闇の中の光 番外編
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もうヴァリアーにいる全員が僕(が作った試作品)のことを信用してくれない
僕がそういう話を持ち出したらすぐに警戒される
だからこうするしかなかったんだ
ヴァリアーにいる期間が1番短いエルザにならそこまで警戒されることはないからね
「で、こうなったわけ?」
「どんな効果があるのか知ってたらこんなことはしてなかったよ」
たまたま通りかかったオレが見たものは2つの小さい影だった
1つはマーモン
もう1つは見知らぬものだった
「ねぇ、ここどこー?」
「これってエルザ……だよな?」
「のはずだけど。君の名前は何ていうんだい」
「わたしはね、ローズっていうんだよ」
このガキがロシア語を話していたからマーモンもロシア語で名前を聞き出した
……仮にこれがエルザだとしたら見た目的に10年くらい前の姿だろう
ボヴィーノファミリーに伝わるという10年バズーカなるものがあるらしいからおかしくはない話だ
確かなことは、マーモンが変な薬をエルザに飲ませたって言ってたからあいつと入れ替わったのは間違いなさそうだ
けどさ、ローズって誰だ
意味分かんね
つーか、これからどうするつもりだろ
オレの知ったこっちゃねーけど
そういえば、ガキの世話のことで前回もめたよな
どっちにしろ王子は絶対ごめんだけど
「ママはどこ?」
「マーモン、このガキどうするよ」
「ルッスーリアにでも押し付ければいいんじゃない?今日は任務なかったはずだし談話室にいると思う」
あのオカマに任せるのか
この前のは九代目と交友関係を結ぶファミリーのボスの愛娘だったから手荒に扱えなかったけど、今回は得体の知れないガキだからどうでもいっか
オレたちはイタリア語とロシア語を巧みに使い分けながら談話室に向かった
談話室には予想通りルッスーリアがいた
スクアーロもレヴィもいる
かなり暇人じゃね?
オレも人のこと言えねーけどさ
マーモンはというと早速ルッスーリアにこの状況を説明して世話係を押し付けようとしている
もちろん、その説明はこの場にいた全員が聞いていた
「で、この女の子はどこの子どもなの?マーモンちゃん」
「それが分かったら苦労しないよ」
「う"お"ぉい、ガキィ。てめーどっから来やがった?」
「モンティーユむら。ロシアのひきょうなんだって」
スクアーロが(ロシア語で)荒々しく聞き出してそいつの住んでいる場所が分かった
ロシアの秘境、モンティーユ村。そしてローズという名前
この2つの情報で全員に戦慄が走った
今となってはその名を聞かないが、数年前まで巷を騒がしたロシアの幼い殺し屋──
「おい、そいつもしかして“黒の狂犬”か?危険だ。排除する」
「ちょっと待ってレヴィ。違うかもしれないじゃない」
「かも、だろうがぁ。何でこんなやつがここにいやがるんだぁ!」
「プロフィールからして黒の狂犬であることは間違いなさそうだね。でも、もしこれが本当にエルザだとしたら殺すのはまずいよ。未来が変わっちゃうからね」
王子はこんなガキに興味ないから話し合いには参加しない
今話題に持ち上がってるガキはというときょとんとしている
こいつに話しかける以外はイタリア語で喋ってるわけだし、無理もないかな
その内ローズと名乗るこのガキ(面倒だからローズでいっか)の顔の表情が曇っていった
ヤベ、これってもしかして……
「ふ、ふえぇぇぇん、おかーさんどこー?」
やっぱり泣いた
そりゃ何語か分からない言葉でうっせー口論されてたら怖いわな
そんで誰があやすかでまたもめてるし
何が原因で泣いてるか気づけっつーの
「もういいわよ!ベルちゃん、その子あやしといて」
「オレかよっ。マーモンがやれよ。自分で蒔いた種だろ」
「冗談じゃないよ。お金をくれるならやってやってもいいけど」
「んもうっ、エンドレスじゃないのよ!いいわ、私がやるから」
じゃあ最初からそうしろよ
口うるさいオカマはローズに喋りかけた
もちろんロシア語で
「ほら泣かないで。そうだ、お菓子いる?」
「やったー!おかしおかし」
ローズはケロッと泣き止んだ
よくよく見ると涙の跡も残ってねえし
こりゃ間違いなく嘘泣きだな
その証拠に「ひぎ、うそなき」とか言いいながらピースしてるし
秘技の意味知ってんのかこいつ
さっきまで泣いたふりをしていたのが、今では菓子をもらえるからといって嬉しそうに笑っている
