壱話 幸先悪いスタート
主人公の名前の設定
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「……え?」
刀剣男士に殺された……?
「政府が辞めさせたのではなく……」
「はい。前任の初期刀がとどめを刺したと聞いています」
うわ。思ってたより重い。
そんな考えが顔に出ていたのか、こんのすけは苦笑いしながら少し下を向いた。
「前任は霊力を使って結界を張り、彼らを屋敷に閉じ込めていました。普通であれば、審神者の命が尽きれば霊力も切れます。ですが、前任はかなり霊力の高い審神者でした。ですから、今でも霊力が切れず、未だ刀剣たちは縛られている状態なのです」
こんのすけは複雑な顔で続ける。
「そもそも、本丸というのは異空間に位置している……というのは、既にご承知のことと思います。……この本丸は東京にあります故、異空間どうしがとても近いのです。近頃、その近くにある本丸の審神者さまが、刀剣たちが暴れ始めたと訴えるようになりまして……」
「影響が出てるってこと?」
「その通りにございます」
きっと恨み……邪気が強いから、近い空間に影響してしまう、というところか。ってか他の異空間に影響することあるんだ。初めて知った。
「審神者の結界は、政府の最高幹部のような、霊力がとても高い者であれば通り抜けることができます。ですので、幾度か政府の者が赴き、浄化及び強制刀解させようとしたのですが……前任にとどめを刺した初期刀の分霊を強制的に刀に戻して回収することしかできず……」
「逆に襲われてしまった。だから、霊力も戦闘能力も無駄に高い私に白羽の矢が立った……と。そういう訳でしょう?」
そう私が言うと、こんのすけは押し黙った。どうやら図星のようだ……というより、それ以外に考えられない。
「まぁ、ね。ただ刀解するってだけなのに、護身刀だけじゃなくて薙刀も持たされちゃあなんとなく察するよ」
ずっと握っていた薙刀を、苦笑いしながら眺める。……これを使うはめにはなりたくないけど。
刀剣男士に殺された……?
「政府が辞めさせたのではなく……」
「はい。前任の初期刀がとどめを刺したと聞いています」
うわ。思ってたより重い。
そんな考えが顔に出ていたのか、こんのすけは苦笑いしながら少し下を向いた。
「前任は霊力を使って結界を張り、彼らを屋敷に閉じ込めていました。普通であれば、審神者の命が尽きれば霊力も切れます。ですが、前任はかなり霊力の高い審神者でした。ですから、今でも霊力が切れず、未だ刀剣たちは縛られている状態なのです」
こんのすけは複雑な顔で続ける。
「そもそも、本丸というのは異空間に位置している……というのは、既にご承知のことと思います。……この本丸は東京にあります故、異空間どうしがとても近いのです。近頃、その近くにある本丸の審神者さまが、刀剣たちが暴れ始めたと訴えるようになりまして……」
「影響が出てるってこと?」
「その通りにございます」
きっと恨み……邪気が強いから、近い空間に影響してしまう、というところか。ってか他の異空間に影響することあるんだ。初めて知った。
「審神者の結界は、政府の最高幹部のような、霊力がとても高い者であれば通り抜けることができます。ですので、幾度か政府の者が赴き、浄化及び強制刀解させようとしたのですが……前任にとどめを刺した初期刀の分霊を強制的に刀に戻して回収することしかできず……」
「逆に襲われてしまった。だから、霊力も戦闘能力も無駄に高い私に白羽の矢が立った……と。そういう訳でしょう?」
そう私が言うと、こんのすけは押し黙った。どうやら図星のようだ……というより、それ以外に考えられない。
「まぁ、ね。ただ刀解するってだけなのに、護身刀だけじゃなくて薙刀も持たされちゃあなんとなく察するよ」
ずっと握っていた薙刀を、苦笑いしながら眺める。……これを使うはめにはなりたくないけど。