闇の中の光 まとめ読み
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夕食後、王様ゲームをするために用意したという部屋に移動した。
その途中ベルと会った。
「ほんと、あのオカマ何考えてんだか」
「昔からあんな風なの?」
「まーな。お前が来てからもっと酷くなった」
独特な笑い声混じりの遠回りの嫌味にムッとしながら特製の部屋に入った。
「いらっしゃ~い」
用意されていたのは高級そうな酒や種類が豊富なおつまみ。
ただのゲームのためにここまでするものなのか?
そして何より驚いたのがウイスキーを飲んでいるボスがいたことだ
。
何でここにいるんだろう。きっと酒を理由に丸め込まれたのだろう。
私たち以外はもう既に全員揃っていた。
「ルールは簡単、王様になった人は1~6の番号を使って何かを命令する。ただし、無茶ぶりはダメよ」
嫌な予感しかしないまま、ゲームは始まった──……
しばらくしたら酒も進み、命令の内容ががエスカレートしてきた。
そして何故かボスは王様になるが命令されていない。
機嫌を損ねたら一大事だから顔色を伺っているのだ。
「エルザも酒の飲めよ~」
「未成年だもん。ベルも未成年でしょ?」
「らってオレ王子らもん」
舌が回らぬ程酔っていた。
酒を飲むと顔が赤くなるって本当のことだったんだ。
「5番…じゃなくて3番の人は僕の口座にSランク報酬5倍分振り込んでおいてね」
「何でオレばっかり集中攻撃されてんだ!わざとか?わざとなんだな」
「マーモンちゃん、いくらなんでもやりすぎじゃない?」
「"王様"の命令に逆らうのかい?」
マーモンが王様のときは必ず誰かからお金を巻き上げるのだ。
5番であろう人物は最初、眉間にしわを刻んだ。
このようにして自分は命令しても命令されないという絶対的暗黙のルールを作り上げたのだ。
流石は我らがボス。
ぼんやり考えている間に何度目か分からない討論は終わっていた。
次に私が引いた番号は1番だった
「やったわ~私が王様よ」
今まで続いてきた嫌な予感が一気にざわめいた。
ここで何かが起こると脳内に警報が鳴り響いた。
「じゃあ、1番の人が右隣の人とポッキーゲーム!残すのは3センチメートル以内ね」
右を向くとグラスにワインを注ぐ未成年がいた。
「ベル酒臭い」
「あぁ?」
お互いの距離が限りなく近くなったから酒臭いのがよく分かる。
「3センチ以内にするのよ」
グイグイ催促されるので、やけくそになり始めた。
「ベルは絶対に動いちゃダメだよ」
「へーへー」
分かっているのかいないのか、よく分からない返事が返ってきた。
じわじわとかじり、長さを短くしていく。
あと少し、だというところで邪魔が入った。
「んもう!一思いにやっちゃいなさいよ!」
王様がベルの背中をバシッと叩いた。
酒によりフラフラしていたベルはバランスを崩しそのまま前に倒れてしまった。
「あ……」
私とベル以外の声が重なった。
一方、私はというと飲んでもいない酒の味が口の中に広がっていた。
ベルは私にもたれ掛かりぐっすりと寝ている。
「あら~、こんなつもりじゃなかったのよ。ごめんなさいね」
オホホホと笑いながらお開きだと言い出したルッスーリア。
やれやれというように部屋から去っていくスクアーロに同情のつもりか、肩をポンと叩かれた。
それに続き皆も解散していった。
別に初めてだったとかはどうでもよかった。
さて、と。明日からどんな顔をして過ごしていけばいいのだろう。
その途中ベルと会った。
「ほんと、あのオカマ何考えてんだか」
「昔からあんな風なの?」
「まーな。お前が来てからもっと酷くなった」
独特な笑い声混じりの遠回りの嫌味にムッとしながら特製の部屋に入った。
「いらっしゃ~い」
用意されていたのは高級そうな酒や種類が豊富なおつまみ。
ただのゲームのためにここまでするものなのか?
そして何より驚いたのがウイスキーを飲んでいるボスがいたことだ
。
何でここにいるんだろう。きっと酒を理由に丸め込まれたのだろう。
私たち以外はもう既に全員揃っていた。
「ルールは簡単、王様になった人は1~6の番号を使って何かを命令する。ただし、無茶ぶりはダメよ」
嫌な予感しかしないまま、ゲームは始まった──……
しばらくしたら酒も進み、命令の内容ががエスカレートしてきた。
そして何故かボスは王様になるが命令されていない。
機嫌を損ねたら一大事だから顔色を伺っているのだ。
「エルザも酒の飲めよ~」
「未成年だもん。ベルも未成年でしょ?」
「らってオレ王子らもん」
舌が回らぬ程酔っていた。
酒を飲むと顔が赤くなるって本当のことだったんだ。
「5番…じゃなくて3番の人は僕の口座にSランク報酬5倍分振り込んでおいてね」
「何でオレばっかり集中攻撃されてんだ!わざとか?わざとなんだな」
「マーモンちゃん、いくらなんでもやりすぎじゃない?」
「"王様"の命令に逆らうのかい?」
マーモンが王様のときは必ず誰かからお金を巻き上げるのだ。
5番であろう人物は最初、眉間にしわを刻んだ。
このようにして自分は命令しても命令されないという絶対的暗黙のルールを作り上げたのだ。
流石は我らがボス。
ぼんやり考えている間に何度目か分からない討論は終わっていた。
次に私が引いた番号は1番だった
「やったわ~私が王様よ」
今まで続いてきた嫌な予感が一気にざわめいた。
ここで何かが起こると脳内に警報が鳴り響いた。
「じゃあ、1番の人が右隣の人とポッキーゲーム!残すのは3センチメートル以内ね」
右を向くとグラスにワインを注ぐ未成年がいた。
「ベル酒臭い」
「あぁ?」
お互いの距離が限りなく近くなったから酒臭いのがよく分かる。
「3センチ以内にするのよ」
グイグイ催促されるので、やけくそになり始めた。
「ベルは絶対に動いちゃダメだよ」
「へーへー」
分かっているのかいないのか、よく分からない返事が返ってきた。
じわじわとかじり、長さを短くしていく。
あと少し、だというところで邪魔が入った。
「んもう!一思いにやっちゃいなさいよ!」
王様がベルの背中をバシッと叩いた。
酒によりフラフラしていたベルはバランスを崩しそのまま前に倒れてしまった。
「あ……」
私とベル以外の声が重なった。
一方、私はというと飲んでもいない酒の味が口の中に広がっていた。
ベルは私にもたれ掛かりぐっすりと寝ている。
「あら~、こんなつもりじゃなかったのよ。ごめんなさいね」
オホホホと笑いながらお開きだと言い出したルッスーリア。
やれやれというように部屋から去っていくスクアーロに同情のつもりか、肩をポンと叩かれた。
それに続き皆も解散していった。
別に初めてだったとかはどうでもよかった。
さて、と。明日からどんな顔をして過ごしていけばいいのだろう。