闇の中の光 まとめ読み
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冷たい風に吹かれて目が覚めた。
ぼんやりする頭で何が起きたのか思い出し。た
そうか、あいつに一服盛られたのか。
我ながら情けない。任務が完了していないのにあんなに警戒心を緩めてしまうなんて。
「ししし、やっと起きた」
「ベル……」
意識がはっきりとしてきた。
今、私はベルにお姫様抱っこをされてる?
そして屋根から屋根へと飛び移っている。
ご丁寧に布団代わりのつもりかスーツが被せてあった。
「寒くないの?」
「目のやり場に困るし」
止まってとお願いしたら素直に立ち止まってくれた。
すぐさま確認したら、目のやり場に困るという意味がよく分かった。
せっかくのドレスがズタズタに引き裂かれて、台無しになっていた。
あいつの仕業か……。すごく危なかったかも。
緊張感が抜けたときの癖でペンダントを握り……しめられなかった。
嘘、ない!?
どこで無くしたんだ。いや、どう考えてもあの部屋としか考えられない。
戻らないと。
「ベル、先に帰っといて。私戻らなきゃ」
「これを探すため?」
ベルの右手には私が毎日肌身離さずしているペンダントがあった。
それを奪い取るようにして手に取った。
間違いない、私のものだ。
「ありがとう」
「曇ってたら気付かなかったかもな」
ペンダントを無くしたという不安から解放された私は思わず座りこんでしまった。
上手く力が入らない。
座り込んでいると再びベルにお姫様抱っこをされて体が宙に浮いた。
「ちょっと何すんのよ」
「どうせ立てねーだろ。このまま帰るぞ」
「うぅ……」
図星だ。
仕方ないから、お言葉に甘えてしっかりとベルの服に掴まった。
「ねぇ、ベル」
「んー?」
「ペンダントの中見た?」
「見てねーし」
夜風は冷たかったけど、暖かかった。温もりがあった。
人ってこんなに暖かかったっけ……?
エルザの問いかけには一瞬焦った。
ロケットペンダントの中に入ってる写真をバッチリ見た。
そこにいたのは幼い兄妹と若い母親。3人とも笑顔たっぷりだった。
ただ、これ以上探りをいれるのは止めた。
知っても意味ねーからな。
エルザのほっそい体を抱きかかえて夜空を駆けた。
昨日の疑問も今日の疑問も解決されたし、なんとなく満足だった。
ぼんやりする頭で何が起きたのか思い出し。た
そうか、あいつに一服盛られたのか。
我ながら情けない。任務が完了していないのにあんなに警戒心を緩めてしまうなんて。
「ししし、やっと起きた」
「ベル……」
意識がはっきりとしてきた。
今、私はベルにお姫様抱っこをされてる?
そして屋根から屋根へと飛び移っている。
ご丁寧に布団代わりのつもりかスーツが被せてあった。
「寒くないの?」
「目のやり場に困るし」
止まってとお願いしたら素直に立ち止まってくれた。
すぐさま確認したら、目のやり場に困るという意味がよく分かった。
せっかくのドレスがズタズタに引き裂かれて、台無しになっていた。
あいつの仕業か……。すごく危なかったかも。
緊張感が抜けたときの癖でペンダントを握り……しめられなかった。
嘘、ない!?
どこで無くしたんだ。いや、どう考えてもあの部屋としか考えられない。
戻らないと。
「ベル、先に帰っといて。私戻らなきゃ」
「これを探すため?」
ベルの右手には私が毎日肌身離さずしているペンダントがあった。
それを奪い取るようにして手に取った。
間違いない、私のものだ。
「ありがとう」
「曇ってたら気付かなかったかもな」
ペンダントを無くしたという不安から解放された私は思わず座りこんでしまった。
上手く力が入らない。
座り込んでいると再びベルにお姫様抱っこをされて体が宙に浮いた。
「ちょっと何すんのよ」
「どうせ立てねーだろ。このまま帰るぞ」
「うぅ……」
図星だ。
仕方ないから、お言葉に甘えてしっかりとベルの服に掴まった。
「ねぇ、ベル」
「んー?」
「ペンダントの中見た?」
「見てねーし」
夜風は冷たかったけど、暖かかった。温もりがあった。
人ってこんなに暖かかったっけ……?
エルザの問いかけには一瞬焦った。
ロケットペンダントの中に入ってる写真をバッチリ見た。
そこにいたのは幼い兄妹と若い母親。3人とも笑顔たっぷりだった。
ただ、これ以上探りをいれるのは止めた。
知っても意味ねーからな。
エルザのほっそい体を抱きかかえて夜空を駆けた。
昨日の疑問も今日の疑問も解決されたし、なんとなく満足だった。