それから数日が経った

厳戒体制を敷いてピリピリしていた空気はなくなり、エルザが壊した窓は修繕され、部下たちは滞りなく任務に出向いている

事態は何事もなかったかのように時は過ぎていった

……表面上は。




「エルザはまだ起きんのか」

「もう～レヴィったら。ちょっと短気じゃないの？あの子はまだ１４歳なのよ？」

「王子だって８のときにはヴァリアーにいたけど」

「女の子と男の子を一緒に考えないの！」

「うっせー筋肉オカマ、つかあいつに対して過保護すぎ」

「きぃ～！乙女に対してその暴言はないんじゃないの、失礼しちゃうわ！それに、過保護で結構よ。気になるから様子みてくるわね」




幸い、難易度が高い任務や大きな任務は入っていないから仕事は部下に任せて、オレたち幹部は談話室に集まって待機している

エルザがいつ目覚めてもいいように


目覚めたときにまた暴走するようなら止める、何もなかったら今後の方針を決める会議を行う

(そのときに王子の処分も決まるらしい)
(そんな処分下されるようなことしてねーのに)


あーあ、暇だな退屈だな

マーモンとかスクアーロあたりにちょっかいかければ相手してくれるかな


なーんて思ってるとエルザの様子を見に行ったルッスーリアが急いで戻ってきた

どうやら意識を取り戻したらしい