闇の中の光 まとめ読み
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全身の痛みと共に目が覚めた
何で体中ずきずきするんだろう
私昨日何してたんだっけ?
確か、ベルと任務に行って、屋敷を半分ずつ片付けていって……
1つ1つ思い出しながら、私は身震いした
そうだ
昨日、ベルに無線を入れた後
──覚醒して、暴走してしまったんだ
どくんどくんと心臓がうるさいくらいに鼓動する
とりあえず、この医務室から出よう
痛む体を起こして布団から出た
立てないほど、歩けないほどの痛みではない
例えるとするならば、重度の筋肉痛
私はそっと廊下に出た
誰もいないか確かめるため、まず右を見た
誰もいない
次はひだ……いた
あの金髪とたぼっとしたボーダー服は間違いなくベルだ
そして、気がつけばベルの後を追っていた
たどり着いた先はマーモンの部屋だった
ちょっと気が引けるけど、聞き耳を立ててみた
聞こえたのは「黒の狂犬」という単語と次の会話
『ここからは僕の推測だけど、その能力っていうのは命と引き換えに成り立っているじゃないかな』
『つーことは、能力を使う度寿命が縮むってこと?』
絶対私の話をしてる
ずいぶんと調べ上げられてるもんだ
その推測も当たってるし
『そう。しかも普通の生活でそれだから、殺し屋としてその能力を乱用しているであろうエルザの場合、40、いや、30まで持つか分からないよ』
ここで居ても立ってもいられなくなった私は横槍を入れた
「元々4歳で殺されるはずだった。30まで生きられるなら十分過ぎる」
ドアにもたれかかってそう言い放った
いつの間に入ってきたんだよ、と言いたげな顔をするのはベル
そして質問を投げつけてきたのはマーモン
呪いを解く努力?
そんなもの、解ける方法があるなら、とっくに──
適当に答えて、今度は私から事態を進展させた
そんなに知りたいのなら教えてあげるよ
私の過去、黒の狂犬として過ごした日々を
そのためには長い時間が必要になる
マーモンは任務があるらしいからアウト
私は数日間任務がないベルについてきてと告げ、マーモンの部屋を去った
そしてベルの部屋の前まで行って、立ち止まった
━能力発動 白
この膨大な記憶が濃縮されている香水を嗅げば、記録されている記録が脳内を駆け巡る
一気に約10年分の情報を処理しきれるわけがないから、オーバーヒートを起こして激しい頭痛に見舞われるけど大丈夫かな?
そのための48時間なんだけど
そう思った矢先にベルが来た
一応その主旨を伝えると、特に気にしていないといった様子だった
後悔しても知らないよ、心中でそう呟きつつベルの手首に香水をかけた
最初は何にも反応がなかったものの、数秒経てばベルは頭を押さえ、自分の部屋に入っていった
始まったか
さて、私も動くか
何で体中ずきずきするんだろう
私昨日何してたんだっけ?
確か、ベルと任務に行って、屋敷を半分ずつ片付けていって……
1つ1つ思い出しながら、私は身震いした
そうだ
昨日、ベルに無線を入れた後
──覚醒して、暴走してしまったんだ
どくんどくんと心臓がうるさいくらいに鼓動する
とりあえず、この医務室から出よう
痛む体を起こして布団から出た
立てないほど、歩けないほどの痛みではない
例えるとするならば、重度の筋肉痛
私はそっと廊下に出た
誰もいないか確かめるため、まず右を見た
誰もいない
次はひだ……いた
あの金髪とたぼっとしたボーダー服は間違いなくベルだ
そして、気がつけばベルの後を追っていた
たどり着いた先はマーモンの部屋だった
ちょっと気が引けるけど、聞き耳を立ててみた
聞こえたのは「黒の狂犬」という単語と次の会話
『ここからは僕の推測だけど、その能力っていうのは命と引き換えに成り立っているじゃないかな』
『つーことは、能力を使う度寿命が縮むってこと?』
絶対私の話をしてる
ずいぶんと調べ上げられてるもんだ
その推測も当たってるし
『そう。しかも普通の生活でそれだから、殺し屋としてその能力を乱用しているであろうエルザの場合、40、いや、30まで持つか分からないよ』
ここで居ても立ってもいられなくなった私は横槍を入れた
「元々4歳で殺されるはずだった。30まで生きられるなら十分過ぎる」
ドアにもたれかかってそう言い放った
いつの間に入ってきたんだよ、と言いたげな顔をするのはベル
そして質問を投げつけてきたのはマーモン
呪いを解く努力?
そんなもの、解ける方法があるなら、とっくに──
適当に答えて、今度は私から事態を進展させた
そんなに知りたいのなら教えてあげるよ
私の過去、黒の狂犬として過ごした日々を
そのためには長い時間が必要になる
マーモンは任務があるらしいからアウト
私は数日間任務がないベルについてきてと告げ、マーモンの部屋を去った
そしてベルの部屋の前まで行って、立ち止まった
━能力発動 白
この膨大な記憶が濃縮されている香水を嗅げば、記録されている記録が脳内を駆け巡る
一気に約10年分の情報を処理しきれるわけがないから、オーバーヒートを起こして激しい頭痛に見舞われるけど大丈夫かな?
そのための48時間なんだけど
そう思った矢先にベルが来た
一応その主旨を伝えると、特に気にしていないといった様子だった
後悔しても知らないよ、心中でそう呟きつつベルの手首に香水をかけた
最初は何にも反応がなかったものの、数秒経てばベルは頭を押さえ、自分の部屋に入っていった
始まったか
さて、私も動くか