闇の中の光 まとめ読み
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今日は珍しく全員任務で出払っている。
アジトにいるのは私だけ。
(幹部だけに限定した場合の話だが)
暇だ、暇すぎる。
ここの生活に少しずつ慣れてきたものの、やはりリラックスはできない。
いや、私がリラックスできる場所なんてもうどこにもない。
自室にいても仕方ないので談話室に居ることにした。
とはいっても、いざ談話室に来てもすることなど特にない。
とりあえず遅めの朝食をとることに。
トーストと目玉焼き、飲み物はミルクといった簡単なものを作って1人で黙々と食べる。
「エルザじゃん。何してんのー?」
「ベル?任務はどうしたの?」
「王子が到着する前に下っぱのやつから連絡があって『もう終わりましたのでいらっしゃらなくても大丈夫です』だってさ」
「そうなんだ」
「で、ここで提案。王子暇だから相手しろよ」
おかしな事になった。
何でここの人たちは勝手に話を進めてしまうのだろう・
私が新人のうえに女だからなめられているのか、それともこれが普通なのか。
これは時間が経たないと分からない謎だ。
考えもまとまらないまま話は続く。
「お前何でここに入ってきたわけ?」
「ボスに勧誘されたから」
「じゃあ強い?」
「それは私が決めることじゃない」
早く終わらせたいと思う気持ちが返事を素っ気なくさせる。
それが癪にさわったのか、ベルは質問を続ける。
出身地、好きなものや嫌いなもの等々。
その全てに答える。
よくもこうポンポンと思い付くなと感心する程の質問の量だ。
何て言うのだろうか。そうだ『質問攻め』だ。
いつになったらこの質問攻めは終わるのだろうか。
深く関わらないでほしい。あまり私のことを構わないでほしい。
せっかく久しぶりに殺しができるかと思ったらもう来る必要がないってさ。
マジでそいつら殺そうかと思ったけど気分が乗らないからアジトに帰った。
そしたらエルザしかいなかった。
そういえば全員任務とか言ってたっけ。
することもないから王子がエルザの相手してやろうとしたら、何だこの態度。
王子にそんな態度とってもいいとでも思ってんのか。
でも何となく面白いからどうでもいい質問ばっかり投げ付けた。
その全てに答えてくれるのが不思議だった。
そういえば今までオレの周りにはこんなタイプはいなかった。
質問をしつこく投げ付ければ今は忙しいからまた後でねとか、うるせぇとか言われてきた。
そんなことをぼんやり考えていたら、ついに問うことが枯渇した。
エルザはそれに気付き、疲れきった顔で椅子から立ち上がった。
人と離れるとき、一瞬でも名残惜しいと思ったのは初めてかもしれない。
……変なやつ
いや、変なやつに興味を抱くオレの方が変なのかも。
ししし、何だか楽しくなりそうじゃん。
アジトにいるのは私だけ。
(幹部だけに限定した場合の話だが)
暇だ、暇すぎる。
ここの生活に少しずつ慣れてきたものの、やはりリラックスはできない。
いや、私がリラックスできる場所なんてもうどこにもない。
自室にいても仕方ないので談話室に居ることにした。
とはいっても、いざ談話室に来てもすることなど特にない。
とりあえず遅めの朝食をとることに。
トーストと目玉焼き、飲み物はミルクといった簡単なものを作って1人で黙々と食べる。
「エルザじゃん。何してんのー?」
「ベル?任務はどうしたの?」
「王子が到着する前に下っぱのやつから連絡があって『もう終わりましたのでいらっしゃらなくても大丈夫です』だってさ」
「そうなんだ」
「で、ここで提案。王子暇だから相手しろよ」
おかしな事になった。
何でここの人たちは勝手に話を進めてしまうのだろう・
私が新人のうえに女だからなめられているのか、それともこれが普通なのか。
これは時間が経たないと分からない謎だ。
考えもまとまらないまま話は続く。
「お前何でここに入ってきたわけ?」
「ボスに勧誘されたから」
「じゃあ強い?」
「それは私が決めることじゃない」
早く終わらせたいと思う気持ちが返事を素っ気なくさせる。
それが癪にさわったのか、ベルは質問を続ける。
出身地、好きなものや嫌いなもの等々。
その全てに答える。
よくもこうポンポンと思い付くなと感心する程の質問の量だ。
何て言うのだろうか。そうだ『質問攻め』だ。
いつになったらこの質問攻めは終わるのだろうか。
深く関わらないでほしい。あまり私のことを構わないでほしい。
せっかく久しぶりに殺しができるかと思ったらもう来る必要がないってさ。
マジでそいつら殺そうかと思ったけど気分が乗らないからアジトに帰った。
そしたらエルザしかいなかった。
そういえば全員任務とか言ってたっけ。
することもないから王子がエルザの相手してやろうとしたら、何だこの態度。
王子にそんな態度とってもいいとでも思ってんのか。
でも何となく面白いからどうでもいい質問ばっかり投げ付けた。
その全てに答えてくれるのが不思議だった。
そういえば今までオレの周りにはこんなタイプはいなかった。
質問をしつこく投げ付ければ今は忙しいからまた後でねとか、うるせぇとか言われてきた。
そんなことをぼんやり考えていたら、ついに問うことが枯渇した。
エルザはそれに気付き、疲れきった顔で椅子から立ち上がった。
人と離れるとき、一瞬でも名残惜しいと思ったのは初めてかもしれない。
……変なやつ
いや、変なやつに興味を抱くオレの方が変なのかも。
ししし、何だか楽しくなりそうじゃん。