闇の中の光 まとめ読み
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鈍痛がまだ少し残る中、オレの意識は徐々に鮮明になっていった
つーか、なんつー情報量だよ
いくらオレが天才だといえ、脳の限界越えそう
とりあえず、あいつが、エルザがヴァリアー抜けるの阻止しねーと
……何で王子がこんなに躍起にならないといけないわけ?
“裏切り者には死を”
マフィアの暗黙の掟
オレが、ヴァリアーを抜けた報復としてエルザが殺されるのを恐れている?
……。
いや、王子がそんなこと思ってるわけねーじゃん
アホらし、シャワー浴びてもっかい寝……
「ベルちゃん、エルザちゃんがどこにいるか知らない?」
「っ、勝手に入ってきてんじゃねーよ」
「あら、ナイフが飛んでこなかったのは珍しいわね。私が入ってきたことに気付かないほどの考え事でもしてたのかしら?」
あー、うるさいうるさい
シャワー浴びようとした矢先に何の用だよ
つか寝起きすぐにこいつの顔見たり声聞いたりすんの色んな意味でキツい
「つーかおい、今何て言った?」
「“私が入ってきたことに気付かないほどの考え事でもしてたのかしら?”」
「その前」
「“ナイフが飛んでこなかったのは珍しいわ”?」
「違う、もういっこ前」
「ああそうそう、忘れかけてたわ!エルザちゃんに用があったんだけど、見当たらないのよ~。ベルちゃんなら知ってるかしらと思って」
どこに行ったのかしら。メールの返信もないし電話にも出ないわ
そう言いながら悩ましげに頬に手を滑らすルッスーリア
どくんどくんと早まる脈
もうすでにここにはいねーのかよ
ってか何でこんなに動揺してんだよ……オレ王子なのに
「ねぇベルちゃんったら、聞いてるの?」
この言葉でオレは我にかえった
「……しし、うっせーよ。もう用がないならとっとと王子の部屋から出てってくんない?目障り」
「ちょっと何よその言い方!失礼しちゃうわ」
あー、うるさいうるさいその声頭に響くんだけど
早く出ていけ
今できたやらなきゃなんねーことを早く処理しねーと
「おい、念写」
「いきなりやって来て、念写、とだけ言われても困るんだけど」
「……エルザが消えた。探さねーと」
「ほんっと、ベルが1人の人間にここまで執着するなんて珍しいね」
君がここまで焦ってるの、初めて見たよ
オレに向かって言うわけではなく、独り言のようにそう呟くマーモンに苛立ちを感じながらオレは念写を急かした
すると案の定、金を要求してきた
Sランクの報酬の3倍?
毎回思うけど、そこまで価値のあるものなのか?
いや、便利だしスゲー能力だとは思ってるけど、1回の料金が高過ぎ
本当に必要な情報だから、設定金額で買うしかないんだけどさ……なーんか納得いかない
ま、今回はオレもそれに匹敵する情報持ってるから、交渉してみっか
「黒の狂犬の情報と引き換えでどうよ。情報、少ないんだろ?」
「確かに興味深いけど、チャラにするくらいなら要らないね」
「……」
「……ふう、今ここでベルとやり合うつもりはないし、君にとって非常事態だし、今回は特別におまけしといてあげる」
オレが思わず殺気を溢したらマーモンため息をついてこう言った
なんだ、分かってんじゃん
感心してマーモンを見ると、3本の指を立てていた
「Aランクの報酬、3倍ね」
前言撤回。やっぱこのクソガキ殺す、この件が片付いたら絶対殺す
「払うの?払わないの?払う気がないなら早く出ていってくれないかな。こう見えても僕、忙しいんだ」
「んなこと言ってねーだろ。そっちこそ早く念写しろ」
「じゃあ、僕の口座にきちんと振り込んでおいてね」
いちいちムカつくっつーか、神経を逆なでするような言い方するよなこいつは
当の本人は相変わらずポーカーフェイスを貫いたまま、背中の特殊な紙(トイレットペーパー?)を巻き取り、念写した
いつ見ても汚い
つーか、なんつー情報量だよ
いくらオレが天才だといえ、脳の限界越えそう
とりあえず、あいつが、エルザがヴァリアー抜けるの阻止しねーと
……何で王子がこんなに躍起にならないといけないわけ?