この歳で嘘泣きってどうよ
ていうかこれがエルザだとしたらこんなに現金なやつだったっけ、あいつ
僕がそういう話を持ち出したらすぐに警戒される
だからこうするしかなかったんだ
ヴァリアーにいる期間が1番短いエルザにならそこまで警戒されることはないからね
「で、こうなったわけ?」
「どんな効果があるのか知ってたらこんなことはしてなかったよ」
たまたま通りかかったオレが見たものは2つの小さい影だった
1つはマーモン
もう1つは見知らぬものだった
「ねぇ、ここどこー?」
「これってエルザ……だよな?」
「のはずだけど。君の名前は何ていうんだい」
「わたしはね、ローズっていうんだよ」
このガキがロシア語を話していたからマーモンもロシア語で名前を聞き出した
……仮にこれがエルザだとしたら見た目的に10年くらい前の姿だろう
ボヴィーノファミリーに伝わるという10年バズーカなるものがあるらしいからおかしくはない話だ
確かなことは、マーモンが変な薬をエルザに飲ませたって言ってたからあいつと入れ替わったのは間違いなさそうだ
けどさ、ローズって誰だ
意味分かんね
つーか、これからどうするつもりだろ
オレの知ったこっちゃねーけど
そういえば、ガキの世話のことで前回もめたよな
どっちにしろ王子は絶対ごめんだけど
「ママはどこ?」
「マーモン、このガキどうするよ」
「ルッスーリアにでも押し付ければいいんじゃない?今日は任務なかったはずだし談話室にいると思う」
あのオカマに任せるのか
この前のは九代目と交友関係を結ぶファミリーのボスの愛娘だったから手荒に扱えなかったけど、今回は得体の知れないガキだからどうでもいっか
オレたちはイタリア語とロシア語を巧みに使い分けながら談話室に向かった
談話室には予想通りルッスーリアがいた
スクアーロもレヴィもいる
かなり暇人じゃね?
オレも人のこと言えねーけどさ
マーモンはというと早速ルッスーリアにこの状況を説明して世話係を押し付けようとしている
もちろん、その説明はこの場にいた全員が聞いていた
「で、この女の子はどこの子どもなの?マーモンちゃん」
「それが分かったら苦労しないよ」
「う"お"ぉい、ガキィ。てめーどっから来やがった?」
「モンティーユむら。ロシアのひきょうなんだって」
スクアーロが(ロシア語で)荒々しく聞き出してそいつの住んでいる場所が分かった
ロシアの秘境、モンティーユ村。そしてローズという名前
この2つの情報で全員に戦慄が走った
今となってはその名を聞かないが、数年前まで巷を騒がしたロシアの幼い殺し屋──
「おい、そいつもしかして“黒の狂犬”か?危険だ。排除する」
「ちょっと待ってレヴィ。違うかもしれないじゃない」
「かも、だろうがぁ。何でこんなやつがここにいやがるんだぁ!」
「プロフィールからして黒の狂犬であることは間違いなさそうだね。でも、もしこれが本当にエルザだとしたら殺すのはまずいよ。未来が変わっちゃうからね」
王子はこんなガキに興味ないから話し合いには参加しない
今話題に持ち上がってるガキはというときょとんとしている
こいつに話しかける以外はイタリア語で喋ってるわけだし、無理もないかな
その内ローズと名乗るこのガキ(面倒だからローズでいっか)の顔の表情が曇っていった
ヤベ、これってもしかして……
「ふ、ふえぇぇぇん、おかーさんどこー?」
やっぱり泣いた
そりゃ何語か分からない言葉でうっせー口論されてたら怖いわな
そんで誰があやすかでまたもめてるし
何が原因で泣いてるか気づけっつーの
「もういいわよ!ベルちゃん、その子あやしといて」
「オレかよっ。マーモンがやれよ。自分で蒔いた種だろ」
「冗談じゃないよ。お金をくれるならやってやってもいいけど」
「んもうっ、エンドレスじゃないのよ!いいわ、私がやるから」
じゃあ最初からそうしろよ
口うるさいオカマはローズに喋りかけた
もちろんロシア語で
「ほら泣かないで。そうだ、お菓子いる?」
「やったー!おかしおかし」
ローズはケロッと泣き止んだ
よくよく見ると涙の跡も残ってねえし
こりゃ間違いなく嘘泣きだな
その証拠に「ひぎ、うそなき」とか言いいながらピースしてるし
秘技の意味知ってんのかこいつ
さっきまで泣いたふりをしていたのが、今では菓子をもらえるからといって嬉しそうに笑っている
この歳で嘘泣きってどうよ
ていうかこれがエルザだとしたらこんなに現金なやつだったっけ、あいつ