壱話 幸先悪いスタート
主人公の名前の設定
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「早速ですが、澄藍 様には任務が課されております」
「はぁ」
最上階から一階へエレベーターで降りながら、こんのすけが話し出す。
「まず、これから向かう本丸は所謂ブラック本丸です。その『本丸の刀剣男士を全員刀解せよ』。これが任務でございます」
こちらが突っ込む暇も与えないくらい、早口でそう告げるこんのすけ。思わず遠い目をしてしまったのは無理もないと思う。
「……そういうこと」
やっぱ嵌められてるじゃん。そんな思いが顔に出ていたか、こんのすけが慌てて言う。
「ご安心ください。この任務を無事成功されましたら、多大な報酬が贈られますぞ」
「報酬ねぇ……」
報酬には興味がない。……まぁ、ブラック本丸ということなら、男士様たちはさぞ辛い思いをしてきただろうし、刀解した方がいいくらい悲惨なことが行われたんだろう。その男士様たちを助けるためだったらいいや。
「報酬はどうでもいいけど。やってやろうじゃないの」
「……澄藍様」
「さ、もう一階に着くよ。こんのすけが案内しないとなんだから行った行った」
そして、今に至る。
「……まだ、澄藍様にはここの前任の末路をお教えしていなかったですね」
「そうだね。まだここの刀剣たちを刀解せよって任務とここはブラック本丸だってことしか話してもらってないからね」
こんのすけはとんっと私の肩から飛び降りた。くるりと回って私に向き直り、じっと目を見つめてくる。
「ここの審神者は、刀剣男士に殺されています」
「はぁ」
最上階から一階へエレベーターで降りながら、こんのすけが話し出す。
「まず、これから向かう本丸は所謂ブラック本丸です。その『本丸の刀剣男士を全員刀解せよ』。これが任務でございます」
こちらが突っ込む暇も与えないくらい、早口でそう告げるこんのすけ。思わず遠い目をしてしまったのは無理もないと思う。
「……そういうこと」
やっぱ嵌められてるじゃん。そんな思いが顔に出ていたか、こんのすけが慌てて言う。
「ご安心ください。この任務を無事成功されましたら、多大な報酬が贈られますぞ」
「報酬ねぇ……」
報酬には興味がない。……まぁ、ブラック本丸ということなら、男士様たちはさぞ辛い思いをしてきただろうし、刀解した方がいいくらい悲惨なことが行われたんだろう。その男士様たちを助けるためだったらいいや。
「報酬はどうでもいいけど。やってやろうじゃないの」
「……澄藍様」
「さ、もう一階に着くよ。こんのすけが案内しないとなんだから行った行った」
そして、今に至る。
「……まだ、澄藍様にはここの前任の末路をお教えしていなかったですね」
「そうだね。まだここの刀剣たちを刀解せよって任務とここはブラック本丸だってことしか話してもらってないからね」
こんのすけはとんっと私の肩から飛び降りた。くるりと回って私に向き直り、じっと目を見つめてくる。
「ここの審神者は、刀剣男士に殺されています」