は持っていたスマホを彼女の目の前にこれでもかと掲げて、___あの恐ろしいサディスト顔で彼女を見下ろす。
「___はいこれ証拠その一、テメェの初出勤の日ー。
無抵抗の名前に頭から鬼嫁ぶっかけシーン。
こりゃ随分といい悪人ヅラしてやすねー、褒めてやるよ」
「………っな、!?」
「………え、何でそんなの持ってんの!?」
「はい、これ証拠その二ー、こっちは複数あるぜィ。
これが名前の部屋に様子伺いながら入ってくシーン。こっちが名前の化粧道具漁るシーン。これが名前の化粧道具を持ち去るシーン。そんでこっちがそれらをゴミに出すシーン。笑っちまうほどに陰湿でさァ」
……わけの分からないまま、次々とスマホ画面をスライドさせて『証拠写真』を朝宮ねねに見せしめる総悟。まさか総悟がこの一週間、ザキの張り込みみたいな事をしてまで嗅ぎ回っていたなんて思わなくて…。他にも受けた地味な嫌がらせの数々、根も葉もない噂を流すシーンまで。総悟は私が受けた被害を、私の知らないうちに一つも漏らすことなく写真や動画に収めていたのだ。そして今さっき起きたクナイを振り翳す動画までたどり着いたところで、総悟は満足気に笑みを浮かべながらスマホを隊服のポッケに仕舞う。
「……というわけで、テメェは一切の言い逃れが出来ねーわけなんですが。どう落とし前つけやすか?この件」
「っ……何よ、気持ち悪いっ……私の行く先々つけ回して監視してたってわけ!?アンタ警察の癖にネチネチネチネチ、まるでストーカーじゃないっ……どういう神経してんのよ!!!!」
いやそれお前が言うんかーい。鼻クソ穿りながらツッコミたくなる衝動をどうにか抑えて、総悟の背中からチラリと怒りに震えた声で喚く朝宮ねねの表情を見た。…あららあ、可愛いお顔が台無しです。般若みたいになってますよー。総悟はそんな理にかなってない言い草を一蹴するように鼻で笑い飛ばした後、かなーりドスの効いた低い声で呟いた。
「……どーやら勘違いしてるみてェだから言わせてもらうが、俺ァテメェみてーな性根の腐った女が土方の野郎より心底嫌いでね。
自分の飼い慣らしたペットにちょっかい出されてこっちも黙ってらんないんでィ。
一体誰の許可があって好き勝手暴れてんだァ?
コイツを虐めていいのも泣かせんのも…………
主人である俺だけでさァ」
「………総悟、……」
「………っ……!!!」
……うん、なんか違うしなんかズレてるんだけど不思議と悪い気はしなくって。
それはきっと、そんなカッコイイんだか馬鹿にしてるんだか分からない台詞を吐きながら私の手をノールックでぎゅっと握ってきたから。そんな不器用な優しさに不覚にも胸がときめく。もう安心しろ、俺がいるから___絶対口に出さない代わりに行動でそれを示されてるみたい。もし総悟のことを誰も信用しなくなった時、私だけは総悟の味方でいよう。総悟が悪くても悪くなくても、絶対私は総悟を信じよう。そう心に誓った。
出鼻をくじかれた朝宮ねねは、総悟の言葉に暫く俯き何も言えずにいた。……いや待って、ぶつぶつなんか言ってるな。聞き取れないけど。すると突然目を見開いて私を睨み付けた彼女。そのまま見下すような目で私を見つめ、ビシッと私に人差し指を向けながら口を開いた。
「なるほど、よぉ〜く分かったわ!!アンタは色仕掛けでこの男と土方さんを手懐けたんでしょう!?おかしいと思ってたのよ、そりゃあ何をしても靡かないわけだわ!!」
「………ハァ?ちょっと君ほんとに大丈夫?その思考回路…まじでいい頭の病院紹介するよ?」
「まあそれは強ち間違ってねー気もするけどなァ」
「あああ絶対言うと思った!!私の予想的中した、総悟絶対余計なこと言うと思ったのハイ黙りやがれ下さいっ!!!」
「ふっ、アンタみたいなオバサンに靡く二人もどうかし___」
「…オイ、さっきから聞いてりゃぎゃあぎゃあうるせェよ。一体全体どーいう了見で騒いでんだお前ら」
___なんともベストタイミングにて、我らが真選組鬼の副長土方十四郎、参上。
いかにも不機嫌そうなこの男。この三人の状況を見て、一体何を思うのか、何を語るのか。
次回、ねね編はクライマックスへ___乞うご期待!!
続!!!!
(痛っ!誰だァこんなとこにクナイ置いたの!!!総悟テメーかァァ!!!)
(いや今回ばかりはマジで違いやすぜ)
(…………山崎か、よぉしいい度胸だ後でシメる)
(だから違うって!!!固定概念に囚われないでくださいよ土方さん!!!)
