闇の中の光 まとめ読み
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そして時は流れ、時刻は真夜中
日付はとっくに変わってしまった
依然として気配は消したまま、か
こりゃ持久戦になりそうだ
でも、いつまでもこの状態でいるわけにもいない
こっちから仕掛けてみようかな
そう思って個室から廊下に出た
いきなり人影が見えたからさっと身構えた
──いつの間にこんな近距離に?
しかし、そこにいたのは思いがけない人物だった
「お客様、どうかなさいましたか?」
「……なんだ、ただの乗務員か」
「何かおっしゃいました?」
「いえ、何も」
「もし寝苦しいのであれば温かい飲み物や睡眠薬をご用意いたしますが」
「いいえ、結構です。お気遣いどうもありがとう」
にっこりと微笑みお礼を言うと、その乗務員は一声、「よい夜を」と言い自分の仕事に戻った
よい夜を……
本当にそう思うんだったら私の不安材料を処分してほしい
私は一旦部屋に戻り、乗務員が去るのを待った
一般人の気配も読めなかったなんて、私も落ちぶれたもんだ
もっと敏感にならなくちゃ
しばらくしてその乗務員の気配がなくなったから、再び外へ出た
「いるのは分かってるの。いい加減出てきたら?」
こうなったら鎌をかけるしかない、そう思い、誘いの言葉を口にした
しかし、列車が揺れる音しかしない
なんだ、ただの杞憂か
……杞憂、ならいいんだけど
私は小さな欠伸をして、睡眠をとるために再び個室に戻った
日付はとっくに変わってしまった
依然として気配は消したまま、か
こりゃ持久戦になりそうだ
でも、いつまでもこの状態でいるわけにもいない
こっちから仕掛けてみようかな
そう思って個室から廊下に出た
いきなり人影が見えたからさっと身構えた
──いつの間にこんな近距離に?
しかし、そこにいたのは思いがけない人物だった
「お客様、どうかなさいましたか?」
「……なんだ、ただの乗務員か」
「何かおっしゃいました?」
「いえ、何も」
「もし寝苦しいのであれば温かい飲み物や睡眠薬をご用意いたしますが」
「いいえ、結構です。お気遣いどうもありがとう」
にっこりと微笑みお礼を言うと、その乗務員は一声、「よい夜を」と言い自分の仕事に戻った
よい夜を……
本当にそう思うんだったら私の不安材料を処分してほしい
私は一旦部屋に戻り、乗務員が去るのを待った
一般人の気配も読めなかったなんて、私も落ちぶれたもんだ
もっと敏感にならなくちゃ
しばらくしてその乗務員の気配がなくなったから、再び外へ出た
「いるのは分かってるの。いい加減出てきたら?」
こうなったら鎌をかけるしかない、そう思い、誘いの言葉を口にした
しかし、列車が揺れる音しかしない
なんだ、ただの杞憂か
……杞憂、ならいいんだけど
私は小さな欠伸をして、睡眠をとるために再び個室に戻った