闇の中の光 まとめ読み
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場面は変わり、談話室。
今日もある人物が"今日"という日を作っていく。
「ねぇ、エルザちゃんって好きなものとか嫌いなものとかあるのかしら」
「また下らぬことを。それを知って何になるというのだ」
「いいじゃないレヴィ。あの子あんまり表情作らないし、かといって文句も言わずに仕事をきちんとこなすし」
「うしし、ルッスーリアの考えることってほんと下らねぇ。でも確かに気になるかも」
「そうでしょ?じゃあゲームでもしない?皆非番だし、雨も降って出かけるのも億劫だし。エルザちゃんの嫌いなものを見つけた方が勝ち」
「何で好きなものじゃなくて嫌いなものなんだぁ?」
「そっちの方が面白いじゃない。苦手なものでもいいわよ。勝った人は全員から10万ユーロ貰うっていうことで」
今回のゲームといい王様ゲームといい、何でも強制的に参加させるのがルッスーリアだ。
金を絡めたのはマーモンを参加させ、よりリアルな緊張感をもってもらうためだ。
なんせ、金が絡むと彼は本気になるのだから。
窓の外を見ると先程よりも強い雨が降っていた。
「期限は今夜10時までね!今からスタートよ」
再び場面は変わり、玄関へ。
そこには小さな黒い人物が待ち伏せていた。
「こんなところで何してんの」
「忘れ物を取りに来ただけさ。ム、足元には注意だよエルザ」
「ん?」
エルザが床を見るとそこには独特のてかりを放つ黒茶色い虫がいた。
そしてエルザは顔色を変えず玄関の扉を開けた。
━能力発動 緑
しばらくしてエルザは何を思ったか靴で思い切りその虫を踏んだ。
「幻覚、だよね?」
「ムム、何で分かったんだい」
「私の思い通りに動いてくれなかったからね。しかも本物だとしてもゴキブリなんて全然怖くないし」
この後エルザはレヴィに雷を見さされたり、ベルに暗い部屋に連れていかれたり、ルッスーリアには身の毛もよだつ(らしい)怖い話を聞かされた。
しかし、どれも効果はまるでなかった。
やがて夜になり、珍しく全員で夕食をとることになった。
「一段と雨が酷くなったわね。エルザちゃんどう思う?」
「どうって言われても」
「つーかさ、エルザって嫌いなもんとかあんの?」
「直接聞いてどうすんだぁ!ゲームの意味がねぇじゃねぇか!」
「1番手っ取り早い方法じゃん。しかもゲームしてんの言ったら台無し。あーあ、これだから頭悪いやつは」
「喧嘩売ってんなら受けてたつぜぇ」
スクアーロは義手に縛り付けた剣の先端をベルに突きつけた。
それに応えるようにベルもナイフを構えた。
「喧嘩するなら向こうでやって。それに暗殺者である私がわざわざ自分の弱点を公開すると思う?」
まさに鶴の一声だった。
ボスとは違う威圧感がかもし出されていたのだ。
2人がそれぞれの武器をしまうと静寂の時間が流れた。
もう雨が降る音とお皿とフォークが擦れる音しかしなかった。
今日もある人物が"今日"という日を作っていく。
「ねぇ、エルザちゃんって好きなものとか嫌いなものとかあるのかしら」
「また下らぬことを。それを知って何になるというのだ」
「いいじゃないレヴィ。あの子あんまり表情作らないし、かといって文句も言わずに仕事をきちんとこなすし」
「うしし、ルッスーリアの考えることってほんと下らねぇ。でも確かに気になるかも」
「そうでしょ?じゃあゲームでもしない?皆非番だし、雨も降って出かけるのも億劫だし。エルザちゃんの嫌いなものを見つけた方が勝ち」
「何で好きなものじゃなくて嫌いなものなんだぁ?」
「そっちの方が面白いじゃない。苦手なものでもいいわよ。勝った人は全員から10万ユーロ貰うっていうことで」
今回のゲームといい王様ゲームといい、何でも強制的に参加させるのがルッスーリアだ。
金を絡めたのはマーモンを参加させ、よりリアルな緊張感をもってもらうためだ。
なんせ、金が絡むと彼は本気になるのだから。
窓の外を見ると先程よりも強い雨が降っていた。
「期限は今夜10時までね!今からスタートよ」
再び場面は変わり、玄関へ。
そこには小さな黒い人物が待ち伏せていた。
「こんなところで何してんの」
「忘れ物を取りに来ただけさ。ム、足元には注意だよエルザ」
「ん?」
エルザが床を見るとそこには独特のてかりを放つ黒茶色い虫がいた。
そしてエルザは顔色を変えず玄関の扉を開けた。
━能力発動 緑
しばらくしてエルザは何を思ったか靴で思い切りその虫を踏んだ。
「幻覚、だよね?」
「ムム、何で分かったんだい」
「私の思い通りに動いてくれなかったからね。しかも本物だとしてもゴキブリなんて全然怖くないし」
この後エルザはレヴィに雷を見さされたり、ベルに暗い部屋に連れていかれたり、ルッスーリアには身の毛もよだつ(らしい)怖い話を聞かされた。
しかし、どれも効果はまるでなかった。
やがて夜になり、珍しく全員で夕食をとることになった。
「一段と雨が酷くなったわね。エルザちゃんどう思う?」
「どうって言われても」
「つーかさ、エルザって嫌いなもんとかあんの?」
「直接聞いてどうすんだぁ!ゲームの意味がねぇじゃねぇか!」
「1番手っ取り早い方法じゃん。しかもゲームしてんの言ったら台無し。あーあ、これだから頭悪いやつは」
「喧嘩売ってんなら受けてたつぜぇ」
スクアーロは義手に縛り付けた剣の先端をベルに突きつけた。
それに応えるようにベルもナイフを構えた。
「喧嘩するなら向こうでやって。それに暗殺者である私がわざわざ自分の弱点を公開すると思う?」
まさに鶴の一声だった。
ボスとは違う威圧感がかもし出されていたのだ。
2人がそれぞれの武器をしまうと静寂の時間が流れた。
もう雨が降る音とお皿とフォークが擦れる音しかしなかった。