(………“気まずそうな顔”)
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「おはよーございまぁす!!」
私、とてつもない強靭な切り替えメンタルの持ち主みたいです。
よくよく考えて見たら、朝宮ねねは私の苦痛に歪む顔が見たいだけに決まっているんだ。てか、絶対どこかで見てほくそ笑んでいるに違いない。あの子の思い通りになるのは癪なので、どんな嫌がらせを受けても笑っていよう!私は全然効いてねーからな!アピールをすることに決めた。ガラスに思い切り頭突きという自傷行為を働き、土方さんに看病してもらった翌朝の本日。クソデカ大声のご挨拶から一日の幕開けです。ぎょっとする隊士さんのドン引き顔とか気にしなーい。私は私のスタイル絶対曲げねーから。見てろよ。
「……なんか名前ちゃん、急に元気になったな。昨日まで廃人みてーだったのに」
「……なあやっぱりさ、変な噂流れてたけど…俺には名前ちゃんがどうも後輩イビリするような子には見え……」
「あ、橋本さん佐田山さんおはようございます!あれっ?佐田山さんリーゼントに磨きかかってません?…ツヤツヤピシッ!似合ってます!かっこいい!」
「え?…あっ、そっそーお!?てかそんな所まで見てたの、ありがと名前ちゃん…」
「名前ちゃん俺は?俺俺!昨日眉毛整えたんだけど…」
「いや、流石にその数ミリ単位の変化には気付けねーかな。スパダリじゃないし」
「……っだ、だよねー!!」
アハハハ、と三人の大きな笑い声が響く。良かった、こうやって普通に喋ってくれる人達も居るんだ…。今現状信じてもらえてないなら、信じてもらえるように挽回するしかない。だから私は今まで通り、スーパー元気なやかましキャラで突き通させてもらいます。
その後もその後で、廊下を歩っていたら目の前にクナイが落ちて来たり、雑巾がけ用のバケツに赤い絵の具が入れられてたり、昼食中使おうとした調味料に虫がこんもり入っていたりと、まあ何とも陰湿な嫌がらせが繰り広げられたが、全て笑って切り抜けた。何やっても私が無反応なことに腹を立てているのか、段々と嫌がらせはヒートアップして大胆なものになって来たので、隊士や女中の皆も「…… 名前ちゃんの身の回り、何か変じゃね?」みたいな空気になってきた。…いいぞいいぞ、その調子で、存分に暴れてみなさいクソガキ。
効いてねーから!!!!!!
嘘、流石にクナイは危ねーだろ!!!!
「焦ったー、この厠への所要時間はさすがにデカブツウ〇コ排出したと思われても仕方ないよなー…いや別に誰にもトイレ行くって言ってないけど」
トイレにも危険は付き物。用を足して鍵を開けようとしたら棒かなんかでつっかえて開かなくなって。女子の方に入ってくる隊士は余程の変態じゃない限り居ないので、さすがに参った…と思ったけど。ホント人間っていざと言う時はとんでもない力を発揮出来るんですね。限られた狭いスペースで思いっきり扉を蹴っ飛ばしたら一撃で扉は前に倒れた。…近藤さんごめんね、ちゃんと修理代弁償しますんで。手を洗い終わって自室に戻る途中の渡り廊下で、そそくさと走り逃げる朝宮ねねの後ろ姿を目で捉え、私はわざとらしくこれでもかと大〜きな咳払いをした。
「え゛っっっふん。……あのお、そこの蝙蝠女さーん」
「…………っ何なのよ、アンタ、昨日まであんなにダメージ負ってボロボロです、みたいな顔してたくせに……!!」
「はいー?!!そんな腹黒くて悲劇のヒロイン演じるのに持ってこいな性悪なのに、私の裏の顔も分かんなかったんだあ、意外と単純なんだねー」
「っ………ふざけんじゃないわよ、クソババア!!!」
「うわまたクナイ!?ちょ、コイツマジか……っ」
ポロンッ♪
怒号とともに勢い良く振り翳されたクナイが宙の上でピタッと止まる。無機質な機械音の聞こえた先に、二人同時に目をやると。スマホのカメラを向けていた総悟が、ニヤニヤと私達を舐め回すように見ながら近付いてくる。
「や〜っとこさ●REC撮れたぜィ、リアルタイムの犯行現場。おじょーちゃん随分とまた物騒なモンお持ちで」
「総悟!?……なんで、」
「初めっから言ってるだろィ、俺はどうもソイツがきな臭さプンプン匂わせてるってなァ。俺の目は誤魔化せなかったな天使の皮被った性悪クソ女」
「………っ。お、沖田さんてば…何を仰ってるんですか?これは名前さんの頭上に刺さったクナイを」
「この状況でそんな苦し紛れの言い逃れ通用すると思ってんじゃねーよクソブス。動画撮ってたっつってんのが聞こえなかったか性悪ブスが」
「…………ブス2回言った!怖!」
