闇の中の光 まとめ読み
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あいつが新人幹部としてやってきたのが1ヶ月前。
一緒に任務とか行ったこともあるけど、いつも思うことがある。
それは寝なくても平気なのかということ。
任務帰りの飛行機の中では疲れを癒すため寝ることが多い。
もちろん、行きもそうだ。
でも、未だかつてエルザの寝顔を見たことがない。
そういえば昔、寝てるスクアーロの顔に油性マジックで落書きしたっけ。
普通10歳にもなってないガキを本気で殴るか?(しかもグーで)
まぁそれはおいといて、ちょっと気になるかも。
質問攻めしたときエルザにちょっと興味湧いたし。
直接訊いてみるか。
ししし、そう思うとやっぱり今までに会ったことのないタイプだ。
談話室に行くとエルザがいた。
一発で見つかるとかラッキー。早速訊いてみっか。
「なぁなぁエルザはさー、いつ寝てんの?」
「夜」
いや、そういう意味じゃねぇよ。
こいつボケてんのか?
今度はちゃんと尋ねた。
任務の時の行き帰りで何で寝ないのかということを。
「人の前ではあんまり眠れないの」
「何で?」
「命を狙われるのが……、恐いから」
その時のエルザの顔はすごく寂しそうだった。
で、それだけ言ってそっぽ向きやがった。
ツマンネー
街全体が眠りにつき、静まり返った夜の時間。
暗殺部隊ヴァリアーの活動時間、ともいえるが任務のないときは寝ているのが普通だ。
「(エルザの部屋はここだったよな?)」
廊下に姿を現した黒い影。
その正体は切り裂き王子ことベルフェゴール。
疑問を手っ取り早く解決するため、直接エルザの部屋へ足を忍ばす。
眠っていると思いながらも気配を消し、完璧に気付かれない状態で部屋へ入った。
「誰だ」
部屋に入った途端に冷たい金属がベルを襲う。
もちろん寸止めだが、エルザの気分次第で確実に切れる。
「短剣どけてくんね?」
「ベル?」
「そうそう。分かったら早く退けよ」
「何しに来た」
殺気がこもり、短剣が更にベルの首に食い込む。
一瞬冷や汗をかいたベルは慌てて弁解した。
「オレらボスに呼ばれたんだよ、多分任務。お前を起こして来いってさ」
「任務?ボスが?」
ようやく信用したエルザは電気をつけた。
そこでベルは信じがたい光景を目にした。
それはベッドに全くシワがないということ。
今まで寝ていたなら必ずシワができるはず。しかし、それがない。
「お前、どこで寝てんの」
「……壁に寄りかかって床の上で寝てる」
「はぁ?なん」
「早く執務室に行こうよ」
質問を遮るようにそう言った後、エルザはさっさと廊下に出ていってしまった。
「やっぱ変なやつ」
その日、疑問は解決されなかった。
むしろ疑問が増えただけであった。
ベルはもうすぐその疑問が解決されることになるとは知らず、イライラしながらエルザの後を追った。
一緒に任務とか行ったこともあるけど、いつも思うことがある。
それは寝なくても平気なのかということ。
任務帰りの飛行機の中では疲れを癒すため寝ることが多い。
もちろん、行きもそうだ。
でも、未だかつてエルザの寝顔を見たことがない。
そういえば昔、寝てるスクアーロの顔に油性マジックで落書きしたっけ。
普通10歳にもなってないガキを本気で殴るか?(しかもグーで)
まぁそれはおいといて、ちょっと気になるかも。
質問攻めしたときエルザにちょっと興味湧いたし。
直接訊いてみるか。
ししし、そう思うとやっぱり今までに会ったことのないタイプだ。
談話室に行くとエルザがいた。
一発で見つかるとかラッキー。早速訊いてみっか。
「なぁなぁエルザはさー、いつ寝てんの?」
「夜」
いや、そういう意味じゃねぇよ。
こいつボケてんのか?
今度はちゃんと尋ねた。
任務の時の行き帰りで何で寝ないのかということを。
「人の前ではあんまり眠れないの」
「何で?」
「命を狙われるのが……、恐いから」
その時のエルザの顔はすごく寂しそうだった。
で、それだけ言ってそっぽ向きやがった。
ツマンネー
街全体が眠りにつき、静まり返った夜の時間。
暗殺部隊ヴァリアーの活動時間、ともいえるが任務のないときは寝ているのが普通だ。
「(エルザの部屋はここだったよな?)」
廊下に姿を現した黒い影。
その正体は切り裂き王子ことベルフェゴール。
疑問を手っ取り早く解決するため、直接エルザの部屋へ足を忍ばす。
眠っていると思いながらも気配を消し、完璧に気付かれない状態で部屋へ入った。
「誰だ」
部屋に入った途端に冷たい金属がベルを襲う。
もちろん寸止めだが、エルザの気分次第で確実に切れる。
「短剣どけてくんね?」
「ベル?」
「そうそう。分かったら早く退けよ」
「何しに来た」
殺気がこもり、短剣が更にベルの首に食い込む。
一瞬冷や汗をかいたベルは慌てて弁解した。
「オレらボスに呼ばれたんだよ、多分任務。お前を起こして来いってさ」
「任務?ボスが?」
ようやく信用したエルザは電気をつけた。
そこでベルは信じがたい光景を目にした。
それはベッドに全くシワがないということ。
今まで寝ていたなら必ずシワができるはず。しかし、それがない。
「お前、どこで寝てんの」
「……壁に寄りかかって床の上で寝てる」
「はぁ?なん」
「早く執務室に行こうよ」
質問を遮るようにそう言った後、エルザはさっさと廊下に出ていってしまった。
「やっぱ変なやつ」
その日、疑問は解決されなかった。
むしろ疑問が増えただけであった。
ベルはもうすぐその疑問が解決されることになるとは知らず、イライラしながらエルザの後を追った。