“裏切り者には死を”
マフィアの暗黙の掟
オレが、ヴァリアーを抜けた報復としてエルザが殺されるのを恐れている?
……。
いや、王子がそんなこと思ってるわけねーじゃん
アホらし、シャワー浴びてもっかい寝……
「ベルちゃん、エルザちゃんがどこにいるか知らない?」
「っ、勝手に入ってきてんじゃねーよ」
「あら、ナイフが飛んでこなかったのは珍しいわね。私が入ってきたことに気付かないほどの考え事でもしてたのかしら?」
あー、うるさいうるさい
シャワー浴びようとした矢先に何の用だよ
つか寝起きすぐにこいつの顔見たり声聞いたりすんの色んな意味でキツい
「つーかおい、今何て言った?」
「“私が入ってきたことに気付かないほどの考え事でもしてたのかしら?”」
「その前」
「“ナイフが飛んでこなかったのは珍しいわ”?」
「違う、もういっこ前」
「ああそうそう、忘れかけてたわ!エルザちゃんに用があったんだけど、見当たらないのよ~。ベルちゃんなら知ってるかしらと思って」
どこに行ったのかしら。メールの返信もないし電話にも出ないわ
そう言いながら悩ましげに頬に手を滑らすルッスーリア
どくんどくんと早まる脈
もうすでにここにはいねーのかよ
ってか何でこんなに動揺してんだよ……オレ王子なのに
「ねぇベルちゃんったら、聞いてるの?」
この言葉でオレは我にかえった
「……しし、うっせーよ。もう用がないならとっとと王子の部屋から出てってくんない?目障り」
「ちょっと何よその言い方!失礼しちゃうわ」
あー、うるさいうるさいその声頭に響くんだけど
早く出ていけ
今できたやらなきゃなんねーことを早く処理しねーと
「おい、念写」
「いきなりやって来て、念写、とだけ言われても困るんだけど」
「……エルザが消えた。探さねーと」
「ほんっと、ベルが1人の人間にここまで執着するなんて珍しいね」
君がここまで焦ってるの、初めて見たよ
オレに向かって言うわけではなく、独り言のようにそう呟くマーモンに苛立ちを感じながらオレは念写を急かした
すると案の定、金を要求してきた
Sランクの報酬の3倍?
毎回思うけど、そこまで価値のあるものなのか?
いや、便利だしスゲー能力だとは思ってるけど、1回の料金が高過ぎ
本当に必要な情報だから、設定金額で買うしかないんだけどさ……なーんか納得いかない
ま、今回はオレもそれに匹敵する情報持ってるから、交渉してみっか
「黒の狂犬の情報と引き換えでどうよ。情報、少ないんだろ?」
「確かに興味深いけど、チャラにするくらいなら要らないね」
「……」
「……ふう、今ここでベルとやり合うつもりはないし、君にとって非常事態だし、今回は特別におまけしといてあげる」
オレが思わず殺気を溢したらマーモンため息をついてこう言った
なんだ、分かってんじゃん
感心してマーモンを見ると、3本の指を立てていた
「Aランクの報酬、3倍ね」
前言撤回。やっぱこのクソガキ殺す、この件が片付いたら絶対殺す
「払うの?払わないの?払う気がないなら早く出ていってくれないかな。こう見えても僕、忙しいんだ」
「んなこと言ってねーだろ。そっちこそ早く念写しろ」
「じゃあ、僕の口座にきちんと振り込んでおいてね」
いちいちムカつくっつーか、神経を逆なでするような言い方するよなこいつは
当の本人は相変わらずポーカーフェイスを貫いたまま、背中の特殊な紙(トイレットペーパー?)を巻き取り、念写した
いつ見ても汚い