それにしても、総悟のドンピシャ過ぎる勘と洞察力にはただただ感服です。…ただ一人だけ、気付いてくれていたのが総悟で本当に良かった。今私の心はとてつもなく満たされている。…私の味方はちゃんと居た、分かってくれる人が居た。表情を変えないまま私の目の前に庇うように立ちはだかって、朝宮ねねのクナイを持つ右手を強く平手打ちした総悟。軽い音を立てて床に落ちたそれの行方を目で追うと、総悟は持っていたスマホを彼女の目の前にこれでもかと掲げて、___あの恐ろしいサディスト顔で彼女を見下ろす。
「___はいこれ証拠その一、テメェの初出勤の日ー。
無抵抗の名前に頭から鬼嫁ぶっかけシーン。
こりゃ随分といい悪人ヅラしてやすねー、褒めてやるよ」
「………っな、!?」
「………え、何でそんなの持ってんの!?」
「はい、これ証拠その二ー、こっちは複数あるぜィ。
これが名前の部屋に様子伺いながら入ってくシーン。こっちが名前の化粧道具漁るシーン。これが名前の化粧道具を持ち去るシーン。そんでこっちがそれらをゴミに出すシーン。笑っちまうほどに陰湿でさァ」
……わけの分からないまま、次々とスマホ画面をスライドさせて『証拠写真』を朝宮ねねに見せしめる総悟。まさか総悟がこの一週間、ザキの張り込みみたいな事をしてまで嗅ぎ回っていたなんて思わなくて…。他にも受けた地味な嫌がらせの数々、根も葉もない噂を流すシーンまで。総悟は私が受けた被害を、私の知らないうちに一つも漏らすことなく写真や動画に収めていたのだ。そして今さっき起きたクナイを振り翳す動画までたどり着いたところで、総悟は満足気に笑みを浮かべながらスマホを隊服のポッケに仕舞う。
「……というわけで、テメェは一切の言い逃れが出来ねーわけなんですが。どう落とし前つけやすか?この件」
「っ……何よ、気持ち悪いっ……私の行く先々つけ回して監視してたってわけ!?アンタ警察の癖にネチネチネチネチ、まるでストーカーじゃないっ……どういう神経してんのよ!!!!」
いやそれお前が言うんかーい。鼻クソ穿りながらツッコミたくなる衝動をどうにか抑えて、総悟の背中からチラリと怒りに震えた声で喚く朝宮ねねの表情を見た。…あららあ、可愛いお顔が台無しです。般若みたいになってますよー。総悟はそんな理にかなってない言い草を一蹴するように鼻で笑い飛ばした後、かなーりドスの効いた低い声で呟いた。
「……どーやら勘違いしてるみてェだから言わせてもらうが、俺ァテメェみてーな性根の腐った女が土方の野郎より心底嫌いでね。
自分の飼い慣らしたペットにちょっかい出されてこっちも黙ってらんないんでィ。
一体誰の許可があって好き勝手暴れてんだァ?
コイツを虐めていいのも泣かせんのも…………
主人である俺だけでさァ」
「………総悟、……」
「………っ……!!!」
……うん、なんか違うしなんかズレてるんだけど不思議と悪い気はしなくって。
それはきっと、そんなカッコイイんだか馬鹿にしてるんだか分からない台詞を吐きながら私の手をノールックでぎゅっと握ってきたから。そんな不器用な優しさに不覚にも胸がときめく。もう安心しろ、俺がいるから___絶対口に出さない代わりに行動でそれを示されてるみたい。もし総悟のことを誰も信用しなくなった時、私だけは総悟の味方でいよう。総悟が悪くても悪くなくても、絶対私は総悟を信じよう。そう心に誓った。
出鼻をくじかれた朝宮ねねは、総悟の言葉に暫く俯き何も言えずにいた。……いや待って、ぶつぶつなんか言ってるな。聞き取れないけど。すると突然目を見開いて私を睨み付けた彼女。そのまま見下すような目で私を見つめ、ビシッと私に人差し指を向けながら口を開いた。
「なるほど、よぉ〜く分かったわ!!アンタは色仕掛けでこの男と土方さんを手懐けたんでしょう!?おかしいと思ってたのよ、そりゃあ何をしても靡かないわけだわ!!」
「………ハァ?ちょっと君ほんとに大丈夫?その思考回路…まじでいい頭の病院紹介するよ?」
「まあそれは強ち間違ってねー気もするけどなァ」
「あああ絶対言うと思った!!私の予想的中した、総悟絶対余計なこと言うと思ったのハイ黙りやがれ下さいっ!!!」
「ふっ、アンタみたいなオバサンに靡く二人もどうかし___」
「…オイ、さっきから聞いてりゃぎゃあぎゃあうるせェよ。一体全体どーいう了見で騒いでんだお前ら」
___なんともベストタイミングにて、我らが真選組鬼の副長土方十四郎、参上。
いかにも不機嫌そうなこの男。この三人の状況を見て、一体何を思うのか、何を語るのか。
次回、ねね編はクライマックスへ___乞うご期待!!
続!!!!
(痛っ!誰だァこんなとこにクナイ置いたの!!!総悟テメーかァァ!!!)
(いや今回ばかりはマジで違いやすぜ)
(…………山崎か、よぉしいい度胸だ後でシメる)
(だから違うって!!!固定概念に囚われないでくださいよ土方さん!!!)
(………“気まずそうな顔”)