壱話 幸先悪いスタート
主人公の名前の設定
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「こちらです」
「……本気で言ってる?」
「……」
私が思わず呟いた言葉に、こんのすけが黙り込む。だって……
「明らかに、ただの怨念以外のものが漂ってるんだけど」
空気は澱み、草花は枯れ果てている。しかも、ただの汚れで澱んでいるのではなく、穢れだ。刀剣たちの怨念だけじゃない、何かもっと黒いものを感じる。
(先が思いやられる……)
今、なぜ私はこんなところにいるのか。それは、政府に向かった時まで遡る。
「見習い審神者 ○○○○○号、あなたを正式な審神者として認めます」
時の政府の最上階、応接室0番にて、簡単な任命式が行われた。
「それでは審神者証を発行しますので、こちらの太線で囲まれたところの入力をお願いします。入力が終わりましたらお声かけください」
そう言われて、タブレットを渡された。入力を終え返却すると、一分も経たないうちに管狐がやってきた。
「澄藍 様ですね。私、この度澄藍様のナビゲーターになりましたこんのすけと申します。以後、よろしくお願い致します!」
尻尾をぱたぱた動かしながらそう名乗る管狐。
「……うん。よろしく」
「それでは本丸へ向かいましょう!薙刀と護身刀を持ってついてきてください!」
他の荷物はそのままで大丈夫ですー、と言いながら、こんのすけは出口へ向かった。
「え、もう行くの」
「はい!そのために、荷物を持ってきていただいていたんです」
そういうことか。
なんだか嵌められた気がしなくもないけど気にしないでおこう。
「……本気で言ってる?」
「……」
私が思わず呟いた言葉に、こんのすけが黙り込む。だって……
「明らかに、ただの怨念以外のものが漂ってるんだけど」
空気は澱み、草花は枯れ果てている。しかも、ただの汚れで澱んでいるのではなく、穢れだ。刀剣たちの怨念だけじゃない、何かもっと黒いものを感じる。
(先が思いやられる……)
今、なぜ私はこんなところにいるのか。それは、政府に向かった時まで遡る。
「見習い審神者 ○○○○○号、あなたを正式な審神者として認めます」
時の政府の最上階、応接室0番にて、簡単な任命式が行われた。
「それでは審神者証を発行しますので、こちらの太線で囲まれたところの入力をお願いします。入力が終わりましたらお声かけください」
そう言われて、タブレットを渡された。入力を終え返却すると、一分も経たないうちに管狐がやってきた。
「
尻尾をぱたぱた動かしながらそう名乗る管狐。
「……うん。よろしく」
「それでは本丸へ向かいましょう!薙刀と護身刀を持ってついてきてください!」
他の荷物はそのままで大丈夫ですー、と言いながら、こんのすけは出口へ向かった。
「え、もう行くの」
「はい!そのために、荷物を持ってきていただいていたんです」
そういうことか。
なんだか嵌められた気がしなくもないけど気にしないでおこう。