闇の中の光 まとめ読み
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大切に思ってる
だからこそ深く関わりたくない
本当は、本当の仲間になりたい
でも今までやってきてしまった様に、いずれ壊してしまうかもしれない
今まできちんと向き合ってこなかった感情たちがぐるぐると渦巻く
私はどうなりたいんだろうか
「揃ったか、カス共」
幹部が集う会議室に欠員はいなかった
私が意識を取り戻した後、再び臨時会議が行われている
いつでも幹部が集まれるようにと、しばらく任務はなかったようだ
今回は四肢を拘束されていない
私はどうなるんだろうか
処分を下すのはボスだ
「エルザ、テメェは自分の力を制御しきれてないと思ってるな」
「……返す言葉がありません」
「だが味方には手を出さなかった」
「ちょっとぉ、私は首持っていかれそうになったわよ!その時はメタル・ニーで対処したから何の問題もなかったけど。エルザちゃん、あの時は手荒な真似してごめんなさいね」
「勝手に口出してんじゃねぇカス。……さらにはその能力によって、ベルとの合同の任務とはいえファミリー殲滅の任務で1人残らず消した。自分で思っているよりコントロールできてんじゃねぇか?」
ボスがそのように評価してくれるなんて、正直驚いた
だけど、何か裏がありそうで怖い
ちなみにルッスーリアに手をかけた記憶は当然のごとく飛んでいる
後で詫びておこう、ルッスーリアならきっと許してくれる
「次にベル」
「えっ、王子?」
「テメェはエルザ捕獲の時、自分の快楽を優先しやがったな?」
あぁ、ベルならやりそう
いつもの余裕な笑みは消え、やっべー、とでも言いたげな顔をしている
私は、ベルは、どうなるんだろう
この場を緊張が、より一層沈黙を重くする
が、その静寂はすぐにボスの短い嘲笑で消えた
「下らねぇ、とるに足らない些細なことだ。ガキはガキ同士で面倒見合え」
「え、ボス、私の処分は……?」
「前にも言ったはずだ。利用価値があるから簡単には殺さねぇとな。それとも、そこまでして死にてぇのか?」
ジャキッ、と銃を構えるボス
向けられた銃口からの刺すような殺気で肌がピリピリする
ボスの本気は見たことないけど、この殺気もまだまだ本気じゃないんだろう
それでも全身に突き刺すこの殺気は、ボスがボスたる所以を物語っていた
私は、どうしたいんだろうか
「許されるなら……生きたいです。皆と、仲間になりたい」
取り繕った嘘はもうおしまい
ここまできてようやく出せた本音
やっと気付いた
やっと言えた
今まで私を拾ってきたファミリーは藁や木で出来た家だった
もちろんそこでお世話になった記憶もあるし、そこで教えてもらったことはこの世界で生きていく上で大切なことであり、役に立っている
でも、私は狼ではなく黒の狂犬
それらは黒の狂犬にとって脆すぎる存在だった
それに比べ、ヴァリアーはレンガで例えるには申し訳ないほどの強度を誇っている
きっと壊れないし壊せない
何より、あのボスのお墨付きなんだから間違いない
問題は、ヴァリアーの面々が迎え入れてくれるかだけど……
「んもう、何言ってるの。とっくに仲間でしょ?」
「ボスさんの言う通り、新米はペーペーにでも面倒みてもらえぇ」
「エルザがいないと、ベルが邪魔で研究に集中できないんでね」
「ボスの意志に背くつもりはない」
「オレペーペーじゃねーし。でもまぁ、命拾いできてよかったんじゃね?」
「ハッ、そういうこった」
ボスは銃を下ろし、いつものように堂々と、何事もなかったかのように座っている
……え?これで終わり?
何とも呆気ない幕引きに、緊張感は解け、いつもの癖で私は手の中でペンダントを転がした
だからこそ深く関わりたくない
本当は、本当の仲間になりたい
でも今までやってきてしまった様に、いずれ壊してしまうかもしれない
今まできちんと向き合ってこなかった感情たちがぐるぐると渦巻く
私はどうなりたいんだろうか
「揃ったか、カス共」
幹部が集う会議室に欠員はいなかった
私が意識を取り戻した後、再び臨時会議が行われている
いつでも幹部が集まれるようにと、しばらく任務はなかったようだ
今回は四肢を拘束されていない
私はどうなるんだろうか
処分を下すのはボスだ
「エルザ、テメェは自分の力を制御しきれてないと思ってるな」
「……返す言葉がありません」
「だが味方には手を出さなかった」
「ちょっとぉ、私は首持っていかれそうになったわよ!その時はメタル・ニーで対処したから何の問題もなかったけど。エルザちゃん、あの時は手荒な真似してごめんなさいね」
「勝手に口出してんじゃねぇカス。……さらにはその能力によって、ベルとの合同の任務とはいえファミリー殲滅の任務で1人残らず消した。自分で思っているよりコントロールできてんじゃねぇか?」
ボスがそのように評価してくれるなんて、正直驚いた
だけど、何か裏がありそうで怖い
ちなみにルッスーリアに手をかけた記憶は当然のごとく飛んでいる
後で詫びておこう、ルッスーリアならきっと許してくれる
「次にベル」
「えっ、王子?」
「テメェはエルザ捕獲の時、自分の快楽を優先しやがったな?」
あぁ、ベルならやりそう
いつもの余裕な笑みは消え、やっべー、とでも言いたげな顔をしている
私は、ベルは、どうなるんだろう
この場を緊張が、より一層沈黙を重くする
が、その静寂はすぐにボスの短い嘲笑で消えた
「下らねぇ、とるに足らない些細なことだ。ガキはガキ同士で面倒見合え」
「え、ボス、私の処分は……?」
「前にも言ったはずだ。利用価値があるから簡単には殺さねぇとな。それとも、そこまでして死にてぇのか?」
ジャキッ、と銃を構えるボス
向けられた銃口からの刺すような殺気で肌がピリピリする
ボスの本気は見たことないけど、この殺気もまだまだ本気じゃないんだろう
それでも全身に突き刺すこの殺気は、ボスがボスたる所以を物語っていた
私は、どうしたいんだろうか
「許されるなら……生きたいです。皆と、仲間になりたい」
取り繕った嘘はもうおしまい
ここまできてようやく出せた本音
やっと気付いた
やっと言えた
今まで私を拾ってきたファミリーは藁や木で出来た家だった
もちろんそこでお世話になった記憶もあるし、そこで教えてもらったことはこの世界で生きていく上で大切なことであり、役に立っている
でも、私は狼ではなく黒の狂犬
それらは黒の狂犬にとって脆すぎる存在だった
それに比べ、ヴァリアーはレンガで例えるには申し訳ないほどの強度を誇っている
きっと壊れないし壊せない
何より、あのボスのお墨付きなんだから間違いない
問題は、ヴァリアーの面々が迎え入れてくれるかだけど……
「んもう、何言ってるの。とっくに仲間でしょ?」
「ボスさんの言う通り、新米はペーペーにでも面倒みてもらえぇ」
「エルザがいないと、ベルが邪魔で研究に集中できないんでね」
「ボスの意志に背くつもりはない」
「オレペーペーじゃねーし。でもまぁ、命拾いできてよかったんじゃね?」
「ハッ、そういうこった」
ボスは銃を下ろし、いつものように堂々と、何事もなかったかのように座っている
……え?これで終わり?
何とも呆気ない幕引きに、緊張感は解け、いつもの癖で私は手の中でペンダントを転がした