闇の中の光 まとめ読み
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……はぁ、どうしよう
ヴァリアーから許可なく抜けてきたものの、行く当てもない
今ごろみんなどうしてるだろう
ベルはまだ寝込んでいるのかな?
……なんで、私、ベルのこと考えてるんだろう
今は自分がどうするかを考えなくちゃならないのに
ベルだけじゃない、ヴァリアーの皆のことが脳内を駆け巡る
私はあそこの一員?一部?
それとも
「仲間」だったって、思ってもいい?
それにしても、仲間を、大切な人たちを失うより怖いものはないと思ってたけど、今、どうしようもなく怖い
昔は独りでも大丈夫だったのに
その時、背後の木々がざわついた
「なんだ、鳥か」
気配の主が鳥だなんて気付かないとは
こんなんじゃ、いつヒットマンに奇襲されても不思議じゃない
いや、私は今それを望んでいる。しかも、できれば大勢の方がいい
「はい、お前今死んだ」
「な……」
おかしなことを考えていたせいもあって、完全に油断していた
私の首筋には鋭利なナイフが突きつけられていた
でも、注目すべきはそんなところじゃない
「何で……ここに」
「だってオレ王子だもん」
「答えになってない」
「わざわざ王子自ら迎えに来たんだからさっさと帰んぞ」
この声、この切り返し、そしてこの傍若無人さ
間違いなくベルだ
ぐいっと腕を捕まれ、そのまま来た道を戻っていく
私はすたすたと進もうとするベルに少し抵抗して、ゆっくり歩く
本来なら手を振りほどいて更に逃走してもいいのに
どこかに、この腕の温もりを嬉しく思ってる自分でもいるんだろうか
──ドクン
そのとき心臓が高鳴った
私が今、最も恐れていたことだ
同時に私はベルの手を振りほどいた
「エルザ?逃げようったって無駄だぜ?」
違う、今、逃げるべきなのはベルよ
私は両手で必死に自分の体を押さえつけた
だめ……、やめて
ベルが何か言ってきてるけど何も聞こえない
耳がその機能を果たしていない、視界もぼやける、ついでに意識もあやふやになってくる
お願い、出てくるなら違う場所にして
激しい頭痛と共に私の意識はそこで途切れた
ヴァリアーから許可なく抜けてきたものの、行く当てもない
今ごろみんなどうしてるだろう
ベルはまだ寝込んでいるのかな?
……なんで、私、ベルのこと考えてるんだろう
今は自分がどうするかを考えなくちゃならないのに
ベルだけじゃない、ヴァリアーの皆のことが脳内を駆け巡る
私はあそこの一員?一部?
それとも
「仲間」だったって、思ってもいい?
それにしても、仲間を、大切な人たちを失うより怖いものはないと思ってたけど、今、どうしようもなく怖い
昔は独りでも大丈夫だったのに
その時、背後の木々がざわついた
「なんだ、鳥か」
気配の主が鳥だなんて気付かないとは
こんなんじゃ、いつヒットマンに奇襲されても不思議じゃない
いや、私は今それを望んでいる。しかも、できれば大勢の方がいい
「はい、お前今死んだ」
「な……」
おかしなことを考えていたせいもあって、完全に油断していた
私の首筋には鋭利なナイフが突きつけられていた
でも、注目すべきはそんなところじゃない
「何で……ここに」
「だってオレ王子だもん」
「答えになってない」
「わざわざ王子自ら迎えに来たんだからさっさと帰んぞ」
この声、この切り返し、そしてこの傍若無人さ
間違いなくベルだ
ぐいっと腕を捕まれ、そのまま来た道を戻っていく
私はすたすたと進もうとするベルに少し抵抗して、ゆっくり歩く
本来なら手を振りほどいて更に逃走してもいいのに
どこかに、この腕の温もりを嬉しく思ってる自分でもいるんだろうか
──ドクン
そのとき心臓が高鳴った
私が今、最も恐れていたことだ
同時に私はベルの手を振りほどいた
「エルザ?逃げようったって無駄だぜ?」
違う、今、逃げるべきなのはベルよ
私は両手で必死に自分の体を押さえつけた
だめ……、やめて
ベルが何か言ってきてるけど何も聞こえない
耳がその機能を果たしていない、視界もぼやける、ついでに意識もあやふやになってくる
お願い、出てくるなら違う場所にして
激しい頭痛と共に私の意識はそこで途切れた