ボンゴレファミリー独立暗殺部隊ヴァリアー【幹部】
これが今の私の肩書きだ。

任務以外のときは基本的に自由と言っていたが、何をすればいいのだろう？
とりあえずアジト内を把握しておかないといけない。
幹部として、というより隊員として。

というわけでアジト内をブラブラすることにした。

昨日ルッスーリアに簡単な地図を渡されたので、それを頼りに色々な場所に行ってみることに。

何ておせっか……心優しい方なんだろう。
さん付けはいらないとも言ってくれた。


「トレーニングルームもあるんだ」


暇潰しに行ってみるか。

というわけで、トレーニングルームがある地下1階にやってきた。
そっと扉を開けると見知らぬ隊員が2人いた。

ざっと見渡すとコンディションを設定できる標的や闘技場。
剣や銃などのメジャーな武器は多めに、槍やボウガンなどの武器は数個ずつ置いてあった。
そして、奥の方にはまた扉があった。

幹部用って書いてある。あそこですればいいのか。

隊員たちの間をすり抜け奥の扉を開こうとした。
その瞬間後ろから怒鳴り声が聞こえた。


「おい貴様！そこで何をしている。そこは幹部用のトレーニングルームだぞ」

「そういえば見ない顔だな。新人か？」

「ええまぁ、新人といえば新人ですが」

「あぁ？なめてんのか！」

「落ち着けよ、お前」


どうしよう。
この状況で、新人の幹部です、なんて言っても信じてもらえないし。

そして、やたらと喧嘩を売ってくる方は何だかメイクがスゴいことになってる。