闇の中の光 まとめ読み
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「あら、おはようベルちゃん、って無視しないでよ」
「朝っぱらからうっせーオカマだな」
風呂から上がったベルも朝食のため談話室へと向かう。
その途中にルッスーリアと出会ってしまった。
ベル本人も原因不明で気分が良かったが、彼に出会ったことで気分が急降下した。
さっさと筋肉質な壁を通り抜けるようとしたがある言葉によって阻止された。
「ところで、聞きづらいんだけどベルちゃんてキスしたことある?」
「……」
「うっわ何こいつキモッ、みたいな感じで私を見ないでちょうだい」
「……ねぇよ」
「じゃあ例えば、意識を失ってる内にされてたりしたら」
「あり得ねぇから」
「もしも、の話よ」
「ん~…とりあえず、死をも越える恐怖と絶望を味あわせてからジワジワと八つ裂きにするかな。王子のこれはそんなに安くねぇし」
指で唇を軽く叩くという可愛いポーズとは裏腹に、とんでもないことを口走っている。
ベルが歩き出し、冷や汗だらっだらのルッスーリアだけが廊下に残った。
〝必ず2人をくっ付けさせなければならない〟
廊下にはこのおかしな使命感が漂っていた。
一方、2人が向かった先の談話室では黙々とトーストをかじるエルザがいた。
そんなエルザに声をかけたのはマーモンだった。
そして、それに便乗してエルザに話しかけてきたのはベル。
しばらく話した後、ついに話題は昨日のことになった。
エルザが今1番触れられたくない傷口だ。
「エルザも以外と女の子っぽいところがあったんだね。暗闇の雷が怖いなんて」
「違う。何かの勘違いじゃないのマーモン」
「ししし、確かに違うぜマーモン」
ベルがニヤリと笑いながら言う。
エルザは内心ヒヤヒヤしていた。
何かおかしなことを言われるのかと身構えた。
しかしエルザが耳にした言葉は以外なものだった。
「こいつの弱点はそんなんじゃなくて耳じゃね?」
「え?」
「そうだよな、エルザ」
「ベルが人を庇うなんて珍しいね。ま、そういうことにしてあげといてもいいけど」
「……」
耳が弱点なんていうのもいささか恥ずかしい話だ。
耳に息を吹きかけられたのはパーティー潜入任務に行く前の話だったっけ。
ていうか、いきなりあんなことされたら誰でもびっくりするって。
それにしても、最近ベルの様子がおかしい。
私に借りでも作って後で何かしでかすつもりなのか?
色んな戦闘や死線を乗り越えてきて経験値は結構あるつもりだが、やはり人の心は読めない。
もう訳が分からない。
ここはどういう組織でどういう人が集まっているのか、混乱している。
ボンゴレ独立暗殺部隊で人間離れした優秀な殺し屋が集まっている、という答えは求めていない。
お願いだから、これ以上私を変えようとしないで。
これ以上、私の鎧を壊そうとしないで。
切なる願いは誰にも届くはずもなく、その場で消え去っていった。
「朝っぱらからうっせーオカマだな」
風呂から上がったベルも朝食のため談話室へと向かう。
その途中にルッスーリアと出会ってしまった。
ベル本人も原因不明で気分が良かったが、彼に出会ったことで気分が急降下した。
さっさと筋肉質な壁を通り抜けるようとしたがある言葉によって阻止された。
「ところで、聞きづらいんだけどベルちゃんてキスしたことある?」
「……」
「うっわ何こいつキモッ、みたいな感じで私を見ないでちょうだい」
「……ねぇよ」
「じゃあ例えば、意識を失ってる内にされてたりしたら」
「あり得ねぇから」
「もしも、の話よ」
「ん~…とりあえず、死をも越える恐怖と絶望を味あわせてからジワジワと八つ裂きにするかな。王子のこれはそんなに安くねぇし」
指で唇を軽く叩くという可愛いポーズとは裏腹に、とんでもないことを口走っている。
ベルが歩き出し、冷や汗だらっだらのルッスーリアだけが廊下に残った。
〝必ず2人をくっ付けさせなければならない〟
廊下にはこのおかしな使命感が漂っていた。
一方、2人が向かった先の談話室では黙々とトーストをかじるエルザがいた。
そんなエルザに声をかけたのはマーモンだった。
そして、それに便乗してエルザに話しかけてきたのはベル。
しばらく話した後、ついに話題は昨日のことになった。
エルザが今1番触れられたくない傷口だ。
「エルザも以外と女の子っぽいところがあったんだね。暗闇の雷が怖いなんて」
「違う。何かの勘違いじゃないのマーモン」
「ししし、確かに違うぜマーモン」
ベルがニヤリと笑いながら言う。
エルザは内心ヒヤヒヤしていた。
何かおかしなことを言われるのかと身構えた。
しかしエルザが耳にした言葉は以外なものだった。
「こいつの弱点はそんなんじゃなくて耳じゃね?」
「え?」
「そうだよな、エルザ」
「ベルが人を庇うなんて珍しいね。ま、そういうことにしてあげといてもいいけど」
「……」
耳が弱点なんていうのもいささか恥ずかしい話だ。
耳に息を吹きかけられたのはパーティー潜入任務に行く前の話だったっけ。
ていうか、いきなりあんなことされたら誰でもびっくりするって。
それにしても、最近ベルの様子がおかしい。
私に借りでも作って後で何かしでかすつもりなのか?
色んな戦闘や死線を乗り越えてきて経験値は結構あるつもりだが、やはり人の心は読めない。
もう訳が分からない。
ここはどういう組織でどういう人が集まっているのか、混乱している。
ボンゴレ独立暗殺部隊で人間離れした優秀な殺し屋が集まっている、という答えは求めていない。
お願いだから、これ以上私を変えようとしないで。
これ以上、私の鎧を壊そうとしないで。
切なる願いは誰にも届くはずもなく、その場で消え去っていった。